2009/02/06
センター試験生物<54>
<54:最新研究・バイテク3:PCR法> ============ ■微量のDNAを数万倍に増やすことのできるPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)において、 プライマー[DNAの合成を開始するのに必要な短いDNA断片]が2種類以上必要な理由を記せ。(千葉大) −−−−−−−−−−−− □PCR法では、2本鎖DNAを解離させたDNAを鋳型として、それぞれ互いに逆の一端から複製を開始させるので、 新生される2本のDNAは互いに反対方向に伸長していく。 それぞれの鋳型DNAの複製開始点の塩基配列は異なるため、この部位に相補的に結合する2種類のプライマーが必要となる。 ============ ■PCR法で得られたタンパク質の配列は、反応中のエラーにより、 鋳型のDNA配列から予想されるアミノ酸配列と変化し異なるものであった。 生体内ではPCR反応と異なり、 このような変化が生じることはまれである。その理由を記せ。(大阪大) −−−−−−−−−−−− □PCR法ではDNAの複製エラーを修復できない高熱性細菌の耐熱性DNAポリメラーゼが働くが、 生体内では複製エラーを修復できるDNAポリメラーゼが働く。 ============ ■ある任意の16塩基のプライマーと同一配列がヒトゲノム中に何個存在するか。 期待値を求めよ。 ただし、ヒトゲノムは30億塩基対(60億塩基)とする。 また、4の5乗=10の3乗の近似値を用いて計算してもよい。(神戸大) −−−−−−−−−−−− □1.5個:任意の16塩基が並ぶ確率は、1/4の16乗。 4の16乗=4×10の9乗。よって、6×10の9乗÷4×10の9乗=1.5。 ============


