人と組織の悩みコラムVol.27「経営感覚を求めればいい、とは限らない」
2008年3月27日号
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人と組織の悩みが嘘のように晴れるコラム100選
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▼目次
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〜 経営感覚を求めればいい、とは限らない 〜
「経営者的視点が求められる課長は、人件費や販促費を見て当然。
評価指標も経営に直結する店舗営業利益にすべきです」
人事制度プロジェクトのリーダーであるA課長が力説すると、そうだ、そうだ、
という声が続きました。
「しかし…」
遠慮しながら言葉を選ぶB課長に、私は発言を促します。
「これまで私たちは経費に触れることがなく、粗利益だけを追い求めてきました。
それを一気に変えるのは現実的に難しいのでは…」
弱々しい声ながら、何かを訴えようと必死のB課長に、A課長が反論します。
「Faith総研のオグラさんも言ってたじゃないですか。
新しい人事制度は、過去ではなく未来を見て作るべきだと」
確かに。私は2〜3年後を視野に入れながら制度を設計してください、と口を
酸っぱくして話していたのです。
しかし、今回は少し違う…
「皆さん、御社の強み=競争優位についても忘れずに判断してくださいね」
正論とは別の大切な観点を伝える必要を感じた私は、
『三つのS』と『競争優位』
について話すことにしました。
三つのSとは『改善の3S』とも呼ばれる業務改善の方法。
一つ目のSは『Simplification (単純化)』
複雑な作業をシンプルにすることで業務効率を改善します。
二つ目は『Specialization(専門化)』
一人に業務を集中させず、担当を絞り込むことで習熟度を高め、業務効率を高めます。
そして最後は『Standardization(標準化)』。
作業を標準化・統一することによって効率をあげるという考え方です。
課長の評価指標は、本来なら一番経営に近い営業利益で行うのが筋です。
しかし、これまで粗利益だけを見てきた彼らに、突然、人件費や販促費を
コントロールさせたとしたら。混乱して、判断に迷ってもおかしくはありません。
例えば、ここぞという攻め時に広告費を削って大切なチャンスを逃してしまったり、
人件費を減らそうと無理なシフトを組んだ結果、顧客満足が下がり、
顧客数を減らしてしまったり…
複雑な指標へ対する迷いが、業績低下を招く恐れもあるのです。
では、なぜ課長へ経費コントロールを求めてこなかったのか…
社長の心を推測すると、課長は粗利益に集中し、複雑な判断を要求される経費
コントロールは、部長や社長が大胆に行うという『専門化』と『単純化』を
意図的に行っていたのではと思われるのです。
これこそが、この企業にとっての『競争優位』であったのではないかと。
経営者の視点に基づく意見を述べた私に、A課長はゆっくり答えました。
「オグラさん。その通りです。たしかに社長もそうおっしゃってました。
我々課長は引き続き粗利益を追うほうがいいかもしれませんね」
経営的視野での判断は『べき論』で済むほど単純ではなく、様々な角度から
相反する考えを疑って見つめる、多面思考が必要である…
プロジェクトのメンバーはこうして経営者の感覚を少しずつ身につけていくのです。
小倉 広プロフィールはこちら⇒ http://www.faith-h.net/company/message.html#ogu
〜〜 ソメノ編集後記 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
メルマが編集者のソメノです。今日は昨日実際にあった怖い出来事をひとつ…
夜中の12:00頃、住んでいる部屋の上の部屋から大きな足音がしました。上の
住人(以下、Aさん)は階段を降りてきて、私の部屋の前で立ち止まるなり、
なんと「叫びながら私の部屋のドアを蹴りまくっている」ではありませんか!
急いで警察と大家さんに連絡し、待つこと15分。鳴り止まないドアを蹴る音と
絶叫に頭をよぎるのは最悪の事態ばかり。その後、駆け付けた大家さんと警察
が立ち会いのもと、興奮(泥酔?)状態のAさんと話し合うことになりました。
Aさん「あんた、いい加減にしてちょうだい!足音がうるさいんだよ!」
キツネにつままれた顔のソメノ、大家さん、警察。どうやら『上の階』在住
のAさんは、『下の階』のソメノの足音にお怒りの様子。
困りました、ソメノは「だいぶ様子のおかしい人」に生活を圧迫されています。
来週、無事この編集後記で皆様とお会いできることを願っています。
・・・次回は4/3です。お楽しみに!
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