2009/11/10
【中国ビジチャン/ No. 824】人民元のペッグ制は長期的に持続不可能
上海から毎日HOTな中国ビジネス情報をお届け! 中国は高い経済成長を続けていて日本とも密接な関係にあり、日本人にとっても多 くのビジネスチャンスがあります。毎日定点で情報をふるいにかけることで正しい 中国経済の見方ができるようになります。 このメルマガでは毎日参考になるニュースを拾い上げ、ビジネスチャンスにつながる ような解説と提案を行っています。中国経済の実態に毎日少しずつ触れてみましょう。 ■ Skipper Johnからのお知らせ: 【「Skipper Johnの中国ビジネスブログ」毎日更新中!メルマガのデータベースです】 http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/ ■テーマ: 【No. 824 人民元のペッグ制は長期的に持続不可能】 ■今日のニュース:↓↓人民元のペッグ制は長期的に持続不可能=中国政府系 シンクタンク http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000125-reu-bus_all ・中国政府系シンクタンクである社会科学院傘下にある世界経済政治研究所のZhang Yuyan所長は、人民元を事実上米ドルにペッグしている現行の制度について、長期的 には持続不可能だとの考えを示した。 ・中国の研究者の間では、その代わりにどんな為替制度が望ましいかについて、見解 が大きく分かれているという。 ・同所長は、エコノミック・インフォメーション・デイリーが主催したフォーラムで、 世界経済政治研究所が人民元管理に関する他の手法について研究していると明らか にしたうえで「いくつかの選択肢がある。ひとつは通貨バスケットにペッグする方 法で、もうひとつは再度大幅にレートを修正する方法だ」と述べた。 ・そのうえで「完全な選択肢はない」として、研究者の間で見解が大きく分かれてい ることを明らかにした。さらに、今後は中国の為替相場メカニズムや為替政策に対 する圧力が高まるとの見通しを示した。 ・一方、同所長は記者団に対し、中国はドル資産を手放す考えはないと述べた。中国 は2005年7月に人民元の対ドル相場を21%切り上げた後、事実上米ドルに ペッグしている。 ■戦略ポイント: 人民元は対米ドルで今後もっと高くなる ■Skipper Johnのコメント 先週末の人民元の対米ドルレートは、中国外国為替取引システム(CFETS)による と、人民元の現物相場は6.8273元で前日比ほぼ変わらず。1年物の人民元先物(ノンデ リバラブル・フォワード、NDF)は前日比0.3%高の1ドル=6.6305 元。週間ベース では0.4%上昇しています。 ↓↓「中国人民元先物:上昇-景気・輸出回復の兆候で、元高容認の観測」 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aDrYkWsxrMm0 人民元現物が1ドル6.8273元で、1年先物が1ドル6.6305元ですから、1年後には人民元高 になると市場が読んでいるということです。 人民元は世界的金融危機対策として、08年7月から1ドル=6.83元前後で事実上固定レー ト(ペッグ)のような状況が続いています。これにより元安の状況を作り出し、落ち込 む輸出に少しでも競争力を与えようとしています。 中国経済が順調に回復しているので、2010年には09年に比べて更に輸出が伸びると予想 されています。輸出が増えると中国企業が貿易決済で得たドルを人民元に両替する圧力 が増し、元が上昇します。人民元の先物が高くなっているのはこういう原因です。 今日のニュースでは、政府系シンクタンクも人民元を事実上米ドルにペッグしている現 行の制度について、長期的には持続不可能だとの考えを示しています。 また、元が安く設定されていると輸入品の価格が高いままになります。加えて原油や資 源が軒並み値上がりしていて、来年以降は中国の物価が上がりインフレの懸念も増して きます。 従って、2010年は中国元が再び対米ドルで高くなっていくでしょう。輸出は再び競争力 を失う可能性もありますが、世界経済の回復の程度にもよるでしょう。また元高になる ことで物価の上昇が少し抑えられるかもしれません。 本日の中国ビジネス・チャンス!は以上です。 最後までお読みくださってありがとうございます! ●転送OKです (c)2007-2009 John Ishii / Sail Ho!.com All rights reserved ●解除 http://www.mag2.com/m/0000250944.html ●メルマガのバックナンバー http://blog.mag2.com/m/log/0000250944/ ●著者ウェブサイト http://www.sailho.com



