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2009/10/24

【中国ビジチャン/ No. 807】 中国、全人代議員選出の都市優遇改定へ 農民重視に転換

上海から毎日HOTな中国ビジネス情報をお届け!

中国は高い経済成長を続けていて日本とも密接な関係にあり、日本人にとっても多
くのビジネスチャンスがあります。毎日定点で情報をふるいにかけることで正しい
中国経済の見方ができるようになります。

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ような解説と提案を行っています。中国経済の実態に毎日少しずつ触れてみましょう。

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http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/


■テーマ: 【No. 807 中国、全人代議員選出の都市優遇改定へ 農民重視に転換】

■今日のニュース:↓↓「中国、全人代議員選出の都市優遇改定へ 農民重視に転換」
http://www.nikkei.co.jp/china/news/index.aspx?n=AS2M22030%2022102009

・中国は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の代議員選出方法で、人口比で見た
 都市優遇の規則を改め、農民の発言力を拡大する法改正に着手する。
・国会議員に相当する「代表」1人を選ぶ人口は現在、農村と都市が「4対1」の比率
 になっているが、「1対1」に改める。27日に開幕する全人代の常務委員会会議で改
 正案を初めて審議入りし、来年までの成立を目指す。   
・農民の発言力拡大を狙った法改正は、胡錦濤・共産党総書記(国家主席)が打ち出し
 た中国独自の「民主化」を進める政治改革の一環。選挙法改正は候補者選定の予備選
 挙の復活を盛り込んだ2004年以来となる。

■戦略ポイント: これは、いわゆる「一票の格差」を無くす改革

■Skipper Johnのコメント
一票の格差とは、選挙区によって投票人口と議員定員が違う場合があり、同じ定員でも
人口の多い地区は一票の価値が低くなり、格差が生じると言うものです。

米国の場合下院議員の定員数は、その州の人口で決められます。人口が増えた州は下院
議員の数を増やすしくみなので一票の格差はわずかしか生まれません。日本では一票の
格差が大きく、憲法違反ではないかという論争があります。

日本の場合、衆議院選挙では格差が3倍を超えると違憲、参議院選挙では格差が6倍を越
えると違憲という司法判断が今までに出ています。
↓↓「一票の格差」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E7%A5%A8%E3%81%AE%E6%A0%BC%E5%B7%AE

今日のニュースによれば、中国では人民代議員の選出では、今まで農村部と都市部で約
4倍の格差があったとのことです。日本の衆議院選挙の例では3倍以上で違憲という判断
がありましたが、中国でも格差は大きかったということのようです。

農民は改革解放の発展の中で、経済的な利益享受を後回しにされてきました。戸籍の移
動の自由がない中国では、農民として生まれると基本的にその土地で生きていくことに
なります。80年代以降は「農民工」として都市部で働く人も増えましたが、都市部での
福利厚生や教育を受けられず、二等国民扱いを強いられてきました。

人民代議員の選出においても、農村部は都市部に比べ一票の格差が4倍もあったというこ
とは、農民代表の発言権が過少に評価されていたということです。ここでも農民に対す
る配慮が欠けていました。

トウ小平は改革開放政策の実施に先駆けて、「先ずは一部の人が豊かになって、それか
ら農村部への援助を実施する」と号令を発しました。胡錦濤政権になってから、少しず
つ農民の地位向上への改革が始まりました。

まずは農民税の廃止です。中国では以前「農業税」として全国の年平均収穫量の15.5%を
収穫物や現金で地方政府に納税していました。中国政府は2006年1月からこの農業税を全
て廃止して農民の負担を軽減しています。
↓↓「人民代表大会による中国農業税条例廃止の決定に関し(中文)」
http://news.xinhuanet.com/politics/2005-12/29/content_3986923.htm

08年10月に開催された中国共産党第17期中央委員会第3回総会(3中全会)では、「農
業、農村、農民の問題は党と国家の発展全体にかかわる」と位置づけ、農業生産力の向上
などにより、2020年の1人当たり農民収入を08年に比べて倍増させる目標を掲げていま
す。
↓↓「中国共産党・3中全会が閉幕、農村改革推進する決議を採択」
http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/archives/2008-10.html?p=2#20081014

また、毎年700億元(約9300億円)以上を拠出し、農村住民を対象に基礎年金と個人年金
で構成する仕組みを導入し、政府が年金を負担する方針を発表しました。これは農村での
セーフティーネットとなり、老後も安定した年金収入を得ることができるようになります。
↓↓「No. 802 中国、農民向け年金整備 政府、年9000億円を拠出」
http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/archives/2009-10.html#20091019

改革解放後の発展から置いていかれた農民ですが、農民や農村の問題も少しずつ改善され
つつあります。「一票の格差」も引き続き見直し続けていく必要があります。

ただ、農村の実態は現地に入らないと分からない部分もあります。水不足や化学肥料使用
過多による土地の荒廃など、まだまだ解決しなければならない問題も山積しています。長
期的な視点で有効な解決策を実施し続けなければなりません。


本日の中国ビジネス・チャンス!は以上です。
最後までお読みくださってありがとうございます!

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