2009/10/23
【中国ビジチャン/ No. 806】中国の2010年インフレ率は5%突破も=政府研究員
上海から毎日HOTな中国ビジネス情報をお届け! 中国は高い経済成長を続けていて日本とも密接な関係にあり、日本人にとっても多 くのビジネスチャンスがあります。毎日定点で情報をふるいにかけることで正しい 中国経済の見方ができるようになります。 このメルマガでは毎日参考になるニュースを拾い上げ、ビジネスチャンスにつながる ような解説と提案を行っています。中国経済の実態に毎日少しずつ触れてみましょう。 ■ Skipper Johnからのお知らせ: 【「Skipper Johnの中国ビジネスブログ」毎日更新中!メルマガのデータベースです】 http://blog.livedoor.jp/john1984jpn/ ■テーマ: 【No. 806 中国の2010年インフレ率は5%突破も=政府研究員】 ■今日のニュース:↓↓「中国の2010年インフレ率は5%突破も=政府研究員」 http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12077220091022 ・国務院発展研究センターのシニアエコノミスト、Liu Shijin氏は、インフレ率が2010 年には5%に達する可能性があり、経済にとって大きな課題となるとの見方を示した。 同氏は「CPIを3%以下に抑えようとすれば、かなりの圧力がある。(CPIが) 5%を突破する可能性を排除できない」と述べた。 ・2009年に10兆元に達する可能性のある融資の急増で流動性は膨れ上がっており、 世界的な商品価格の上昇とともに物価を押し上げると指摘。中国のマクロ経済政策は 来年、成長と物価の両方の安定を維持するためにバランスを取る必要があると述べた。 その上で「最悪期は終わったが、最も複雑な時期が待っている」との見方を示した。 ・2009年通年の国内総生産(GDP)伸び率は9%を上回る可能性があり、景気が 二番底に陥る可能性は低いとの見方を示した。先日発表された第3・四半期のGDP 伸び率は前年比8.9%を記録した。 ・「今年の初め、景気見通しははっきりしておらず、2番底の懸念があったが、こうし た懸念は払しょくされた」と述べた。民間部門の投資と個人消費に明るい兆しがみられ、 不動産および自動車部門が特に好調と指摘した。 ・ただ、民間部門投資と輸出が予想ほど堅調にならない場合、2010年の下半期にス タグフレーションに陥る可能性があるとの見方を示した。 ■戦略ポイント: インフレ率が高まると、経済成長は下方に引っ張られる ■Skipper Johnのコメント 中国国家統計局は22日、7~9月期の国内総生産(GDP)が実質で前年同期に比べて 8.9%増えたと発表、また、1~9月の成長率は前年同期比で7.7%でした。これにより 中国政府が掲げる2009年通年で8%成長を実現する目標の達成が近づいてきています。 ↓↓「中国、実質8.9%成長に 景気刺激策が支え」 http://www.nikkei.co.jp/china/finance/index.aspx?n=AS2M2104O%2022102009 09年9月の中国のCPI(消費者物価指数)は前年同月比でマイナス0.4%、09年1-9月では同 比マイナス1.1%です。09年は物価が少し下がっていて、インフレの傾向は見られません。 ↓↓「中国のCPIが2カ月連続で前月比上昇=国家統計局」 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1022&f=business_1022_073.shtml 今日のニュースでは、2010年の中国のインフレ率が5%に達する可能性があると指摘し ています。主な原因として、09年通年で融資総額が10兆元に達する可能性があり、 お金の流動性が膨れ上がって世界的な商品価格の上昇とともに中国の物価を押し上げる として います。 世界的な資源高がこのところ続いていて、金は1トロイオンス1,050ドルを越え、原油 WTIは80ドルを越えてきました。中国は石油や鉄鉱石などを輸入に頼っていて、資源な どの商品価格が高くなると国内物価が上昇します。 物価の上昇は、GDPの実質成長率を引き下げます。名目GDPから物価上昇分を差し引いて 実質GDPを計算するからです。中国政府としては頑張ってGDPの成長を維持している中、 インフレで物価が上がるとGDP成長率が低くなるので、インフレを抑えたいと考えてい ます。 ところが、09年は景気対策で財政支出と融資緩和を実施して市中に沢山のお金があふれ ています。お金が増えるとお金の価値が下がり、しばらくすると物価が上昇します。今 日のニュースでは2010年には物価が大きく上昇するのではという懸念を表明しています。 中国政府も温家宝首相の主宰で常務会議を開き、「インフレ期待の管理」にも言及し、 金融緩和策を微修正する可能性を示唆しています。 ↓↓中国景気「回復傾向固まる」 政府、判断を一歩進める http://www.nikkei.co.jp/china/finance/index.aspx?n=AS2M2103N%2021102009 しかし、政府が現在の金融緩和から引き締めへと転換するのと恐れているのが投資家た ちです。引き締めが始まると株価が下がって景気が停滞し、経済成長にもマイナスの影 響があるからです。10月22日の上海総合指数は引き締めへの転換を恐れて下落し、前日 比19ポイント(0.62%)安の3051となりました。 ↓↓「上海株22日、続落 金融引き締め懸念広がる」 http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=d4&id=AS3L2206H%2022102009 中国の2010年の経済成長は9%台になるという予測です。ただインフレ率がどのくらいま で上がるかで経済成長も下方修正される可能性もあることを視野に入れておく必要があ ります。 本日の中国ビジネス・チャンス!は以上です。 最後までお読みくださってありがとうございます! ●転送OKです (c)2007-2009 John Ishii / Sail Ho!.com All rights reserved ●解除 http://www.mag2.com/m/0000250944.html ●メルマガのバックナンバー http://blog.mag2.com/m/log/0000250944/ ●著者ウェブサイト http://www.sailho.com


