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2008/06/28

心の花 本日の至言 其の三十八

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平成十九年十一月一日発刊
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心の花 本日の至言 其の三十八       平成二十年六月二十八日土曜日 
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皆様、おはようございます。

『児孫(自分の子孫)の為に美田(財産)を残さず』

と詠った西郷隆盛は、
どんなに地位が高くなっても、
物や金に一切執着せず、自身の家庭は清貧を貫きました。
そんな彼の人柄の滲み出るような逸話の
心の花です。

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ある時、木戸孝允邸で会議を行うことになり、明治政府の要人達に連絡がまわった。
しかし、定刻を過ぎても西郷隆盛だけが来ない。
木戸孝允が西郷を呼びに使いの者をやると、
夏でもあり、西郷は自宅でふんどし一丁で何か書き物をしていた。
使いの者はその姿に驚きながらも
「皆様お待ちなのでお越し下さい」
と告げた。
しかし、西郷は
「はい、委細承知申した」
と答えるが一向に動く気配がない。
使者が
「皆様お待ちなのですぐにお越し下さい」
と懇願すると
「はあ、じゃあ夕景までお待ちゃい」
とあまりにものん気なことを言うので、
使者も困り果てて、
「主人も他の皆様もお待ちなので、何とかすぐにおいで頂けませんか」
と必死にお願いすると、
「実はな」
と西郷は答えた。
「今日、たった一枚の着物を洗濯し申したので、それが乾き次第、すぐゆかんさ」
これには使者も二の句が告げられず、すぐに木戸邸に帰り、委細を話すと、
一同は腹を抱えて笑った。
そして木戸が自分の着物を使者に渡して
「これを着てすぐに来て頂くように」
と言いつけ、やがて、西郷はその着物を着てやっと現れた。
しかし、西郷は大柄だったので、
まるで子供の着物を大人が着ているようにツンツルテンだった。
それを座敷の真ん中で皆に見せると
「木戸どんの着物の短い事。じゃが、裸で道中はなりもわん。
お陰でここまで来もうした。」
と西郷は大笑いした。


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