心の花 本日の至言 其の二十九
平成十九年十一月一日発刊
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心の花 本日の至言 其の二十九 平成二十年四月二十六日土曜日
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皆様、いかがお過ごしでしょうか?
先週はお休みをさせて頂きましたが、
また、今週から装いも新たにお送りします。
今後ともよろしくお願い致します。
本日は
1.『人間学』に関して
2.『リオの伝説のスピーチ』のご紹介
の2本をお送りします。
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1.『人間学』に関して
『人間学』というものに関しては東洋哲学の碩学・大御所で、
且つ戦後政財界のリーダー達の指導者でもあった安岡正篤氏が
その著作で詳しく語られています。
学問はその根本的な性質上3つ(三段階)に分けることができるそうです。
一、知識の学問
これは私たちが学校で通常習っている勉強のやり方が代表的なもの。
ドイツでは「労働知」というそうで、その名の通り、知識を詰め込むだけの頭の機械的労働に過ぎない
二、智慧(ちえ)の学問
これは知識のような機械的なものでなく、
もっと経験を積み、思索反省を重ねた体験の中から滲み出てくる、
もっと直感的な人格的な学問で、
知識の学問よりも生活的・精神的・人格的なもの。
ドイツでは(人格形成や幸福や運命役立つので)「形成知」と呼ばれる。
三、徳慧(とくけい)の学問
智慧の学問を更に深めると普通では容易に得られない徳に根ざした学問になる。
これが(論語などの)『聖賢の学』で、ドイツでは『解脱知』、或いは『聖知』という。
そして、安岡氏の提唱した『人間学』とは当然、二、智慧の学問から三、徳慧の学問を目指す学問です。
因みにドイツでは
単に知識技術を教える先生の事を「レーゼマイスター(読師)」
人間を作る本当の先生は「レーベマイスター(導師)」
というそうです。
そして、安岡氏はその人間学としての学問の目的として二つだけあると説かれます。
一つは荀子(孟子の性善説に対して性悪説を唱えたとして有名な中国の儒者)の言葉を引用して
『それ学は通(ツウ 出世や就職)の為に非ざるなり。
窮して困(クル)しまず、憂えて意(ココロ)衰えざるが為なり。
禍福終始《災いや幸福が何故起こり何故治まるのか、つまり、人生の因果の法則》
を知って惑わざるが為なり』
と言う事だと説かれています。
自身の心を修め、事に当って苦しまず憂いなく衰えざる心を練るための学問だということです。
二つ目は『書経』からの引用で説かれています。
自ら靖んじ、自ら献ずる。 『書経』
そして、この解説として
即ち、内面的には良心の安らかな満足、それを外に発しては世のため人のために自己を献ずる。
人は皆職業を持っている。
その職業は一つは生活のためだがそれだけでは尊い意味は無い。
職業の大切なことは、それが生活の手段であるということのほかに、
その職業である仕事を通じて何らかの意味において世のため人のためになるということである。
これあるによって職業は神聖であるということができる。
これあるによって進歩がある。
自己の自主性・自立性を練磨すること、自由を確立することであり、
進んでは、それによって発達する自己を通じて、
何らか世のため人のために尽さんがためである。
そのために学び、そのために教学を重んずるのである。
と、このように人間学に関して説かれています。
徳慧(とくけい)の学問であって
内面的には良心の安らかな満足、それを外に発しては世のため人のために自己を献ずる。というような学問である『人間学』を学ぶための著書が
この致知出版社さんから数多く出版されています。
社会の公器である企業で働く私達ビジネスマンは、益々この『人間学』を日々、学び続け精進し続けなければならないと痛感します。
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2.『リオの伝説のスピーチ』のご紹介
『リオの伝説のスピーチ』をご存知ですか?
1992年6月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで国連の環境サミットが開かれていました。
その環境サミットで、わずか12歳のカナダ人の少女、セヴァン・スズキが行ったスピーチのことです。
この国連環境サミットに行って、
大人たちに環境破壊を止めてくれるように発言するために、
自分達が行ったバザーやカンパで得たお金で、
自力で遠くカナダから仲間達とこのリオにやって来た彼女は、
直談判の末、このサミット会議上でのスピーチを許されました。
そのスピーチがあまりにも感動的だったので後に
『リオの伝説のスピーチ』と呼ばれるようになりました。
私もこのスピーチにはとても感動して、いろいろな人に紹介させてもらっています。
このスピーチは『言葉の力』に満ちています。
『こんにちは、セヴァン・スズキです。エコを代表してお話しします。
エコというのは、子供環境運動(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オーガニゼェーション)の略です。
カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、今の世界を変えるためにがんばっています。
あなたがた大人たちにも、ぜひ生き方をかえていただくようお願いするために、自分たちで費用をためて、カナダからブラジルまで1万キロの旅をして来ました。
今日の私の話には、ウラもオモテもありません。
なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。
自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとはわけがちがうんですから。
私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです。
世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。
そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている無数の動物たちのためです。
太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。
呼吸をすることさえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。
父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。
そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。
それらは、もう永遠にもどってはこないんです。
私の世代には、夢があります。
いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。
でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?
あなたがたは、私ぐらいのとしの時に、そんなことを心配したことがありますか。
こんな大変なことが、ものすごいいきおいで起こっているのに、
私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。
まだ子どもの私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。
でも、あなたがた大人にも知ってほしいんです。あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。
オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。
ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。
あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。
でもほんとうは、あなたがたもだれかの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。
そしてあなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。
私はまだ子どもですが、ここにいる私たちみんなが同じ大きな家族の一員であることを知っています。
そうです50億以上の人間からなる大家族。
いいえ、実は3千万種類の生物からなる大家族です。
国境や各国の政府がどんなに私たちを分けへだてようとしても、このことは変えようがありません。
私は子どもですが、みんながこの大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心をひとつにして行動しなければならないことを知っています。
私は怒っています。でも、自分を見失ってはいません。
私は恐い。でも、自分の気持ちを世界中に伝えることを、私は恐れません。
私の国でのむだ使いはたいへんなものです。
買っては捨て、また買っては捨てています。
それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分かちあおうとはしません。
物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しでも手ばなすのがこわいんです。
カナダの私たちは十分な食物と水と住まいを持つめぐまれた生活をしています。
時計、自転車、コンピューター、テレビ、私たちの持っているものを数えあげたら何日もかかることでしょう。
2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショックを受けました。
ひとりの子どもが私たちにこう言いました。
「ぼくが金持ちだったらなぁ。
もしそうなら、家のない子すべてに、
食べ物と、着る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」
家もなにもないひとりの子どもが、分かちあうことを考えているというのに、
すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょう。
これらのめぐまれない子どもたちが、私と同じぐらいの年だということが、私の頭をはなれません。
どこに生れついたかによって、こんなにも人生がちがってしまう。
私がリオの貧民窟に住む子どものひとりだったかもしれないんです。
ソマリアの飢えた子どもだったかも、中東の戦争で犠牲になるか、インドでこじきをしてたかもしれないんです。
もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。
私はまだ子どもだけどこのことを知っています。
学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。
たとえば、
* 争いをしないこと
* 話しあいで解決すること
* 他人を尊重すること
* ちらかしたら自分でかたずけること
* ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
* 分かちあうこと
* そして欲ばらないこと
ならばなぜ、あなたがたは、私たちにするなということをしているんですか。
なぜあなたがたがこうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでください。
そしていったい誰のためにやっているのか。それはあなたがたの子ども、つまり私たちのためです。
あなたがたはこうした会議で、私たちがどんな世界に育ち生きていくのかを決めているんです。
親たちはよく「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」といって子供たちをなぐさめるものです。
あるいは、「できるだけのことはしてるから」とか、「この世の終わりじゃあるまいし」とか。
しかし大人たちはもうこんななぐさめの言葉さえ使うことができなくなっているようです。
おききしますが、私たち子どもの未来を真剣に考えたことがありますか。
父はいつも私に不言実行、つまり、なにをいうかではなく、なにをするかでその人の値うちが決まる、といいます。
しかしあなたがた大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています。
あなたがたはいつも私たちを愛しているといいます。
しかし、私はいわせてもらいたい。もしそのことばが本当なら、どうか、本当だということを行動でしめしてください。
最後まで私の話をきいてくださってありがとうございました。』
(翻訳:ナマケモノ倶楽部)
皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
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