野球小説アンドロメダ  RSSを登録する

野球マンガみたいな野球小説です。ホームドラマのような野球小説です。流し読みでOKの野球小説です。年齢、性別関係なく読めます。魅力あふれる若者たちの未来を想像していただければ幸いです。20XX年、新プロ野球伝説・アンドロメダ、プレーボールです。

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2009/08/22

野球小説アンドロメダ・Jと小次郎11

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 20XX年、未知なる魅力あふれる野球戦士たちが、それぞれの夢達成
のゴールに向かって、走り出した。それは理想の世界だろうか、それとも
…。





☆☆☆☆☆





 球界の危機的状況を感じ取った選手会リーダー・高杉明太郎はある日、東
京グレート総務課長の村澤三四郎、マネジメント会社アンドロメダのリーダ
ー・大田原健太郎と出会い、未知の魅力にあふれた選手の発掘を誓う。そし
て舞台は全国の高校へ。アンドロメダ球児たちの夏が始まった。






☆☆☆☆☆Jと小次郎11






 殴られた。こてんぱんにぶちのめされた。こんな仕打ちを受けたことはな
い。顔がはれ上がった。翌日は大きなマスクをして仕事に出るハメにもなっ
た。悲しかった。悔しかった。ふざけるなって思った。正直、逃げ出したか
った。でも、このままで終わってたまるかとの思いがそれをも勝った…。







 ある日のロックスターの試合だった。神威小次郎(現アンドロメダ調査員)
は先発して6回まで2失点に抑えていた。伝家の宝刀・シュートのキレがいつ
も以上によかったという。しかし、7回、何でもないサードゴロを三塁手がト
ンネルしてから、リズムが狂った。続く打者に四球を出した後、今度はキャッ
チャーがパスボールしてピンチを広げる。野球は悪い流れにはまるとやっかい
だ。またまたサードへ強烈なゴロが飛ぶと、打球は三塁手手前で大きくイレギ
ュラー…。結局、神威はこの回、何と大量6点を失い、マウンドを降りた。

 







 神威はぼう然となった。試合はもちろん負けだ。愛宕監督の言葉も耳に入ら
ない。ナインの声も聞こえない。ホント、そういう状態だったという。もっと
言えば、あの時、何をしていたのか、よく思い出せないほど憔悴していた、そ
うだ。そんななか…。







 「てめえは何様のつもりやぁ!」







 鬼崎の声がベンチ裏で轟いた。そこはあっという間に修羅場と化した。鬼崎が
神威をボコボコにしたのだった。周りが止める間もなかったという。すさまじい
ばかりのパンチラッシュだったらしい。気がつけば神威はサンドバック状態にな
っていた。









 原因はエラーした三塁手の先輩が「悪かったな」と声をかけたのを神威が無視し
たことだったという。本当のことをいえば、神威はそれさえも覚えていない。悔し
さとショックで…。しかし、ハタから見ていると、神威がふてくされているようだ
ったそうだ。ファイター・鬼崎はそういうのが大嫌いだった。もうひとつ言えば、
覇気がないのも大嫌いだった。








 もっとも、それでも殴るのはどうかしているだろう。暴力はダメだろう。だが、
これが気合いの鬼崎流だった。いいように解釈すれば、絶えず前を見ろ! との手
荒いゲキだった。もちろん、とてもそんなふうに、神威が解釈できるわけがないが
…。








 次の日、大きなマスクをして練習に向かった神威は気が重かった。鬼崎に会うの
が嫌だった。顔を見たら、文句も言いたくなりそうで、今度はこっちも殴ってしま
いそうで…。実際、腹も立っていた。そして…。







 「神威! ちょっと来んかい!」







 案の定というか、鬼崎のでかい声がロッカールームで響き渡った。






 「何ぃ…!」






 神威は負けじと鬼のような顔になっていた。とっさにファイティングポーズ
もとっていた。







 その日のロックスターのグラウンドには殺気が漂っていた、という。



                             つづく


☆☆☆☆☆


 アンドロメダの物語はフィクションです。実在の人物、地名、組織には一切
関係ありません。
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