2008/12/18
<メルマガ配信 都の西北/山梨甲府から> 第58話 社会人大学院での経験は卒業後に役立つのか?
愛読者各位 引き続きのご愛読,ありがとうございます. 都の西北/山梨甲府からです. 不況の風吹き荒れる中,ボーナスが支給されました. 運良く,6月,12月同一水準での支給でしたので, 今回は前回並みの支給でほっとしています. ただ,そのほとんどを家内に献上(子供の教育費,ローン返済), 小生の手元にはほとんど残らずです. とは言え,この時期,購買意欲は下がっていますので, 残りのお金も貯金にまわすしかないですよね. それよりも,来年のボーナスがどうなるか, これが来年の不安材料ではあります... *****<以下,本文>******** 第58話 社会人大学院での経験は卒業後に役立つのか? 40歳を境に仕事の質が変化することは以前から述べているが, ⇒ 管理職への変わり目 今回は,小生にとって社会人大学院での経験が実学に生きたか否かを検証してみたい. ⇒ 結論として,あまり肯定できる結果ではないということ! まず,文系就職と理系就職ではかなり違いが出てくるので, 小生の経験した理系の場合について考える. そもそも,理系を選んだ動機は「手に職を」,不況に強い就職を である. まずはその点につきるが,加えてものづくりに興味があったからである. 小生が大学を卒業した頃の1980年代後半は高度成長期終盤, 特に電気・電子業界は日の出の勢い(今とは全然違う)と言えた. 今では考えられないことではあるが,開発費は使い放題(年間億単位の開発費), 年度末は予算消化に上司からお金を使うことの指示が出ていた. この時代,基本的に経費管理は今ほどシビアではなかったように思う. つまり,売り上げが立たないから経費を絞れ,残業を規制しろ,出張に行くな, なんてことはなかったのである. このような環境で育った技術者は基本的にお金に関わる教育は 受けなかったのではないか? お金を使うだけで良ければ馬鹿でもできるのだ. ところが,「失われた10年」といわれる1990年代後半から2000年にかけて, 2008年は後半最悪であることは周知であるが,不況の風が吹き荒れると, お金の管理ができないと生きてはゆけなくなる. そこで理系の小生がMBAでの学習が役立つことが多かったということ. B/S(バランスシート) P/L(プロフィット&ロス) C/F(キャッシュフロー) 理系と言えど,管理職になるとこれくらいは最悪理解する必用があるが, 加えて昨今はあらゆる面での「マネジメント能力」が求められる. 例えば,ねっからの技術馬鹿であっても 技術経営(MOT : Management of Technology)なる分野が構築されたように, 技術開発に関わるスケジューリング,採算計算,マーケティング, 価値創造と価値獲得の識別(造るのと売れるのを別次元で考える), 造れば売れた時代とは異なり創った物が売れるようにする 努力をしなければならないわけで,この点にMBAでの学習は役に立つのである. ただし,注意しなければならないのは, 耳学問とビジネスのリアルな場は必ずしも同じではないと云うこと. 有名な経営学者が経営者になれば儲かる企業に必ずしも成らない事実があるように, MBAで得た知識は無いよりあるに越したことはないが, これはあくまでも必要条件までの範疇ということ. 経営に関わる = MBA 修了者 との必用十分条件ではない! とは言え,B/S, P/L, C/F を読むことに抵抗が無くなったことは, 自身としてはMBAでの経験が生かされた大きなポイントではなかったかと思う. しかし,ここで注意すべきは, B/S, P/L, C/F を読めることに本質的な価値があるわけではないということ. 実際に会社経営に関わることで実益として,真の価値が出てくる. つまり,いち平管理職でいる限り, MBAでの学習が本当の意味で役立つことは無いのである. ⇒ こう考えると,小生の場合, MBAの学習効果を引き出すには到っていないとの結論. この点から考えると,米国のMBA出身者が若くして会社経営に関わる点は 大学での知識を実学に活かす非常に効率の良い米国流の割り切り方のように思う. しかし,日本は米国とは同じようには行かないことは認識すべきであろう. それでは,日本のMBAでの効果を,小生の学んだゼミで別の視点から具体的に考える. 小生のクラスには経営に関わる方が2名おられた. やはり経営に関わる実経験を持つ人はひと味違う. 小生に比較して遙かにリアルな視点で勉強しているように感じた. どこで分かるかと云えば,クラス内のディベーティング, 単なるお勉強の場での発言とは思えないリアルな意見がばんばん出てくるのである. ビジネスプランの提案も非常にレベルが高いのが特徴的であった. このような人たちにはあえてMBAでの学習は必要ないようには思えるが, MBAの知識で「鬼に金棒」状態になるのかもしれない? 次に,MBA取得後に会社経営メンバーに加わった方々, 実はこのような人たちのためにMBAでの学習が意味を成すのではないかと考える. 現状で3名のOBの方が会社経営に新たに携わっている. 独立起業した方,子会社に出向して出向先の経営に関わる方, 詳細な待遇は分からないものの,やはり実際に経営に携わる人に MBAでの学習は役立つのではないか(今度OB会で聞いてみようかと)? 最悪なのは小生のように,卒業後3年も経っているのに平管理職のまま, この先も経営に関わる可能性が極めて低い, MBAでの学習効果を活かすことのできない卒業生である. まぁ,消してそうなることを望んでいるわけではないが, 結果として活かせるチャンスを掴めていないことは事実であるので, 実学向け修学の典型であるMBAでの成果を活かせられない点は反省すべきかもしれない. このように考えると, 米国とは異なる日本のMBAでの学習効果は 活かせる場合と,活かせない場合があり, 一概に良いとか悪いとか簡単には云えないのである. 加えて,雇用の流動性が米国に比較して格段に低い日本では, MBAホルダーを転職で受け入れる職場も少なく(米国MBAホルダーはいざ知らず), 逆に敬遠する傾向すら存在することを考えると, MBAを取ることで人生が変わるようなバラ色の学習効果は多くの場合存在しないだろう. 最近の動向(国内MBAのブームは去った?)から分かるように, MBAで人生を変えると云うよりは,MBA取得後に仕事にどう生かすか? その点をどのように自身に導けるか,具体化するか,ここが大切なように感じるのである. 高々,国内MBAを取るだけで人生が変わる, 学歴ロンダリングができるなどと夢を描かない方が無難と云える. なにせ,お金がかかるので(不況の昨今は特に厳しいかもしれない?)... ━PR━━━ ビジネス向けに,下記メルマガを配信しています. 是非,この機会に一緒に配信登録下さい! 技術者に必要なマネージメント 100 のポイント ↓ 今すぐクリック! http://www.mag2.com/m/0000253798.html ━PR━━━ もっと知りたい場合は ↓ 今すぐ クリック! http://www1.dnet.gr.jp/~izumi-sg/


