2008/10/02
<メルマガ配信 都の西北/山梨甲府から> 第51話 高学歴ノーリターン
愛読者各位 引き続きのご愛読,ありがとうございます. 都の西北/山梨甲府からです. 2008/09/30 からいよいよ CEATEC JAPAN 2008 が 幕張メッセにて開催されました. 小生は仕事で毎年参加していますが,今年の特徴は 「グリーン」が, これまでの「デジタルコンバージェンス」に加わっているようです. ⇒ これまでのデジタルコンバージェンスとは,コンピュータと家電, 放送と通信などの境界(マイクロソフトは壁と云う)を 形成していたアナログ技術の異質性がデジタル技術によって共通化し, それぞれ単独で成り立っていた産業の垣根が崩れ(ビッグバン), 異なる産業間の融合によって,再び新しい産業へと収束(コンバージェンス) していく過程を意味しているそうです. 昨今は,地球環境問題がクローズアップされており, 人間中心の快適さは認められないとの発想から, エレクトロニクスの発展は地球温暖化,省エネにも 寄与しなければ成りません. 時代の変化は,我々の周辺いたるところで見受けられます. 教育も時代に合わせて変化する必要はあると思います. *****<以下,本文>******** 第51話 高学歴ノーリターン 中野雅至著,高学歴ノーリターン/光文社を題材に考えたい. 本著は学歴だけでは豊かな生活に繋げられないとの主張である. 高学歴者でも条件のそろっていないホワイトカラー, つまり東大法学部を出た国家公務員試験I種を合格した官僚, いわゆる高学歴者は意外に恵まれない事実を紹介している. (安い給与,きつい仕事内容,将来の待遇が必ずしも保証されない) 高学歴者であっても,豊かな生活を手に入れるには 学歴以外のカリスマ性,血統,縁故や人脈が必要で, それがない高学歴者は意外にも学歴に対応しない生活を強いられる. 低賃金で馬車馬のごとく働かされているである. 米国と対比して日本の現状を考えると比較的わかりやすい. 日本は残念ながら,米国のように人材に流動性はなく, 大卒の価値も一様に判断される. 大卒の初任給は一律同じ,賃金格差が学歴に対応しないのである. 東大を出ても,三流私立を卒業しても,入った会社が同じで有れば, 初任給は変わらない.これが正常なのか,異常なのかである? 将来的には差が付くのかもしれないが,やっぱりヘンですよね! 一生懸命勉強して難関大学に入り,頑張って勉強して卒業しても, 適当に入れる大学に入って勉強せずに自動的に卒業しても, その努力が大学卒業時の初任給にはほとんど変化を生じさせないのである. 中野雅至氏曰く,市場化能力を磨けと. 日本人は特にこれが下手で, 結局はできないので日の目を見ない秀才は結構多いらしい. 『市場化能力』とは自分の能力や実力を世間に売り込み 認めさせる能力みたいなもので, 高学歴だけでは豊かな生活を保障されない理由の一つでもある. 金銭的に豊かになるにはこのような配慮も必要でしょうとのこと. 日本人は特に自己主張が下手なのである. 日本は古くから 『士農工商』, お金儲けは軽蔑の対象となっており, お金に替わる名誉や仕事のやりがいがそれを上回るものと見なされていた. しかし昨今,それでは食っていけなくなった. お金ありきの会社経営の重要性が見直しされつつある今, 高学歴者もお金儲けを真剣に考えるべきである. 併せて,高学歴者が恵まれる環境作りも重要性なのである. 現実的には難しいだろうが, 努力に見合った報酬が得られる社会にならなければならない. 省みるに社会人大学院はどうか? こんな現状だから, 社会人の2年や3年の勉強で,恵まれた環境に転職できるとか, 給料が劇的に上がるとか,まずもって日本ではあり得ないと考える方が やっぱり妥当だと思えてならない. 日本と米国を同じだと考えるべきではないのではないか? リターンを前提にした学歴は成立しないのである. 報酬は学歴にある程度は相関しているらしいが,それは学歴故にではなく, より高学歴な人の方がより努力をしている現状であって, やはり,個人個人の努力なり,個性なりが優先されるのではないか? 先日の講演会で,あのノーベル物理学賞受賞の東大名誉教授小柴昌俊氏が 受賞で得たお金を全て財団創設に投げ出し,著書の印税すら寄付に当てている事実. 自身は奥様と年金:¥28万/ 月で質素に暮らしていることを考えると, 名誉とお金すら直結しない事もあるし, 名誉はお金に勝るという意識が誇り高き生き方を貫くのである. 社会人大学院での修学がリターンに繋がると考えるのはやはり妥当とは云えず, 結果としてお金に繋がることはあるかもしれないが, 学習すること自体に本質的な価値があると考えるべきであろう. 結論として,社会人大学院での学習が必ずしも報酬には 繋がらないのが日本の特徴と云える. ━PR━━━ ビジネス向けに,下記メルマガを配信しています. 是非,この機会に一緒に配信登録下さい! 技術者に必要なマネージメント 100 のポイント ↓ 今すぐクリック! http://www.mag2.com/m/0000253798.html ━PR━━━ もっと知りたい場合は ↓ 今すぐ クリック! http://www1.dnet.gr.jp/~izumi-sg/



