2009/08/31
[ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン 臨時増刊 2009/8/31日号]
【私たちの医療について夢を語り、その夢を実現していくメルマガ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ ■◆ ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン ■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 臨時増刊 2009/8/31日号 http://jin-i.com/yumegen ● もくじ ─────────────────────────────────── ◆ はじめに 【1】 特別寄稿 『病児保育を作る会の活動を行って』 賀川 祐二 (NPO法人病児保育を作る会 代表理事) 【2】 ゆめげんドア ◆ 編集後記 ─────────────────────────────────── ◆ はじめに ─────────────────────────────────── みなさま、こんにちは。 ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局の中山です。 昨日、8月30日に行われた総選挙。ついに『政権交代』です。 この結果に対して、一歩引いて、シニカル(皮肉屋、批評家) になることもできます。 でも、今、大切なのは 一歩踏み込んで、自らがコミットメントすること、だと思います。 選挙という“祭り”が終わりました。 当選した議員のみなさんには今日から心を新たに しっかり“まつりごと(政)”をしてもらいましょう! そして、私たちは、まずは自分の周囲を、地域を、日本を、 そして世界をいい方向に導いていくように“まつりごと”に 家庭、職場、社会のそれぞれの場で、それぞれの役割に コミットメントしていきましょう! では、本日のメルマガも是非、最後までお付き合いください。 ─────────────────────────────────── 本メールマガジンは、「ゆめげんクリニック・プロジェクト」の ホームページまたはメルマガポータルサイト「まぐまぐ」から ご登録いただいたみなさま及びパートナー企業・医療機関のみなさま、 そして、当法人事務局スタッフが名刺交換させていただいたみなさまに お送りしている情報メールマガジンです。 ● ゆめげんプロジェクト事務局スタッフ・プロフィール http://jin-i.com/yumegen/staff ─────────────────────────────────── 【1】 特別寄稿 『病児保育を作る会の活動を行って』 賀川 祐二 (NPO法人病児保育を作る会 代表理事) ─────────────────────────────────── みなさま、こんにちは。 「NPO法人病児保育を作る会」代表理事の賀川です。 ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局(以下「ゆめげん」)の皆様、 今回は紙面をいただき、ありがとうございます。 また、ゆめげんの中山さんは私たちの仲間で、 多大な貢献をして下さり、とても感謝しています。 ■ 「病児保育」とは? ------------------------ 私たちは都内や埼玉県で 訪問型の病児保育を行っています。 病児保育とは、 『普段保育園に通っているお子さんが 熱や風邪などで保育園に行けないとき、 保育所や保護者に代わり保育を行う活動』 です。 利用者には医療や学校関係者など 休みを取りにくい仕事をされている方が多いほか、 ひとり親家庭などで生活がかかっている方、 派遣など休暇が雇用に直結してしまう方も 多くいらっしゃいます。 ■ 「病児保育」の現状 ------------------------ 病児保育は、小児科医院、 保育所に併設されている病児保育所、 地域での支えあい活動、そして 一部のベビーシッター会社などで行われています。 国(厚生労働省)は病児保育を増やすため、 市区町村が病児施設を運営する際の支援として 補助制度を設けている他、 2005年度からは、 病児や緊急時の保育に対応するため、 地域の支えあい活動 (緊急サポートネットワーク事業) に対しても補助金を出し支援しています。 現在、全国約40都道府県の一部地域で 支援活動が開始されていて、 私たちも自主運営地域とは別に 埼玉県の一部地域で この事業に協力をしています。 しかし、市部を中心に 病児保育施設は増えてきていますが、 全国的にみると 保育園30園に対し病児保育所は1ヶ所程度で 全然足りていません。 また、都市部ではベビーシッター会社などを利用し 対応することが出来る場合はあるものの、 1日保育を行うと2、3万円になってしまうため、 かなりの収入がないと利用できない状況です。 ■ 全国初の「訪問型病児保育」 ------------------------------ 私たちは今より病児保育施設も少なく、 緊急サポートネットワーク事業もなかった 2004年に専業のNPOとしては“全国で初めて” 「訪問型の病児保育」を始めました。 現在、活動地域は都内東部や埼玉県の一部地域です。 目標は地域の支えあい活動により、 誰もが、急な依頼でも、 少しでも利用しやすい料金で、 安全に病児保育の支援を受けられることです。 また、この活動を通し、 子育てと仕事の両立をする際のボトルネックである 病児保育不足問題の緩和・解消をし、 お母さんやお父さんが子育てと仕事を両立でき、 お子さんが安心して育つことができる地域を 広げていきたいと思っています。 ■ 「病児保育を作る会」の活動 ------------------------------ 現在、具体的な活動として次のことを行っています。 1. 病児保育への支援が少ない地域で「訪問型病児保育」を運営 (都内東部、埼玉一部地域) 2. 緊急サポートネットワーク事業の展開、 市区町村の拡大協力(埼玉県内)と一部地域での運営協力 3. 病児保育所や支えあい活動で病児保育を始めたい方や 機関への情報提供や支援 (情報提供だけであれば全国誰でも。関心のある方お声がけを!) 上の1)2)はベビーシッター会社の半値かそれ以下の料金で サービスを提供しています。 しかし、利用者によってはこれでもまだ料金が高すぎて 利用できない方がいらっしゃいます。 一方、サポートしてくださる方への謝礼を考えると これ以上の引き下げは難しい状況でもあります。 1)や3)の活動については、 自主的な無償ボランタリー運営で、 1時間200円程度のマージンを受け取るものの、 電話代などの必要経費で使い切るため、財務的にはきつく、 人員的にもボランティア頼りで活動は不安定な状況です。 採用力が低く対応してくださる方も多くはないため、 依頼への対応が出来ないこともあり、 利用者に申し訳なく悔しい思いをすることもあります。 ■ 持続的な活動に向けての課題 ------------------------------ このような課題を克服するために、 1)事業の継続性をきちっと担保するための事務局人件費収入確保 2)対応率を上げるためにサポートしてくださる方を増やすこと に対して、より積極的に取り組んでいかなくてはと思っています。 また、この事業の基盤は「安全性」です。 数は少ないもののお子さんの症状悪化時の随時対応や 症状の重い慢性疾患児などの対応や受入を行う場合には 苦慮することも少なくありません。 今後、より多くの医療者の応援をお願いしていく必要性を 感じています。 経費確保についてですが、私は利用者負担をこれ以上、 上げることは避けなければならないと考えています。 特に収入が低めの世帯にとって、就業し続けることは 生活のためにも必須な状況であり、現状の料金では高く 利用が難しい方も多いからです。 したがって、より低料金にすることを目指しはしても 値上げは考えられません。 そのためにも公費(=税金)の投入の必要性を強く感じています。 前述した緊急サポートネット事業においては、 既に「利用者負担+公費」でまかなう形となっており、 私たちは本年度県内で実施地域を広げるための交渉を 積極的に行ってきました。 また自主運営の活動地域においては、ハードルは高いのですが、 行政に対し継続的に情報の共有や財源確保のお願いしており、 都内一部地域では来年度自治体事業として公費投入し 運営を行うことが決まった場所も出てきました。 ■ 病児保育を取り巻く厳しい行財政環境 --------------------------------------- しかし、このような活動をしてきた最中、 昨年、2008年12月末、 上述の緊急サポートネットワーク事業が 突然、廃止されました。 そして、その代替措置として、各市区町村が この事業が持つ機能を必要と認め、 事業化や予算化を行うのであれば 国から交付金を出すことが通知されました。 しかし、緊急サポートネットワーク事業は、 都道府県の一部地域でしか行われていなかった地域も まだ多くあります。 そのような中、各市が事業化をするために 予算を確保したいと考えたとしても、 予算の概算要求を終えた時期の通知で 21年度予算への反映は事実上難しく、 また、運営の受け皿準備も短期間では難しいため、 このままでは今まで作ってきたネットワークが崩壊し、 利用者が放り出されかねない状況になっています。 ■ 私たちの決断 ----------------- 現在、私たちはこの緊急時にネットワークを維持していくため 出来得る限りの懸命の努力をしています。 本来は、21年度に事業化・予算化がされ、 受け皿の体制整備もできることが望ましいのですが、 それが出来ない場合、 埼玉県内で緊急サポートネットの会員がいる各地域の行政に対し、 22年度の事業化の努力を約束してくださることを条件に 当会が1年に限り受け皿としてボランティアで活動する というお話しをしています。 もちろん22年度事業化や予算化がされたとしても、 当会へ業務を依頼することは条件とはしていません。 これは人的・財政的資源に乏しい当会にとっては大きな決断ですが、 「ここでやらなくて何のための団体か!」と思って取り組んでいます。 ■ 地域で支える病児病後児保育 -------------------------------- 上述のように厚労省による緊急サポートネットは 廃止されましたが、病児保育や宿泊保育等を行うほか、 地域でこのようなサポートを担えるサポーターや団体を 育成する事業である「病児病後児等基盤整備事業」 をやることになりました。 また、市町村が病児病後児等の対応を 地域の助け合いネットワーク等で対応する場合には 一定の補助金を出し運営を補助する制度がプラスしてあります。 (これは昨年9月時点にも概略は出ていました) 埼玉県については、今までの経緯や運営団体が撤退を 決定していたこともあり、私達が立候補し、3月末に決まりました。 地域のネットワークを育成し、活かしながら、 全県70市町村の病児保育等の運営と推進を行っていきます。 今年5月になり、スタッフもそろい ようやく活動を始められる感じになっています。 この事業は2年間限定で、70市町村と数が多いことを考えると 時間はとても短いです。 でも、一市、一町、一村各地域が病児保育などの機能を持ち、 子育てをしながら働かれているお母さんやお父さんなど 保護者の方が安心して暮らしていけるよう、 また、お子さん達が地域のサポーターに囲まれて 安全に育っていけるような足場を作っていきたいです。 一方、全国では10数件で本事業が実施さていない地域もあります。 (既に主要市町村がやっていて必要度が高くない地域も一部有り) 今後、このような地域で必要性が高い地域や その地域の団体と連携し、 全国的に受け皿が整備されるようなことも 微力ながらやっていければと思います。 ■ 子育てと仕事を両立できる社会を目指して! ------------------------------------------ 最後になりますが、私たちのキャッチフレーズは 『きっと作る。子育てと仕事を両立できる地域と社会。』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ です。 決してあきらめず一歩でも進めていきます。 ---------------------------------- ◆ 寄稿者:賀川 祐二氏 プロフィール ---------------------------------- 1966年北海道札幌市生まれ。 札幌北高、北海道大学農学部卒。 理系だがバブル期の文系就職流行りに乗じ (株)リクルート社に入社。 2004年退社するまで、主に就職サイト・ 雑誌の広報業務や営業などを行う。 その中で、母親達が子育てをしながら仕事を行うことの ハードルの高さを実感。 自身も長男の保育園病欠が年間数十回に及び、 支援の必要性を痛感。自分が全く専門外の本事業を やることになるとは夢にも思わなかったが、 数年後退社し、2004年より訪問型の病児保育を 首都圏で開始。 税金投入も含め利用者だけでなく みんなで支える病児保育をモットーに現在に至る。 誰でも、安心して、使える料金で 「病児保育」を実現させるべく奮闘中。 ======================================================= ★あなたにとっての「ゆめげんクリニック」とはどんなクリニックですか。 もし、私たちの理念や基本方針、プロジェクトのアイディアに 共感するものがありましたら、一緒に実現していきませんか? → http://jin-i.com/yumegen/partners ======================================================= ─────────────────────────────────── 【2】 ゆめげんドア ─────────────────────────────────── 今回の特別寄稿と関連のあるウェブサイトをご紹介します。 ■ NPO法人 病児保育を作る会 http://ikudou.blogzine.jp/ ■ 賀川祐二「もう子どもの発熱で会社は休まない 安心して預けられる病児保育実現へ」 『一新力 -自分をALL CLEARする勇気ありますか?』 NPO法人一新塾(編集) 第2章:塾生たちのオールクリア! http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html ■ 母親の急病や体調不良時にも活躍! 墨田区の新事業を支える「病児保育を作る会」 東京村.com http://www.t-yomiuri.co.jp/bin/db/profile.cgi?_v=1215064754&tpl=detail ■ 全国病児保育協議会 http://www.byoujihoiku.ne.jp/ ─────────────────────────────────── ◆ 編集後記 ─────────────────────────────────── 今年3月末から千葉県、南房総の館山市に暮らしています。 館山市内には、あるクリニックの中に病児病後保育施設があり、 子供が風邪をひいた場合など、病後1-2日間、お世話になっています。 市が補助していますので、経済的な負担も比較的少なく、 本当に助かっています。 しかし、全国的にはそのような社会基盤が 十分に整っているとは言えない、 だから、国や地方自治体、地域の団体と連携して 子育てを支援する仕組みを作り上げたい、というのが 今日、ご紹介した「NPO法人 病児保育を作る会」 の設立の背景にあります。 その設立趣旨にあるように、 病児・病後保育をビジネスではなく、 地域の協力や助け合いの中で 社会基盤として作り上げていく、 という志と行動は、 未来の日本にとって真に必要な 「構造改革」のひとつだと思います。 わたしたちはこれからも 賀川さんたちの会の活動を 応援していきたいと思います。 みなさんも「NPO法人 病児保育を作る会」 の活動に是非、ご参加、ご支援くださいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ ゆめげん関連リンク ◆ ・ ゆめげん公式ホームページ:http://jin-i.com/yumegen ・ メファ・マネジメント :http://mefa.jp ◇ 購読解除はこちらから ◇ → http://jin-i.com/yumegen/newsletters ◆「まぐまぐ」からも配信中 ◆ http://www.mag2.com/m/0000250101.html (まぐまぐさん、メルマガの配信、ありがとうございます!) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン』 発行者:ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局 ※ご友人などへの転送はどうぞご自由にしてください。 ただし、無断改変は厳禁です。 ※本メールマガジンの著作権は発行者に帰属します。 無断転載することを禁止します。 各種コンテンツに転載する場合は事前に発行者までご連絡下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(c) 2007-2009 Project for Yume-Gen Clinic All Rights Reserved.
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