物流革新への小さな企み「3次元メディア構想」 RSSを登録する

今日まで、永年、物流と言う世界に身を置き、自身の中だけで肥大化した企て。情報・通信と運輸・物流の全く異なる事業分野を統一した「3次元メディア」と言う媒体の構築に関して連帯できる個人・法人を募る。

  • 周期 不定期
  • 最新号 2008/01/14
  • 発行部数 20
  • マガジンID 0000249981
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2008/01/14

「3次元メディア構想」第4号

先に配送した分 件名に4号に表記が脱落しておりました。
本文は、全く同一ですが、件名のみ修正の上再発行致します。
宜しくお願い致します。


発行者の独り言的解説、3 (前号は2でした。訂正します。)

既に申しあげたように、私は今日まで30年近くにわたって「運送屋」とし
て物流の仕事に携わってきました。どの職業についても同じですが、まず自
分自身をサラリーマン社会に順応させ、次にそこでの業務に適応させる努力
をしてきました。それは、自身の資質・能力と業種・職種が求める資質・能
力と間にギャップがあればあるほど、非常なストレスを伴うものであります。
ただこれは、企業と言う組織の一員である以上、それはトップが指し示す方
向に向かって一致団結して利益を生み出し、企業を存続・拡大させていく上
でやむを得ないことであります。しかし、そこで求められるものとは、業界
内部での長年の熾烈な競争を通して形づくられた、閉鎖的な業界標準と価値
基準に基づいて測られるものであり、当然、これと相容れない考え方・発想
はその対象ではありえません。またさらに、昨今はやりの企業合併や買収も
その多くが、国内外も含め同一の業種、業界の中で同一の標準を有するもの
同士の結合と言う域をでません。
現在、物流業者によってのみ独占されている物流と言う領域は、近い将来、
環境と言う地球全体にかかわる大問題の解決策としてとってもっとも重要で
、有効な領域であることが認識されるとともに、この領域が産業社会の水準
からすれば未開拓の分野であることが露見することにより、業界の枠を飛越
えた企業の草刈場となるはずです。
本論「3次元メディア」は、できましたら、「運送屋」以外の通信・IT業
界、あるいは流通業界の方に読んで頂きたい。「ネットワーク」と「コミュ
ニケーション」と言うコンセプトを触媒にして、全く異なる業種・業態・価
値観の結合による化学反応をおこせないか。
その結果、産み落とされるものが「3次元メディア」と言う理想です。
では、第4号の本稿最終章をお届けします。

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・・・・・

4章.展開策 最終段階 モノ・コミュニケーション社会の実現
 
本企画が目指す最終的な到達点を「モノ・コミュニケーション」と言う言葉
で表現する。
「モノ・コミュニケーション」とは、コミュニケーションの手段として情報
(無形物)と物質(有形物)が、同じシステム(ネットワーク)の中で、そ
の形態を超え、相互に規制・関連しあいながら一体となって機能し、循環す
ると言う理念を実現したものである。
以下、このヴィジョンと企業・個人・社会(環境)にもたらすメリットを記
す。

1.企業と消費者間のコミュニケーション(=B to C & C to B)

 鈴木敏文セブン&アイHD会長は、消費者のニーズの多様化と多品種、少量
販売に対応した新たな流通の潮流であるネット販売を新しい「ご用聞き」と
言う言葉で総括されておられる。3次元メディアが目指すものとは、まさに
この日本に古くからあった「ご用聞き」システムを、インターネットに「人
的サービス」を合体させた新しい流通媒体として現代に蘇らせ、復活させる
ことにある。そして、この「ご用聞き」が果たしていたものとは、市場調査
・商品告知・販売促進・受注・配達・集金・回収(空き瓶等)等の活動の全
て、すなわち企業(生産者・販売者)と消費者間(=B to C & C to B)の
コミュニケーション活動であり、今で言うマーケティング活動とリサイクル
である。
 3次元メディアが企業にもたらす最大の利点は、個々に裁断された企業の
販売活動を単一のチャンネルで全て完結できると言う点である。以下その特
徴を整理する。

(1)情報と一体化した双方向で常設の定時制3次元の物的ラインで生産者
(メーカー)
と消費者を直結させ、流通経路を排除し、一元化し、その距離を大幅に短縮
する。
(2)インターネットによって生産者は消費者の需要動向・市場動向を事前
に調査、把握し、この情報に基づいた商品の開発、告知を行い、最適の調達
、生産計画の策定し、必要な商品を、必要なだけジャスト・オン・タイムで
の消費者への販売、供給が可能となる。
(3)ネットワーク販売に特化した、不可欠のツールとしてこの飛躍的発展
に寄与する。
(4)レンタル、リースビジネスに新たな地平を開くものとなる。
(5)試供品、見本品、景品の効率的配布、容易な返送が可能となり、販売
促進手法に
  多角化と変化をもたらす。
(6)生産者の社会的な処理責任のから、その必要性が求められていが、現
行の一方通  
  行の物流システムの中で非常に立ち遅れている、再利用品、使用済み品
、廃棄品、不良品等の消費者から生産者宛の回収物流(C to B)においてそ
の真価を発揮する。

最終的には、先の許容可能なスペースの範囲内で、消費者間(C to C),及び
企業と消費者間(=B to C、C to B)の物流の多くは、旧来の物流方式、形
態から、この「3次元メディア」に収斂されていくこととなであろう。これ
にともない、各企業が各物流業者に支払う運賃としての経費はなくなり、イ
ンターネットによる情報通信に関わる費用と一体となった「媒体使用料」に
その項目を変えるであろう。もし、既存の形態が生き残るとすれば、企業間
物流(B to B)及び、社会インフラとしての「3次元メディア」のネットワ
ークが未整備の地方、地域、そして、許容不可能な大型貨物、大口貨物につ
いてのみとなるはずである。
    
2.消費者(個人)間のコミュニケーション(=C to C)

言うまでもなく複合的双方向ネットワーク(PIDN)は社会的インフラとして
性格をもつ。そして「3次元メディア」としてのそれは、その維持に関わる
全てコストを「媒体使用料」の名目・形態で、参画企業が負担すると言う意
味において、コマーシャル収入のみで成り立つ民間放送のネットワークの運
営形態に近いものとなる。
これにより、ネットワーク内部であれば、会員相互間(C to C)で自由に、
無料で、物の発送、受け取り、交換が可能となる。言わば、物によるチャッ
トが行われ、インターネットを介した物々交換等の動きが加速されることと
なる。そこでは、モノの交流を介して、北国と南国であったり、沿岸部と山
間部であったりするような距離的、地域的制約を取り払った人間同士のコミ
ューンが形成される。また、消費者間で使える物を融通し合えるような仕組
みができあがり、インターネット上のヴァーチャル市場(交換場)はさらに
多様化され、より活況を呈することになるであろう。
「3次元メディア」は、生活者、消費者にとっても、嘗て、テレビ、インタ
ーネット、携帯電話等がそうだったように、生活の利便性と節約を促進し、
かつ豊かにするもの。また、人間の五感全てに到達可能なコミュニケーショ
ン手段であり、その使い方は使用者個人の創意・工夫に委ねられるもの。と
して社会的に浸透し、認知されていくものとなる。

3.人間と地球間のコミュニケーション(=Human to Earth)

 産業革命以来の機械化、工業化の進展、及び、エジソン、ベル等の画期的
発明による業態としての電気通信の出現と今日までの飛躍的発展の過程は、
人間の外的な物理的制約と内的な肉体的束縛からの解放、乖離の過程であっ
たろう。そして、資本の論理のおもむくまま、この自由さのみを限りなく追
求していくとどうなるか、答えは明白である。地球上の資源の枯渇化、二酸
化炭素の過剰放出に伴う地球温暖化、環境破壊、交通渋滞等の諸問題の解決
は急務であり、また、情報技術のみが単独先行した結果生じた、マネーゲー
ムの一人歩き、戦争ロボットの出現等の現象、また、音楽さえ全て電子暗号
化される世界とは、非常に無機質で荒涼としたものになるではないか。今ま
さに、地球規模で、これを修正、コントロールできるシステムを必要として
おり、「3次元メディア」へと拡張することで、地球のロジスティクスを推
進していくことこそ、既に全世界に張り巡らされたインターネットに課され
た最終的な使命であると考える。

地球と言う生態系は、人体に喩えられる。有限の地球環境負荷を最小限に抑
えた循環型社会の実現のために、生産品のリサイクル・リユーズの責任と費
用を各企業が担わされ、これには物的流通の革新、効率化が大きな役割を占
める。これら循環型の物流システムを血管になぞらえて、生産から消費へ向
かう旧来型物流を動脈物流、消費・使用後、消費者から回収し再利用・再生
産へと還流する物流を静脈物流と総称される。しかし、昔ながらの単発片道
の発送方法から一歩も抜け出せず、過当競争と薄利に喘ぐ現行の物流業界に
は到底、このシステムを形成し実践するだけの力量も体力もないものと考え
る。

言うまでもなく、「3次元メディア」は物的双方向ネットワークによってな
りたっている。即ち、最初から動脈と静脈を兼ね備えた循環型輸送システム
である。そして、これが情報と一体化した高次の複合的双方向ネットワーク
となり、毛細血管網にまで高められる段階において、定期集配とリンクし世
界中に張り巡らせたインターネットは、地球環境保全、排気ガス規制、省資
源化及び交通渋滞緩和のため、物流の最大集約、最大効率と最大均衡を推進
する神経の役割を果たす資格を得ることとなる。

この「モノ・コミュニケーション」の最終的なテーマは、頭脳(情報)と肉
体(物的流通)との統合であり、社会システム(インフラ)としてこれを構
築することによって社会的・地球的バランスを取り戻すことにある。それは
言葉を換えれば、現代社会の便利さを享受しつつも、環境負荷を最小限に抑
え、資源の有効利用を促進し、これら限りある地球資源から造られたモノが
地球的情報システムによって管理され、「不要な場所」から「必要な場所」
まで血管に喩えられる地球的物流システムを介して移動することで、モノの
再利用・再使用が達成され、ゴミをなくし、「もったいない」を社会に浸透
させることである。しかし、ここに至るまでの道筋においては、社会のネッ
トワーク化と言う共通目標があるにもかかわらず、最先端技術に基づいた情
報通信(より自由なもの)と基本的に人的労働と物理的制約、条件に依拠し
た物的流通(より不自由なもの)との一体化・融合は、多くの手間と困難が
予想されるのも事実である。ただ、それは裏を返せば、完全な電子化や自動
化、機械化が不可能な3次元ネットワーク維持のためには、フェイス・トウ
・フェイスの額に汗して働く人的労働を必要とし、そこに膨大な雇用を創出
すると言う利点もある。その意味から、「3次元メディア」によって実現さ
れる「モノ・コミュニケーション」とは、非現実的で、突飛で、飛躍した幻
想であるのかもしれない。だが、もしこれが社会、そして地球の要請である
としたらどうであろうか。
最後に、繰り返しになるが、このための実験台として日本市場はもっとも最
適であることを指摘しておきたい。                    
       
以上

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