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小学校受験で必要な「話を聞く力と豊かな情操」を自然と身につける、最良の方法は、ご両親の言葉でお子様に語りかけることです。日本の年中行事と昔話を通して、豊かな情操を育みましょう。21世紀に活躍する子ども達の心を育てるメルマガです。

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2008/03/14

2009さわやかお受験のススメ<保護者編>

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         「めぇでる教育研究所」発行
     2009さわやかお受験のススメ<保護者編>
           「情操教育歳時記」
         日本の年中行事とむかし話
     〜21世紀に活躍する子ども達の心を育てる〜
           2008年 3月14日 
              −19−

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第5章(3) ひな祭りとお彼岸ですね  弥 生

★★なぜ、ひし餅は、赤、緑、白なのですか★★       
これも、訳ありですが、この話が好きです。   
「ひし餅を見ていると、積もっていた雪も少しずつとけはじめ、雪の下で寒さ
をこらえ、春を待っていた木の葉や草の緑色が、ほんのわずかながら姿を見せ、
早春の息吹が伝わってくるような気がします。
咲き始めた桃の花に、春の淡雪がうっすらと積もっている初春の雪景色が目に
浮かび、白と緑と赤の鮮やかなコントラストに、            
「日本って、いいなぁ!」                  
と日本人であることをしみじみと感謝したくなります」
初春を待つ人々の心を見事に表していると思いませんか。

本当のところはどうなのでしょうか。
ものの本によると、ひし餅の三色は、緑のところはよもぎ(蓬)という草をま
ぜ、赤のところは桃や紅花で色づけしたもので、よもぎには独特の香りがあり、
体に悪いものを外に出す働きがあって、薬として使われていたので健康を、桃
や紅色は魔除けを、白は清浄を表しているのだそうです。

また、どうして形が「ひし形」かですが、餅に入っているひしの実の葉が、ひ
し形をしているからではないかと思うのですが、これは私の独断ですから、間
違っているかもしれません。
また、ひし餅を飾る理由ですが、インドの仏典の説話に、ひしの実を竜に捧げ
たところ、娘の命を救った話があり、そこから「ひしの実は子どもを守る」と
いう言い伝えが生まれたそうです。                

この「ひし」を、茹でて食べたことがあります。
戦後の食糧事情は最悪で、食べ物が、本当になかったのです。
さつま芋のつるまで食べました。
外で食事をすると残せません、もったいなくて。
レストランなどで豪快に残しているのを見ると、腹立たしくなるのは、幼児期
に飢餓の経験があるからです。                       
しかし、今でも、アフリカなどでは、飢えて死んでいく子どもたちがたくさん
います。
写真で見た子どもたちの目を忘れることは出来ません。
食べ物がないのは、本当に辛くて、悲しいものです。
人の心を、卑しくさせますから。
「衣食足りて礼節を知る」は、むかし、むかしの話になったようです。

★★早春賦、いいですね★★
この頃になると思い出すのが「早春賦」です。
賦は「詩、歌」のことですが、なぜか私は、この歌を含めて、「春」や「朧月
夜」は、お姉さんたちの歌でなくては承知できないと、かたくなに思いこんで
いました。
                              
早春賦                    
 作詞 吉丸 一昌               
 作曲 中田 章     
一 春は名のみの 風の寒さや    谷の鴬 歌は思えど     
  時にあらずと 声もたてずに   時にあらずと 声もたてずに 
                                   
二 氷融け去り 葦は角ぐむ     さては時ぞと 思うあやにく 
  今日も昨日も 雪の空      今日も昨日も 雪の空    
                                   
三 春は聞かねば 知らでありしを  聞けばせかるる 胸の思いを 
  いかにせよと この頃か     いかにせよと この頃か   

★★彼岸と春分の日★★
「暑さ寒さも彼岸まで」、お彼岸は、秋分や春分の日を中心に前後三日間をい
います。
春分の日を迎えると寒さもこれまで、秋分の日には暑さもこれまで、という気
持ちになったものです。
お墓参りをし、お坊さんにお経をあげてもらうなど、祖先の霊を供養しますが、
これは、今も続いています。
いいことではありませんか。
お彼岸は、春秋と、年二回です。
二回ぐらいお墓参りしないと罰が当たります。
ご先祖様がいたからこそ、「わが人生あり」なのですから。
 
お彼岸の日の「彼岸」とは、ものの本によると、文字通り「向こう岸」という
意味で、そこは阿弥陀様のおられる極楽浄土があり、祖先の霊が迎えられてい
る所であって、これに対して「こちら側」は此岸(しがん)といい、生老病死
の四苦がある娑婆の世界、今、生きている世界、現世のことだそうです。
人は、みんな死して後には、極楽往生をしたいと願っています。
つまり「生死の此岸を離れて涅槃(ねはん)の彼岸に至る」が、理想です。

日本には、正月に初日の出を拝むように、太陽信仰があります。
父は、やっていました。
朝は東に向かって、夕方も東に向かって柏手打ち、深々とおじぎをするのです。
しかし、父は、東方遥拝といって、確か、東の方には、天皇陛下様がおられる
皇居があるからといっていましたから、太陽信仰とは違うかもしれません。

その太陽信仰ですが、春分の日や秋分の日には、太陽が真東から出て真西に沈
みます。
極楽は西にあるという西方浄土を説くには、ぴったりなのです。
水の川と日の川の二つの河にはさまれた太陽の沈む一筋の白い道を、お釈迦さ
まと阿弥陀さまのお招きを信じ、ひたすら念仏を唱えながら、死者の魂は、や
がて安楽の地、西方浄土に達するそうです。
   
というわけで、彼岸にある西方浄土へ行き着きたい願いと思いから、仏事の彼
岸会(ひがんえ)という行事が生まれたのです。
彼岸会が、人々の心をつかんだのは、念仏を唱えさえすれば、先祖の霊を慰め、
自分も彼岸に到達できるという教えですから、手続きが簡単で、わかりやすい
のです。
偉いお坊さんに、高いお布施を払わなくても、いいのですから。
(五木寛之氏の「蓮如」に、この経緯がわかりやすく書かれていました)

こんなことをいうと、お寺さんからお叱りを受けそうですが、戒名って高いそ
うですね。
あれは、彼岸に行くためのパスポートで、三途の川の渡り賃は、古来、一律六
文、しかも印刷された偽物です。
だからといって、渡し守の管轄は閻魔様でしょうが、「偽札は困る」などと、
文句のきている話は聞いたこともありません。
    
しかし、日本人って、本当に合理的というか、ご都合主義というか、不思議で、
おかしな民族です。
東から昇る太陽は、日輪といって、あれは天照大神で、神さまです。
西には西方浄土の極楽があると信じて夕日を拝む、阿弥陀さまは仏さまです。
海原のはるか彼方に「常世の国」が、川上の彼方には「神の国」があるともい
います。
これでは、仏さまと神さまが共生していることになります。
本気になって、信じていないのでしょうね。
こういう国って、日本以外にあるのでしょうか。
これが、あるのです。

平岩弓枝さんの「風よ ヴェトナム」の解説を書かれている井川一久氏による
とこうなのです。
「ヴェトナムは、東南アジア唯一の大乗仏教と神道(タンダオ)の国で、北部
と中部の村々には必ずお寺とお宮がある。人々は箸だけで米飯を食い、豆腐と
漬物と緑茶を好み、陶器と漆器を愛し、一弦琴や三弦琴(三味線)を楽しみ、
旧正月(テツト)にはお年玉をばら撒く」とあるではありませんか。
さらに、NHKの「世界遺産 ヒマラヤの古都カトマンズ」(平成18年1月
26日 放映)では、何とヒンズー教と仏教が同居している様子を紹介してい
たのです。
この歳時記は、筆者の勉強不足から、不用意な結論が出がちですが、笑って読
み流してください。
(平岩弓枝さんの「おんなみち(上中下 講談社 文庫)」、かつて50刷を
越えたベストセラーでしたが、先日文庫本を見つけ再読し、30数年前と変わ
らぬ感動を覚えました)

★★おはぎ★★                 
お彼岸といえば、「おはぎ」です。
地方によっては「ぼた餅」ともいいます。
今のように、お金さえ出せば、食べたいお菓子を食べられる時代と違い、祝い
物として、その時しか、食べられませんでした。
ですから、おいしかったのです。
もち米にうるちを混ぜて炊いて、軽くついてまるめたものに、あんこや黄な粉
で包んだものです。
では、どうしてお彼岸に「おはぎ」、またの名を「ぼた餅」を食べるのでしょ
うか。                    
ものの本によれば、「ぼた餅」は、日本古来の太陽信仰によって「かい餅」と
いわれ、春には豊穣を祈り、秋には収穫を感謝し、お日さまが真東から出て真
西に沈む春分と秋分の日に、神さまに捧げたものだそうです。
それが、彼岸の中日が春分、秋分であるいう仏教の影響を受けて、お彼岸の日
に食べるものとなったのです。

そして、何とぼた餅は、日本語ではありません。            
「牡丹餅と書くのではありませんか」               
そういわれそうですが、これは後の話で、サンスクリット語やパーリ語で「ぼ
た」は「飯の意」で、「やわらかい」が「餅」となって、「ぼた餅」になった
のです。
「ぼたもち」は、並べると白い砂糖がぼたんの花のように見えるので、「おは
ぎ」は、小豆の粒の散らしたものが、はぎの花に似ているところから、その名
がついたのでした。
そこで、春の彼岸には「ぼたもち」を、秋の彼岸には「おはぎ」を供えるよう
になったのです。
私の勝手な解釈ですが、「ぼたもち」と聞くと胸焼けがしそうですが、「おは
ぎ」となると、何個でも食べられそうな気がします。  
                                     
★★春分の日の昼夜の長さは、同じではありません!★★       
「……?」、こうなるのは、私だけでしょうか。
知りませんでした。
春分の日も、秋分の日も、昼と夜の長さが同じだと、昔、学校で習いました。
ところが、違うのです。

ものの本によれば、こう説明されています。
春分、秋分の日には、昼と夜が同じではなく、昼は夜より約16分48秒長く、
昼夜の長さが同じになる日は、北緯35度の地域では、3月17日と9月27
日なのです。
その理由は、日の出、日の入りは、共に太陽の上縁が、地平線に達したときを
いうので、太陽は、地平線より下にいることになるのですが、ここに問題があ
るのです。

何やら難しい解説がなされているのですが、結論だけにしておきます。   
大気は、光を屈折するので、太陽は沈んでいても、本当は、真の位置よりも浮
き上がって見えるのです。
早い話が、太陽が地平線に接しているように見えても、実際は、下に沈んでい
るのです。そこで、その差を計算すると、昼と夜は、同じではなくなるのだそ
うです。      
ちょっと、疲れる話でした。                 
(次回は、「3月に読んであげたい本」についてお話しましょう)

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