2009さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>
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「めぇでる教育研究所」発行
★2008年秋の幼稚園受験合格のための必勝講座★
「2009さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
2008年5月23日
− 第29号 −
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ご家庭でできる受験準備
入園試験に関する実践的な指導は、幼児教室の先生方にお任せするとして、ご
家庭でのばせる基本的な能力開発を九つの項目についてお話しましょう。
1 言語の領域
何も話せなかった赤ちゃんが、いつのまにか、驚くほど話せるようになります。
しかし、自然に身についたわけではありません。
そこには、ご両親、特に、お母さん方の献身的な努力があったからです。
言葉の意味がわからない赤ちゃんに、いつも言葉を浴びせていたからこそ、今
のように話せるようになったのです。
「ママ、オミズ!」といったとき、黙って水をあげたお母さんはいないでしょ
う。
「のどが渇いたから、お水を飲みたいのね」
と話しかけていたと思います。
これが、きちんとした、言語の学習になっていたわけでしょう
モンテッソーリのいう「ことばの敏感期」です。
この時期を逃すと、オオカミ少年ではありませんが、ことばを話せなくなるそ
うです。
二歳前後で平均三百語ぐらいだった言葉も、三歳になると平均して八百から千
語の言葉が使えるようになるといわれています。
ですから、三歳過ぎると、うるさいほど話しかけてくるものです。
「なぜ、どうして?」の問いかけが盛んになります。
面倒がらずに、やさしく聞いてあげ、答えてあげましょう。
いろいろなことに興味を持ち、それを言葉で表現しようと努力しているのです
から、その意欲を大切にのばしてあげることです。
興味を持ったことを、お母さんが答えてくれれば、それだけで話を聞く姿勢が
身についてきます。
会話の弾む楽しい雰囲気を作ってあげることが大切です。
そして、本を読んであげましょう。
絵が中心であった絵本から、物語風なものに興味を示しはじめていませんか。
話が楽しければ覚えようとし、語彙も増え、理解力もついてきます。
2 数量の領域
二、三歳の幼児の数量に関する理解力は、日常生活、特に食べ物や飲み物と深
い関わりを持っています。
数は、多い、少ないがわかればいいでしょう。
例えば、ビスケットが二枚と四枚入ったお皿を置き、「多い方を食べていいよ」
といって四枚のお皿に手が出れば、数感は順調に発達しているといえます。
また、二つのコップに違った量のジュースを入れ、同じくたくさん入ったコッ
プに手が出れば、量に対する感覚も順調に発達しているといえます。
「数の多少」「量の多少」を、直感でわかることが大切です。
いくつまで数えることができればいいのかとよく質問を受けますが、二、三歳
児に向かって、「そこにあるみかんを十個持っておいで」などと指示を出す親
はいないでしょう。
三才までに四から五までの数を認識できれば十分でしょう。
一、二、三、四、五といえるより、みかんなどを一つずつ手にとって、「一個、
二個」と具体的に、量を実感しながら数えることが大切です。
二、三歳の幼児に数字は必要ありませんから、必ず、具体物を使って、一枚、
二枚、一本、二本と数えるようにしましょう。
数詞を無理なく学習できるからです。
3 記憶力の領域
記憶力は、毎日の生活で体験する、「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る」の五
感を通して培われていきます。
その印象が強ければ、より鮮明に残るわけです。
五感を刺激させる環境を作ってあげましょう。
二歳は模倣の時期で、お手本はご両親です。
真似るのも、記憶の基本です。
よいお手本をたくさん見せてあげましょう。
三歳になると自発性が芽生え、自立の時期に入りますから、いろいろなことに
挑戦しはじめます。
学習も、基本は記憶です。
まだ危険なことをしますから、監視する必要はありますが、夢中になって遊べ
る時間をふやしてあげましょう。
何かに夢中になって取り組みはじめた時には、見守る態度で接してあげること
です。
子どもの遊びは、より楽しく遊ぶための記憶の積み重ねですし、基本的な生活
習慣を身につけるのも記憶の蓄積された結果です。
試行錯誤を繰り返すのも、手順の確認作業と考えてあげましょう。
夢中になって取り組むことから、記憶力は養われていくものです。
幼児の記憶力は、決して、机の上だけで鍛えられるものではありません。
4 常識の領域
二、三歳の幼児にとって常識とは、やはり、自分のことは自分でやらなくては
いけない、基本的な生活習慣でしょう。
第24号で紹介しましたが、「二、三歳児の心身の発達特徴」を参考にしなが
ら、お子さんの成長を見守ることです。
少子化現象から、兄弟姉妹のいる家庭が少なくなり、親が子をかまいすぎるこ
とから、手のかかる子が増えていると聞きます。
三歳までは、適切な保護が必要ですが、三歳に近づくにつれ、子ども自身に自
分でやろうとする意欲も芽生えてきます。
簡単にできることまで手をかすのは、愛情ではなく過保護です。
自発性も、自主性も育ちません。
ここでも、失敗は成功のもとです。
年令相応に、自分でできることを増やしてあげましょう。
モンテッソーリの「ママ、私がするようにお手伝いしてね!」を忘れないよう
に心がけましょう。
5 推理・思考の領域
幼児の「推理・思考」は、「なぜ、なぜ、どうして?」と疑問の目を向けはじ
めることから始まります。
大切なのは遊びです。
夢中になって遊んでいる子は、どうすればもっと楽しく遊べるかを工夫してい
ます。
無意識の内に「計画し、実行し、評価する」ことを繰り返しているのです。
遊びに没頭できるのは、好奇心が旺盛だからです。
自分で考え、それを実現することで得る快感を、たくさん体験しているからで
す。
そこから、推し量る力、考える力などが育ってくるのです。
4から6ピース程のパズルなども、繰り返し遊んでいませんか。
それが、幼児の学習になっているのです。
6 観察力の領域
二歳になると模倣の時期に入ります。
模倣の基本は、ものを見る力、観察力です。
さじを上手に使えるようになるまでの過程を思い出してみましょう。
お母さんのお手本を見ながら、真似をしたのではありませんか。
目で見た情報が脳に伝わり、脳からどの筋肉を動かせばよいか指示が出ても、
うまく手先が反応しない。
再び観察して、新たな指令が脳から手先に伝わる、この試行錯誤の連続ではな
かったでしょうか。
五感をフルに活用し、脳に伝わった情報を、どのように処理すべきか、こうい
った高度な活動をしているわけです。
お母さんの真似をしたい素振りが見えたら、「ゆっくり、ゆっくり」繰り返し
見せてあげましょう。
その際、「こうやって、ああやって」などの言葉はかけない方がいいでしょう。
まだ、動作と言葉の二つの情報を同時に処理するのは、難しい段階だからです。
7 手先の巧緻性の領域
三歳ぐらいになると、はしが使え、ハサミも使えるようになります。
二歳の模倣の時期に、自分の意志で動かせる筋肉、随意筋肉を使うことを学習
してきましたから、さらに、いろいろな筋肉を動かしたくなるものです。
ところが現代っ子は、不器用といわれています。
これは、子どもを取り巻く環境が、あまりにも便利になりすぎ、筋肉を使って
いないから発達しないのであれば、これは、恐ろしいことです。
6で説明した五感でつかんだ情報を脳が処理し、さまざまな筋肉に伝え、それ
を表現する訓練ができていない結果だからです。
もっと手先を使う作業を、遊びや生活の中に取り入れてあげましょう。
紙を両手でちぎったり、ハサミで切ったり、シール遊びなどをやってみましょ
う。
折り紙も絶好の教材ですが、最初が肝心で、きちんとおる習慣をつけたいもの
です。
積み木や砂場遊びも、格好な教材です。
泥んこ遊びは、お母さん方には、いやな遊びのようですが、砂から立体を組み
立てる、いってみれば、二次元の世界から三次元の世界へ入っていくすばらし
い学習です。
不器用さを嘆く前に、手先を使う機会を与えていないか、チェックしてみまし
ょう。
8 表現力の領域
幼児は、興味を持つと、観察し、考え、それを表現しようとします。
表現方法も、言葉、身体、絵画、音楽、作文など、発達段階によりいろいろと
変化します。先程も、言葉は、二歳前後から急激に増え、四歳前後から会話に
も不自由しなくなるとお話しましたが、身体表現も言葉が増えると無駄な動作
がなくなり、幼児なりに洗練されてきます。
問題は絵画、お絵描きでしょう。
線の殴り描きから始まり、直線、曲線、円が描けるようになると、頭から手足
がニョキニョキと出ている絵を経て、身体が描けるようになっても、手は肩か
ら真っすぐに伸びたままの電信柱型であり、やっと人間らしくなるのは、年長
になってからではないでしょうか。絵を描くのは、本当に時間のかかるもので
す。
このことを、よく理解して対処しなければ、お子さんは、絵を描くのを苦手と
するようになりがちです。
忘れてならないのは、お子さんの描く絵は、その時点で、最高の作品であるこ
とです。
巧拙にこだわらずに、楽しく表現しようとする意欲を培うことが大切です。
9 運動の領域
本来、子どもは、身体を目いっぱい動かして遊ぶことが大好きです。
しかも、全力をあげて取り組みます。
この時期だけです、消費するエネルギーの量にこだわらないのは。
小学生ぐらいになると、省エネ運転に変わり、無駄遣いをしなくなります。
しかし、都市では広場が姿を消し、安全な遊び場が少なくなり、出生率の低下
から、同年齢の子ども同士が遊ぶ機会も減ってきているようです。
三年保育が過熱気味なのも、こういった背景があるのでしょう。
スイミング教室やスポーツクラブなどが盛んに利用されているようですが、子
どもにとって楽しいのは、何といってもご両親と遊ぶことです。
忙しいお父さんにとって休日は貴重な時間でしょうが、お子さんと一緒に健康
な汗を流しましょう。
大好きなお父さんと遊べば、楽しい雰囲気の中で運動能力を高め、使うべき筋
肉を鍛えることができます。
それがお父さんにとっても、気分転換にもなるはずです。
(次回は「幼稚園説明会について」お話ししましょう)
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