2008/11/17
2008年下期 40代の転職市場(40転職ドットコム)
40転職ドットコムです。 さて、未曾有の大不況です。 転職者にとっては、求人数が減少し、採用倍率が跳ね上がる、 大変に不利な時期です。 ただ、在職中の方は様子見で問題なくとも、 活動中の方は、とにかく良い会社を見つけなければなりません。 あえて、今の状況のプラス面に目をむければ、 不況期に採用活動ができる会社は、財務体質がしっかりしており、 中長期的な人材戦略を持っているところが多い、といえます。 今回は、2007年8月に、40代の転職市場について話を伺った ヘッドハンティング会社社長(http://www.40tenshoku.com/story.php?st=5)に、 再度、2008年後半の40代の転職事情について、お話をうかがいました。 インタビュー ■2008年11月現在の40代転職事情は? 40代の転職状況ですか?ペースダウンはしてますよ。 求人数はへっていますし、年齢だけでなく以前にもまして、 採用基準が厳しくなってきている。 ただ、求人数の減少幅は若年層よりひどくないです。 元々、40代以上への求人は、社内で育成できていない専門職や マネジメント職に絞られているからでしょう。 激減ではなくスローダウンですね。 採用市場全体でいえば、新卒採用や若手の中途採用を減らしたり、 派遣を更新しなかったりと相当厳しくなってるようですが。 ■この先はどうなると思われますか? 我々はバブル崩壊も経験していますから、大げさにいえば、 -求人数が半減し、市場がピクリとも動かない- そんな事態も予想しています。 ただ、まだそこまでいきそうな感じではない。 企業は、前回の不況の折、採用を凍結しすぎて後で苦労した 教訓を持っています、慎重ですよ。 それと、企業も人と同じで、不況のときこそ実力がはっきりします。 当社の取引先は製造業が多いんですが、堅調な企業からは求人が きています。 今、株を買いたいけど、買えない人多いでしょう? 同じことですよ。 今こそ、優秀な人材を採用できる時期ととらえる企業もいるわけです。 ■どんな業界から求人はきていますか? 業界でいえば、建設・不動産は大変厳しい、建築はそれなりに ニーズがある。メーカーでは半導体関連はダメ、環境・医療機器・医薬 系企業は求人がきている。自動車・機械系も多少きている。 金融・ITは当社取引先に少ないのでコメントできません。 いずれにせよ、業界の傾向はあれど、やはり会社次第です。 ■どのような職種が多いでしょう? 当社にくるのは、元々新規事業のリーダーや、中堅企業の経営幹部 たとえば、総務、経理、法務、海外事業の管理職クラスで、この 辺はコンスタントに求人があります。中堅企業だと社内に良い人材が 少ないんですよ。 新規事業人材については、結局、大手あたりでも育てられない。 大手社員の方は、いわば「出る杭は打たれる」世界で生きてきたわけで、 急にリスクをおってチャレンジしろ、といっても無理なんです。 それでも企業は、新規事業の種をまいていかなければならない。 それで、外部から百戦錬磨の強者や、経験・人脈を持った 業界経験者をとろうとするわけです。 既存社員をアウトプレースメント(リストラ)しながらも、そのような 人材は我々にサーチ依頼してきます。 ■最近のアウトプレースメントの状況は? かなり増えています。企業がそうしないと持たないという事情もある のでしょう。 しかし、どうも何も考えずにしている会社が多い。 今のように、40代、50代を安易にリストラするとどうなるかというと、 今度はそれを見ている30代あたりが、将来に見切りをつけて、 早いうちに転職活動しはじめるんですね。彼らまだ転職しやすいから。 No.1クラスは動かなくても、No.2、No.3あたりの、将来の幹部候補 が転職してしまう。 そうなるとどうなるかというと、 景気回復時に、今度は人材不足がネックになって、景気の波にのれないんですよ。 企業が、ダウンスパイラルに入っていくわけです。 わかってないんじゃないかと思うんですが。 どうも最近、企業のトップが会社の全体像を把握しきれてないんじゃない かと思うことが多いですよ。 ■リストラされた人の転職事情はどうでしょう? 知っておかれたほうがいいでしょうけど、 昔とちがって、いまアウトプレースメントの対象になる方には優秀な 人も多いんです。採用側の見方も昔とはまったくちがいます。 特に中堅・中小企業にとってはありがたい人材ですよ。 人材紹介会社経由で年収の30〜35%払ってというケースはなくても 10〜20%のコストを払って採用するケースはあります。 決して市場価値が暴落するわけではありません。 ただ、大手から中堅・中小にいくと年収も大幅ダウンしますし、 組織も未整備ですし、自分で何でもやらないといけません。 その辺の気持ちの切り替えができない人は難しいですね。 後、アウトプレースメントで割増退職金をもらったりすると、 皆さんゆっくりしすぎるね。 即動かなければいけませんよ。 40代以上の転職活動なんて、たとえていえば『つり』見たいなもので、 自分に合う求人情報が出てくるまで、ず〜と待ってなきゃいけないわけです。 流れゆく求人情報をずっと見つづけて、これはと思った求人がたまに 出たらやっと応募できる。 エージェント経由でも大して変わりません。まず求人ありきです。 待ち時間はすごく長い。 半年〜1年すぐたってしまいます。 時間がたちすぎると、今度は金銭的に厳しくなり、 それで気持ちに余裕がなくなると、面接でも良い結果がでにくく なります。 なかには、面接にいく交通費まで気になるようになったり、 とりあえずアルバイトなどしはじめて、今度はつかれてしまい、 転職活動がおろそかになる人もいます。 ろくなことはありません。 とにかく、すぐ動くべきです。 紹介会社、転職サイト、人脈ふくめて、 エントリーできるものは全てエントリーするくらいでないといけません。 ■今、在職中ならあえて転職しないほうが良い時期ですよね? 残れるならね。 一部の人以外は、すぐでなくても、そのうち残れなくなりそうだから 転職するわけですよ。そこそこ優秀でも残れなくなりつつあるのが企業の 現状でしょう? 経営陣が変わったり、年齢でばっさり切られたり、優秀でも年収の高いのが ネックになったり。会社そのものがあやうい場合もある。 何かこれっていう専門能力がない人で、残って活躍できる場所がありそうなら、 それはそのほうが良いでしょう。 ■転職先としてはどのような企業が良いでしょう? 私見ですが、40歳こえた人にベンチャーはすすめないね。 ベンチャー経験者ならまあいいですよ。 ただ、大手やそれなりの規模の会社にいた人は、経営者一人に権限が 集中している組織は向かないと思います。 会社の器、組織の力を活かして力を発揮してきた人は、 やはり同様のスタイルで働ける場を選んだほうがいい。 未整備でもある程度は組織で動いている、中堅企業をすすめますね。 転職先選びでは、 ・企業がアーリーステージにあるのか、 ・組織を整備しはじめた段階にあるのか、 ・ある程度安定した段階か、 など、企業の成長段階も見なきゃだめですよ。 そして、自分が貢献できそうなのはどの段階の企業かを 見極めてくださいね。 ※取材対象者:1969年から約39年にわたり人材紹介業に携わる。 大手企業、外資系企業、優良企業等のハイクラス求人のみを扱い、 約1000人の転職を成功させた実績を持つヘッドハンティング会社経営者。 以上。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■マガジンタイトル: 40代転職Q&A 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 〜このメルマガの転載は、出所を明記していただければOKです 〜配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000247956.html ■発行:ヒューマンブレイン「40転職ドットコム」事務局 http://www.40tenshoku.com/ humanbrain@40tenshoku.com


