[1日1行英作文]「安楽死に賛成する」
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『 中澤幸夫の1日1行英作文 』 No.191
日刊
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平成20年7月16日発行
【きょうの問題】 次の日本文を英語にしてください。
┌──────────────────────────────┐
あなたは安楽死を合法化することに賛成ですか。
└──────────────────────────────┘
【解答】
┌──────────────────────────────┐
Do you agree with the idea of legalizing euthanasia?
└──────────────────────────────┘
【解説】
きょうの問題は,
・agree with 〜(人・事柄の双方がくる)
〜 に賛成する(考えが一致しているという意味)
・agree to 〜(提案・計画のたぐいがくる)
〜 に同意する
〜 に賛成する
きょうこの問題を取り上げたのは agree with 〜 となった場合,
「〜」に必ず「人」がくると覚えている人がいるからだ。この場合
は「人」も「事柄」もくる。大事なのは agree with 〜 ときたら,
「考えが同じである」という意味だということ。それに対して,
agree to 〜 は名詞表現に直せば,give agreement to 〜 となり,
「同意を与える」という意味である。同意を与える場合は,内容に
関しても考えが一致していることが多いだろうが,agree to 〜 は
内容に関して述べているのではなく,形式的に同意を与えるといい
うところに主眼がある。以上の事柄を類例でしっかり確認していた
だきたい。
・I agree with him on these points.
これらの点に関して,私は彼と同じ考えです。
・I don’t agree with hitting children.
私は子供殴ることには賛成しかねる。
・The union agreed to the proposal put forward by (the)
management.
組合は経営陣が提示した提案に同意した。
・My sister won’t agree to our mother going into a nursing
home.
私の妹は母が老人ホームに入ることに同意しないだろう。
(注)our mother going into a nursing home の部分は
「動名詞の意味上の主語と意味上の述語」の配列にな
っている。
■ 編集後記
きょうの表現は自由英作文の書き出しでよく使用するものだが,答案
の冒頭から,例えば,I agree to this view.と書かれてしまうと,採点
する側が非常に悪い印象を抱く可能性が高い。でも,こういう誤りが
いっこうになくならないのはなぜか?それは『でる単』の愛称で親し
まれていた,戦後の最大のベストセラーである『試験によく出る英単
語』(森一郎著)がおそらく原因であろう。この単語帳には 「agree
with 人,agree to 物」と堂々と書かれていた。そして,それを使っ
て勉強した人たちが高校の先生になり,その本に書いてあることをそ
のまま生徒に教えてしまうのである。クジラの公式などでも唯我独尊
の理論を披瀝して生徒たちを惑わしている先生がいるが,このような
先生に共通しているのは日本人が書いた本を土台にしていることだ。
そして,土台にしている本が間違っていると,その誤りが訂正される
ことなく綿々と続くのだ。困ったものである。正しい道は,権威のあ
るネイティブの文法学者が書いた本に目を通して自分の考えが正しい
か確認することである。それが先生の良心というものであろう。
ちなみに,『でる単』は2000万部売れたそうだ。今,思うと辞書を
縮小したような何の変哲もない単語帳だが,本というものはブームに
乗れば売れるということですね。
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