2009/10/23
◆[都会育ち] 773:寿司屋のカウンター
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Daily Mail Magazine ―――都会育ちの田舎暮らし――― Written by N.Kato
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∧∧ 『寿司屋のカウンター』
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第773号 平成21年10月23日(金)配信 発行部数4694
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寿司屋のカウンターが、苦手です。
一貫500円とかいう寿司屋の値段設定を見て
「このウニ軍艦一つが、ラーメン1杯と釣り合うのか?
少なくともカロリー的には絶対にラーメンが勝つだろう」
などという思考が自然と浮かんでしまう、
染み付いた貧乏根性もさることながら。
それ以上に、カウンター越しの注文。
「親父さん、マグロ一つ」とか言う、あの注文。あれが無理です。苦手です。
下手したら父親ほども年が離れているであろう板さんに対して、
「マグロ」とか命令して、寿司を握ってもらう。
それが仕事とはいえ、商売とはいえ、相手も了承しているとはいえ、
そこに発生する一時的な主従関係の重みに、心が耐えられません。
年上の人を、というか人間に対して、
何かを命令して動いてもらうというのが苦手なんですよね。
(管理職に向いていない人間です)
板さんも、僕なんかに「マグロ」とか言われて、
内心むかついているんじゃないか、なんて思いがよぎるチキンハートです。
いっそ、板さんの顔が分からないように、
みんなブルーマンのメイクでもしてくれりゃいいんですけれど。
ブルーマン寿司。そしたら、ちょっとは安心するかもしれない。
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ちなみに、同様の理由で、目の前で調理してくれる鉄板焼きもアウトです。
ああいうところで、平気で楽しめる若い女性なんかを見ると、
この人の実家はお手伝いさんが10人くらいいたんじゃないか?
なんて妄想してしまいますよ。
さて、この(勝手に感じている)気まずさに拍車をかけているのが、
僕の童顔っぷり。
27歳のときにスーパーでビールを買ったら
身分証明を求められたほどの、若々しい外見を持つ僕です。
今日び、よほどの確信が無い限り、レジの人も身分証明を求めないでしょう。
たぶん、レジの人は僕を17歳くらいだと思ったんじゃないでしょうか。
27歳のときに、17歳。マイナス10歳です。10歳若く見られています。
多くの女の人は「若く見られたい」という希望があるようですが、
僕の場合、若く見られて得をしたということは、ほとんどありません。
特に、初対面の人が、僕よりビミョーに年下の二十代後半くらいだと、
相手は確実に僕を年下だと思い、タメグチで話しかけてきたりするので、
非常に困る。相手も、僕も、年が判明したときに困ってしまいます。
あ、今、若く見られて得したことを一つ思い出した。
東京にいたころ、よく行っていた床屋(渋谷ウィンズ近くの大衆床屋)は、
料金体系が「小学生」「中学生」「高校生」「大学生」と、
異様に細かく分かれていたんです。
そこで、理髪師の人が「何年生?」とか、声をかけてくるんです。
例えば、中3か高1か微妙な年ごろだったら、
「1年生です」と答えられれば、ああ、こいつは高校生だなと思って、
高校生料金を請求されるって寸法です。
今思えば、なぜストレートに「中学生ですか? 高校生ですか?」
と尋ねなかったのか疑問ですけれど、まぁ、
そういう感じの床屋さんだったんですね。
(常にラジオで競馬中継が流れているような雰囲気のところ)
で、僕は高2くらいのときに「何年生?」と問われ、
「2年です」と答えたら、大体は中学生料金でした。
で、大学生のときには、高校生料金。常に100円くらい得してましたね。
若く見られて得したのは、そのくらいか。自分で書いてて嫌になりました。
兎にも角にも、そのようなベビーフェイスのおかげで、
寿司屋のカウンターに座ったとしても、
「学生が親の金で、寿司屋なんか食いに来てんじゃねえよ、コノヤロウ」
的なプレッシャー(妄想)を感じてしまうんですよね。
もし、中尾彬レベルの風貌を持っていたのであれば、
寿司屋のカウンターだろうが、目の前の鉄板でステーキを焼かれようが、
キャバクラでイケイケお姉さんを左右に3人ずつはべらそうが、
全く平気なんですけれどね。「人は見た目が9割」ですから。
そこまではいかずとも、
せめて40歳くらいに見えるくらいの風貌を有しない限りは、
寿司屋のカウンターに座れそうにありません。
27歳のときに17歳に見られた、マイナス10歳の法則からいえば、
僕が堂々と寿司屋のカウンターに座れるのは50歳のころ。あと20年。
それよりも早く、
自由に中尾彬に変身できるマシンでも開発されればいいですけれど。
道のりは、まだまだ遠そうです。
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とても解説しづらい内容だけど、あえて言えば、ほのぼのコメディ漫画。
何だろう、ストーリーが飛びぬけているわけでもなく、
ギャグが素晴らしいわけでもないし。
面白さの理由がよく分からないけれど、面白いです。
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2009年10月23日発行(創刊2007年9月10日) 発行者 加藤のどか
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