2009/07/07
◆[都会育ち] 665:七夕の、ちょっと怖い話
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Daily Mail Magazine ―――都会育ちの田舎暮らし――― Written by N.Kato
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たったの3ヶ月で田舎暮らしを実現してしまった、田中夫妻の体験談です。
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∧∧ 『七夕の、ちょっと怖い話』
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第665号 平成21年7月7日(火)発行 発行部数4257部
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7月7日。七夕です。
短冊に願い事を書いたり、今夜は曇らないかと空を見上げてみたりして。
そんな幸せな七夕気分に水を差す、
ちょっと怖い話をしてみようと思います。
(そういう話が苦手な方は、読まないように♪)
七夕。
そもそも、七夕とは、どのような行事なのでしょうか?
七夕というのは、五節句の一つです。
節句というのは、奇数がゾロ目で並ぶ、季節の変わり目のこと。
1月1日(1月7日)。
3月3日。
5月5日。
7月7日。
9月9日。
これが、五節句です。
ただ、1月1日の正月だけは別格なので、ここだけは妥協して、
1月7日を五節句の一つとしています。
五節句には、それぞれ、対応する植物というものがあるんです。
1月7日は、七草。七草粥の七草ですね。
3月3日は、桃の節句。
5月5日は、菖蒲(しょうぶ)。今でも菖蒲湯なんかに入りますね。
7月7日は、あとで説明するとして。
9月9日は、ちょっとマニアックですが、菊の節句です。
これらの植物は、ただ単に、その季節の植物を並べたということではなく、
ちゃんとした意味があるんです。
すべて、人間の健康にまつわる植物なんです。
五節句というのは、それぞれの季節において、
人間の健康を整えるための行事でもあったのです。
1月7日の七草だけは、現代でも役割が変わっていません。
正月には、1年の労をねぎらい、ご馳走や酒で身体を満たします。
正月に、過剰に働いた胃腸を整えるために、
七草という薬草を、粥にして食べるんですね。
七草で体調を整えるのです。
3月3日は、桃の節句。
これは本来、桃の種の中にある胚乳を食べる行事でした。
杏仁湯(きょうにんとう)といい、これも体調を整える役割があります。
5月5日は、菖蒲の節句。
今は菖蒲湯として風呂に入れるだけですが、
昔は、菖蒲の根を煎じて飲んでいたんです。
菖蒲の根には、強心解毒作用があるんです。
7月7日は、あとで説明するとして。
9月9日は、菊の節句。
この節句では、菊の花を煎じて飲みます。
菊の花には鉄分が大変多く含まれており、強壮・造血作用があるのです。
季節の変わり目に、このような行事を設けることで、
自然と健康を維持していたんです。
このように、五節句というのは、
人間の健康と深く関わった季節行事だったんです。
さて本題。
七夕です。
七夕の植物といえば、何でしょうか?
現代では「笹」でしょうけれども、本来は違います。
「ほおずき」です。
東京の浅草では、七夕に合わせて、ほおずき市が開かれますよね。
⇒ http://matsuri.enjoytokyo.jp/hozuki/
ほおずきとは、七夕の植物なんです。
では。ほおずきの役割とは、一体何なのか。
久々に、ウィキ兄貴に登場してもらいましょう。
⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%82%AD
ウィキ兄貴によれば、ほおずきには、このような薬効があります。
〔ホオズキの薬効・毒性〕
江戸時代には堕胎剤として利用されている。
ナス科植物の例に漏れず、全草に微量のアルカロイドがあり、
特に酸漿根(さんしょうこん)の部分には
子宮の緊縮作用があるヒストニンが含まれている。
そのため妊娠中の女性が服用した場合、流産の恐れがある。
はい。そういうことです。
ホオズキの役割は、堕胎剤。流産させるための薬です。
七夕というのは、旧暦でいえば、大体、お盆のころ。
本来は、8月中旬の行事でした。
このころ、女性が妊娠していると、どうなるか。
七夕(旧暦)から2ヶ月ほどすれば、稲の刈り入れが始まります。
1年で最も忙しい季節です。皆が働かなくてはいけない季節。
この刈り入れの時期と、つわりの時期が、ちょうど重なるんですね。
最も動かなくてはいけない時期に、女性が動けない。
そのようなことが起これば、家がつぶれてしまいます。
それを防ぐために、七夕の季節に妊娠している女性は、
ホオズキを服用して、子供をおろすんです。
七夕というのは、子供をおろすための行事だったんです。
さて。
以上は、最近読んだ『梅干と日本刀』からの、一部引用なんですが。
⇒ http://tinyurl.com/lxajgs
ここから先は、僕の勝手な妄想です。
七夕の季節に合わせて、流し雛(ながしびな)といって、
紙でつくった人形を川に流す行事が行われます。
(例えばこんなの)⇒ http://www.tochinavi.net/event/home/?id=716
現代では「子供の健やかな成長を祈って」みたいな建前になってますけど、
これ、本来は水子供養の行事だったんじゃないでしょうかね。
流し雛。
そのまま「子供(雛)を流す」ということです。どう見ても水子です。
昔は、堕胎したくとも、簡単に出来るわけありません。
医者だって、いない場合のほうが多いでしょう。
妊婦は、ホオズキを服用し、そして川で身体を冷やし、
文字通り、子供を川に流したんでしょう。
その名残が、紙の人形を川に流すという行事になった。
そして、いつの間にか、水子供養という意味が忘れられて、
「流し雛」という形だけが残ったんじゃないでしょうか。
旧暦の七夕は、お盆の季節。
ご先祖様の霊が、一年に一度だけ、家に帰ってくる季節です。
ご先祖様を迎える一方で、生きるために、新しい命を殺さなければならない。
流された子供たちも、七夕の日だけは、家に帰ってきたのでしょうかね。
以上、七夕のちょっと怖いお話でした。(゜▽ ゜)
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【紹介した本】
『梅干と日本刀』樋口清之著⇒ http://tinyurl.com/lxajgs
600ページ以上ある、超ぶあつい本。しかも内容が濃い。
読み終わるまでに、1週間くらいはかかると思います。
日本という国の素晴らしさを、再発見すること、間違いなしの一冊です。
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【ひとりごと】
七夕に関する話で、最も印象に残っているのは、
『寄生獣』で有名な岩明均さんの、『七夕の国』という作品。
『寄生獣』が傑作なのは有名ですけれども、
僕は『七夕の国』も、負けず劣らず、面白い話だと思います。
個人的には、『七夕の国』のほうが好きだなぁ。
コミックスで全4巻。SF好きの人には、おすすめの作品です。
⇒ http://tinyurl.com/lz2eat
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2009年07月07日発行(創刊2007年9月10日) 発行者 加藤のどか
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