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東京から高知県へ移住した男が送る農業・田舎暮し等々のコラム。Uターン・Iターン・家庭菜園・有機無農薬・マクロビ・食育などの話も時々。08年まぐまぐ大賞【ニュース・情報源部門賞3位】受賞しました。相互紹介歓迎です。

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2008/06/03

【都会育ちの田舎暮らし】第266号「栃木県」

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    │ ニッポンの田舎探索シリーズ〜第43回〜 栃木県 │    
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  │ まぐまぐID0000246354    2008年06月03日発行 第266号 │
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■本日は栃木県のご紹介

 ・・・の前に。
 昨日のメルマガで茨城県のご紹介をしたのですが。

 ところどころに「茨木県」が出現しています!アウチ!

 メールのタイトルは「茨木県」で、メルマガ本文内のタイトルは「茨城県」。
 本文内では、前半は「茨城」勢力がまだ強かったものの、
 後半になればなるほど「茨木」が顔を出してきています・・・

 いやあ、ワープロの負の一面ですな!(と、開き直り)


 ところで、話を逸らしまして。
 茨城は何で「茨城」と書くかというと。

 昔々その昔、今から1000年以上も前の話。
 黒坂命(くろさかのみこと)という人が、山賊とかの侵略から守るために、
 茨で城を築いたことに由来するとのこと。
 その逸話をもとに「茨城」という地名ができたそうです。

 しかし、茨で城を築くって・・・
 襲われないかもしれませんが、造るのも大変だったでしょうに。
 味方にも負傷者が続出したんじゃないでしょうか。

 そんな由来を知っておくと、茨の「城」ですから
 「茨木」じゃなく「茨城」なんだなと、簡単に覚えられます。


 ま、結論としては。
 茨城県の皆様、本当にすいませんでした!

 ということで。今日は栃木県の話です。



■改めて栃木県

 さて、仕切りなおして栃木県の話です。
 先日、面白いキャンペーンが行われました。

 それは、栃木県経済同友会というところが行った
 「栃木県地域ブランド全国最下位脱出キャッチフレーズ大募集」というもの。

 もともとは、日経リサーチが「地域ブランド」の調査を行ったことにあります。

 例えば、今や「宮崎県」といえば、相当なブランドですよね。
 他にも「北海道」や「沖縄県」や「京都府」なんかも、相当なブランドです。
 その都道府県名に、強烈なイメージがついているのです。まさにブランドです。

 しかし。

 その調査で最下位、つまり「日本一影の薄い県」に認定されてしまったのが、
 栃木県だったのです。

 そんな状況を何とか打開しようと行ったのが、
 先述の「栃木県地域ブランド全国最下位脱出キャッチフレーズ大募集」でした。


 で。

 応募結果が発表されたのですが。大賞になったキャッチフレーズが、コレ↓





  【来てみたら 住みたくなった 栃木県】





 ・・・うーん。ま、感性は人それぞれでしょうが。
 僕の素直な感想を言わせてもらえば。

 地味。普通。印象がない。良くも悪くもない。インパクトがない。
 このキャッチコピーがパンフレットに書いてあっても、
 何の印象にも残らない。悪い意味で印象に残るということも無い。

 すなわち「影が薄い」。

 影の薄さを打開するためのキャッチフレーズの影の薄さ。
 どこまで影が薄いんでしょうか、栃木県は。

 ここに入選作までの19作が載っていますが。
 http://www.douyuukai.jp/pdfs/fure.pdf(PDFファイルです。注意。)

 僕が一番いいと思ったのは



 【東京の 上の上です 栃木県】ですね。



 少なくとも、大賞作品よりはインパクトがあると思うのですが。
 どうでしょうか。

 ま、きょうはそんな「日本一影の薄い」栃木県の話です。




■栃木県基本データ

 人口・・・・・・・・約201万人(47都道府県中20位)

 面積・・・・・・・・6408平方キロメートル(47都道府県中20位)

 人口密度・・・・・・314人/平方キロメートル(47都道府県中22位)


 見てください、この数値。
 47都道府県中、20位、20位、22位。ザ・普通です。

 広くもなく狭くもなく。
 ド田舎というほど田舎でもなく、都会というほど都会でもなく。
 宇都宮から東京までは、新幹線で1時間以内ですから、
 近いといえば近いんですが、微妙なところ・・・

 数値からも「影が薄い」と言われるのが、納得できます。


 面白いことに、栃木県は、人口も面積も、隣の群馬県と殆ど同じなんですよね。

 なのに、僕の中では、やっぱり「群馬県」のほうが印象が強いのです。
 この印象の違いは、どこから来るのでしょうか?


 そんな栃木県の地形について。

 栃木県の地形は、南に平野がありますが、ほとんどは山です。
 関東平野の、北の境界線に当たるんですね。

 観光資源も豊富です。
 日光・那須高原・塩原・鬼怒川など、みんな栃木県です。
 なのに、県として有名じゃないというのが、とても不思議。

 例によって、もっと詳しく知りたい方は、こちらから。
 帝国書院さんのホームページ。
 http://www.teikokushoin.co.jp/japan_world/japan/index09.html



■栃木県の農業

 栃木県の日本一・・・イチゴ・カンピョウ・大麻

 栃木県の農業産出額は全国第10位。立派な農業県です。
 特に、イチゴの1位はすごいですね。
 イチゴの品種である「とちおとめ」は、栃木で開発されました。

 他にも、コンニャク・ニラ・二条小麦の生産、乳牛の飼育頭数で全国2位。
 二条小麦とは、ビールの原料になる麦です。

 那須高原もありますから、乳牛も飼育できるのでしょう。

 また、意外なところでは「大麻」の生産が、全国1位。
 というか、全国でほぼ栃木県でしか生産されていません。大麻。
 当然、違法栽培じゃないですよ。繊維用として使われています。

 ちなみに、日本で大麻を栽培している農家は、100軒ほど。



■県民性

 北関東というと、荒っぽい印象がありますよね。

 しかし、それが当てはまるのは「群馬県」と「茨城県」。
 間に挟まれた栃木県は、非常に大人しい性格です。

 真面目だが積極的ではなく、恥ずかしがり屋。
 地味で世渡り下手、争いごとは好まないという性格です。

 栃木は、気候も厳しくなく、変化に富んだ地形でもなく、
 基本的に「土地が豊か」なんです。

 家の面積は広いし、農地も広い。
 だから、他の土地に出ていく必要もなく、
 大人しい性格が築かれていったのではないでしょうか。



■その他(1)栃木市

 栃木県の県庁所在地は、栃木市ではなく、宇都宮市。

 実は、明治に廃藩置県が行われた直後は、
 栃木市(当時は栃木町)が県庁所在地でした。

 しかし、宇都宮市が「移転費用は全部ウチでもつから」とまで言って、
 必死に県庁を移転するように頼み込んだ結果、宇都宮が県庁に。

 県庁って、頼めば何とかなるものなんですね・・・



■その他(2)かんぴょう

 栃木の名産物といえば、かんぴょう。
 実に全国の生産量の90%を、栃木県が占めています。

 かんぴょうは、「ユウガオ」という瓜科作物の実。
 これを細長くカットし、干したものがかんぴょう。漢字で書くと干瓢。
 そのまま「干した瓜」って意味ですね。

 そんなかんぴょうの名産地栃木県では、
 寿司だけではなく、味噌汁の具や、卵とじとしてもかんぴょうを食べるのです。



■おわりに

 影が薄いと言われている栃木県ですが。

 どこも突出していないということは、逆に言えば、
 バランスが良いということでもあるんです。

 暑くも寒くもない気候。
 都会から遠くもなく、そんなに近くもない。
 我の強い県民性ではなく、比較的みんな大人しい。


 いいじゃないですか。
 別に嫌味じゃなく、ストレートな意味で。いいじゃないですか。


 「田舎でのんびり暮らしたい」なんて人にとって、
 最高の条件を備えている気がします。

 なのに、印象が薄いというだけで、
 多くの人の選択肢から外れていそうで、残念なことです。

 そう思うと、冒頭でとりあげたキャッチコピーの大賞。

  【来てみたら 住みたくなった 栃木県】

 そんな「ぼんやりとした良さげ感」を、絶妙に表しているのかもしれません。

 ただ、やはりインパクトは無いと思うのですが。。。

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「ペリカンマンゴー」という名前は、
形がペリカンのくちばしに似ていることに由来する。
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まぐまぐID 0000246354 「都会育ちの田舎暮らし」第266号
2008年06月03日発行(創刊2007年9月10日)       発行者 加藤のどか
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