2008/06/01
【都会育ちの田舎暮らし】第264号「有機無農薬について2」
△△ __________ 2008.06.01 vol.264【有機無農薬について2】
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一昨日の続きです。
有機無農薬についての「有機」部分の話。
一昨日のメルマガで言ったように、分からないことだらけなんですが、
分からないながらも現状を書いてみることに意味があるんじゃないかと思い、
ツラツラとしたためてみるワケです。
まず、有機と無機(化学肥料)というのは、何が違うのか。
有機肥料っていうのは、牛糞堆肥、鶏糞、米ヌカ、魚粉、バーク堆肥
(バーク堆肥とは木クズを発酵させたヤツ)等々のものです。
無機肥料っていうのは、植物の3大栄養素である窒素・リン酸・カリを
主体として配合された、工場でつくられているものですね。
リン鉱石などの鉱物から作られています。
で。
植物は、基本的に「無機質」を養分として育ちます。
根っこは、そのまま「米ヌカ」を食べるのではなく、
「米ヌカ」から分解された「窒素」などの無機質を食べているんです。
植物は、有機質をそのまま吸収するのではなく、
無機質にまで分解されたものを吸収しているのです。
もっとも最近の研究では、実は根っこは、無機質だけではなくて、
「アミノ酸」レベルの有機物も、そのまま吸収しているという話もあります。
詳しくは知りませんが、そんな話もあります。
極端な例をあげれば、道端の雑草や、野山の木々は、100%有機。
水耕栽培で育てられる作物は、100%無機ということです。
さて。
一般的に、有機肥料=善、化学肥料=悪、というイメージがあります。
野菜の袋にも「化学肥料50%減栽培」なんて書いてあることも、あります。
僕の現時点の答えは、例によって「分からない」なんですが。
感覚としては「有機肥料=善」は、分からないでもない。8割くらい納得度。
しかし「化学肥料=悪」が、よく分からない。これは1割くらいの納得度です。
例えば、化学肥料を批判するときに、
「製造する段階で大量の二酸化炭素が出る」的な批判をするのだったら、
それは分かるんですが。理解できます。
しかし、化学肥料を使用したら土が死ぬとか、
そういうことが理解できないんです。畑での使い方に関しての話、ですね。
こんな例だったら、どうでしょうか。
有機肥料を使って、草なんかもたくさん入れて、
良い土づくりをして、作物を育てた。
その途中、ちょっと栄養が足りないかな、と感じたときに、
パラパラっと化学肥料を与える。
こんな使い方では、土が死ぬなんてことは、無いと思うんです。
化学肥料も、適切な使い方をしていれば、悪いことなんて無いと思いますが、
有機無農薬の話になると「化学肥料=悪」の図式になり、
使用しないことが大前提になってしまいます。
それが、よく分からないんですね、僕は。
使い方次第なんです。
有機肥料が環境を汚染することもあります。
化学肥料を使って、素晴らしい作物をつくる人もいます。
「道具」なんですよ。化学肥料も、農薬も。
身も蓋もない言い方ですが、使い方次第だと思うんです。
上手く使う人もいれば、下手に使う人もいる、ということです。
「農薬」や「化学肥料」という道具自体に、善も悪も無いと思うんです。
「インターネット」が、子供の教育に良いか悪いかを議論する場合も、
要は使い方ですよね。
良い使い方もできるし、悪い使い方もできる。
インターネットだったら身近な存在ですから、
「そりゃ使い方次第だよ」って感想は、普通に出てくると思うんですが。
「農薬」や「化学肥料」というのは、多くの人にとっては
身近な存在ではありません。
ですから「使い方次第」ではなく、その道具自体が「悪」という
観念が出来てしまうんじゃないでしょうか。
・・・なんて思うんです。
現時点での、僕の理想の農民像をいえば。
有機肥料にも化学肥料にも農薬にも精通しており、
完全無農薬でやろうと思えばやれるし、
きれいな作物を作ろうと思えばつくれるスキルがある。
どっちの道でも作れる農民が、理想像ですね。
その対極にあるのが、何かにつけて「絶対」という人。
農薬や化学肥料は「絶対」に使ってはいけない。
逆に、有機無農薬では、野菜は「絶対」に出来ない。
こう考えてしまうと、視野が狭くなってしまうんじゃないかと思うんです。
例によって、僕の立場は、どっちでもないんです。
ただ「これが正しい!」と声高に主張する人には
「違うんじゃないかなぁ」と、心の中でちょっぴり思うだけです。
何にしろ、絶対に正しいことなんて無いと思っているので。(たぶん)
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【本日の農業豆知識】
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まぐまぐID 0000246354 「都会育ちの田舎暮らし」第264号
2008年06月01日発行(創刊2007年9月10日) 発行者 加藤のどか
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