2008/09/03
良好な労使関係のために【不機嫌な職場】
千葉県市川市にて開業しつつ、 東京のコンサルティング会社で働く女性社労士のメルマガです。 皆様の会社のために、役立つ情報を発信できたらと思っています。 ☆---------------------------------------------------------------☆ 良好な労使関係のために◇女性社労士の相談室 2008.9.3 vol.35 【不機嫌な職場】 ☆---------------------------------------------------------------☆ 千葉県市川市の女性社労士・遊部香です。 いつもこのメルマガを読んで頂き、ありがとうございます! ■職場の人間関係を良くするために!■ 【不機嫌な職場】 「不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか」 http://tinyurl.com/6nfzjd という本を読みました。 初めの方は、「協力し合えない」職場のきつい現状が書かれていて、 「う……なんか、分かるなぁ」と思いつつ読みました。 ちょっと暗い気分にもなってきました……(汗) ただ、後半は、「それでも協力関係が上手く行っている職場もある」と、 グーグル・サイバーエージェント・ヨリタ歯科クリニックという3つの職場 を取り上げ、その試みを紹介したもので、確かにこんな環境で働きたい、と 思えました。 つまり、「最近の若者は」みたいな勢いで、「今は、終身雇用もなくなって、 成果主義は間違いだったと言いながらも、その弊害を拭えていないし、世の中 不景気で、非正規雇用の人も多いし、こんな世の中だったら、しょうがないよ ね」と、多くの人が思ってしまっているなか、「でも、やり方を変えれば、こ んな時代にだって、誰から強要されたわけでなくても、自主的に協力し合えて、 その結果、社員の一人一人も心地よく働ける職場環境を作れるんだよ」と、は っきり唱えてくれている本、だったわけです。 この本でも、やっぱり、「不機嫌な職場」(みんな自分の仕事だけを蛸壷に 入った状態でこなしていて、周りの人が困っていても、見てみないふりをする。 人に仕事を頼んでもやってもらえないし、自分も人の協力をするなんて馬鹿を 見るだけだと思っている……という状況の職場)の原因は、「成果主義」と、 非正規雇用者が増えるなど、「同じ部署の人もよくは知らない」という状況が 増えたこと、と書いています。 そして、人事制度などの「評価項目」に「人の仕事に協力的か」という項目 を入れることにも意味はある、と言っています。 そのあたりまでは、他の本と同じ路線かも。 ただ、興味深いな、と思ったのは、 会社では人の仕事に協力しない人が、プライベートの時間にネット上では、 お金にもならないのに困っている人の質問に答えたり、一生懸命にブログを書 いたりするのはどうしてなのか、というところの分析。 この本によるとその答えは、「ネット上でなら、ありがとう、という言葉を もらえる。すごい!と褒めてもらえることだってある。でも、職場では、なに をやっても当たり前で、お礼を言われることもないから」。 あぁ、なるほど、と思ってしまいました。 たとえばAさんが担当している仕事の範囲内で問題が起こり、それがBさん の仕事に飛び火してきたとき、BさんはAさんに、どうにかしてよ、と言う。 Aさんは、すいませんと謝ったり、謝らなかったりしながら、とりあえず頼ま れた範囲のことはやる。……こういう場合など、Bさんにとっては、Aさんが それをして当たり前だし、もともとAさんが初めからやっておいてくれれば、 問題なんて起こらなかったんだから、という気分で、お礼など言わない。 ……という、「Bさん」を、自分でもよくやっているような気がしてきまし た(汗) でも、こういう状況で、「ありがとう」と言うのが自然な職場になれば、きっ と、もっと上からの評価だけではなく、他の動機付け(承認欲求、みたいなもの) によって、人は自主的に周りの人に協力するスタンスを取れるようになるのだろ うな。 すべてが「ありがとう」の一言で劇的に変わるわけではないですが、「こうい う社会の状況だから仕方ないよね」でなく、小さなことから、みんなが始めてい かれたらいいな、と思います。 この本も、まずは、「こういう状況は良くない」とみんなが思っている、とい うことを共有することが大切、と締めています。 グーグルなどの企業の具体的な取り組みも含め、色々新しいことを学べた面白 い本でした(たとえば、社内での交流を活発化するために社内に休憩用のゲーム 機を置くとか、ちょっと笑えるようなユーモラスな表彰制度を作るとか、イント ラネットにブログを書けるようにするとか……)。 良ければ読んでくださいね。 最近、日雇い派遣を原則禁止にする、とか、少しずつ「派遣」の規制も厳しく なっていきそうですし、少し前に出た労働白書では、非正規社員を増加させるこ とで、企業は増収を見込んだけれど、逆にそれが生産性を低下させる原因になっ た、ということが明らかにされていました。 不景気から、最近の若い人には、終身雇用を望む人が増えてきたという話もあ ります。 少しずつまた、社会の流れも変わってきそうです。 目先の利益ではなく、従業員一人一人を大切にし、従業員一人一人が心地よく 働ける環境を作ることを重視した方が、結果的に企業の発展につながるというこ とを、多くの経営者、上層部の方に気づいていってもらえたらな、と思うこの頃 です。 ■編集後記■ 毎日メルマガを出されている方が言われていました。 「週に1回する、ということは、週に6日さぼっていることだ」と。 月に1回発行ということは、月に30日ほどさぼっているということですね……。 最近は、メルマガを書くために、どうにか月に1冊本を読んでいる状況です。 もっと頑張らなくては。 頻度が低いものって、逆におっくうになってしまう、というのは確かですよね。 今日(土曜日)は、9時頃から本を読み始め、読み終わってから、これを書いた ので、既に午前1時です。せめて、毎日ちょっとずつ本を読み進めるくらいはし よう、と、毎月月末になると思います……でも、結局また、月末に焦るわけです(笑) ただ、小説の方はほとんど毎日、本当にちょっとずつですが書き続けています。 「集中したときに、たくさん書く」という人より、1年間で見ると、実は私の方 が書けていたりします。やっぱり、ちょっとずつ、の積み重ねは強いですね。 「ちょっとずつでも毎日」、お薦めです! ***** 「こんなことを聞きたい」 「こんなことを書いて欲しい」 ということがありましたら、お気軽にメール下さい。 できる範囲で、リクエストにお応えします。 → magazine@asobe-sr.com ☆---------------------------------------------------------------☆ □発行者:遊部人事労務オフィス 遊部 香 □メールアドレス:magazine@asobe-sr.com ☆---------------------------------------------------------------☆


