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千葉県市川市にて開業しつつ、東京のコンサルティング会社で働く女性社労士のメルマガです。就業規則のチェックポイントや、職場の人間関係を良好に保つコミュニケーションのアイディアなどを発信しています。

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2008/05/07

良好な労使関係のために【社員を定着させる】

労使トラブルを事前に防ぎたい。
社長と社員の関係をもっと良くしたい。
居心地が良く、社員が育つ会社にしたい。
   ……そんな社長のためのメルマガです。


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 良好な労使関係のために◇女性社労士の相談室   2008.5.7   vol.31

    【パートタイマーの有給休暇】
    【社員を定着させる】

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千葉県市川市の女性社労士・遊部香です。
いつもこのメルマガを読んで頂き、ありがとうございます!
仕事が忙しくなったのもあり、4月から、「月刊」メルマガにさせて頂き
ました。毎月第一水曜日発行です。
頻度が減った分、密度は濃くしていきますので、今後ともよろしくお願い
致します。


■今週の就業規則☆チェックポイント!■
【パートタイマーの有給休暇】

 みなさんの会社には、パートタイマーのための就業規則はありますか?
よく「就業規則」の2条か3条あたりに、
「この規則は第○賞で定める手続きによって採用された従業員に適用する。
ただし、パートタイム従業員に関しては、別に定める規定による」
と書きながら、別規定がなく、パートタイマーにも、同じ就業規則が適用
されているという会社もありますが、皆さんの会社は大丈夫ですか?

 ところで、正社員とパートタイマーとで「別規定」にしないといけない
のは、どんなところでしょうか?
 会社ごと、それは違ってくるものですが、大きい部分では、「退職金」
「賞与」「転勤」「出向」あたりだと思います。
 それから、「年次有給休暇」も、普通は社員とパートでは違う扱いにな
っているのではないでしょうか。

 ただ、よく、
「パートに、有給休暇は必要ないでしょ?」
 と言われる人がいるのですが、それは間違いです!

 たとえ週に1日だけ働く人、一日3時間だけしか働かない人であっても、
半年以上働いたら、有給休暇をもらう権利があります。
 それを年次有給休暇の「比例付与」と言います。

 フルタイムで働いている人の場合、半年間働くと、「10日」の有給休暇
がもらえる、ということになっています。
 パートタイマーであっても、週5日以上か、週30時間以上働いている場
合、フルタイムの人と同じ、「10日」の有給を与えられなくてはいけませ
ん。
 週30時間以下の場合であっても、週4日勤務なら7日、週3日勤務なら
5日、週2日勤務なら3日、週1日勤務なら1日、有給を与える必要があり
ます。

 正直、パートタイマーに有給をしっかり与えられている会社は少ないよう
に感じますが、万が一、労基署の調査が来たときや、助成金の申請をするた
めに就業規則を提出する必要が出てきたときに、就業規則に不備があると、
会社が不利になってしまいます。

 細かい部分ではありますが、しっかりチェックしておきましょう!


■今週の職場環境☆改善ポイント!■
【社員を定着させる】

 最近、社長さんの話を聞いていると、なかなか良い人が採れないというこ
とに悩みを抱えている方が多い気がします。いまは、「売り手市場」ですよね。

 ただ、「採用」の問題を抱えている会社は、いい人が定着してくれない、と
いう悩みを同時に抱えていることが多い気がします。

 いい人を採るために、他社より優れた条件を提示する工夫を凝らすとか、良
い人材を選別するために適性診断テストをする、などの方法もあると思います
が、全体的な社員の質を上げるために必要なのは、採用の工夫より、人が定着
する職場を作ることであるように、私は思います。

 最近、面白い本を読みました。
「人が育つ会社をつくる」高橋俊介・著
 http://tinyurl.com/5ntc56

 この本の前半には、若者が定着する会社というのは、どういう会社なのか、
ということが書かれていました。
 アンケートの結果分かったのは、
「これから成長していかれるという予感」が、若者の定着には一番必要だと
いうことでした。

 会社に入って、1年未満の場合、新しいことがたくさんあって、若者は自
分が成長しているということを感じるが、2,3年勤めたとき、その先、自
分がどういう方向に成長し、変化して行かれるのか、その像が見えてこない
と、若者は焦り、転職を考え、いまの仕事とは直接関係のない資格の取得を
目指したりしてしまう……という内容に、なるほど、と納得するところがあ
りました。

 私自身、新卒で入った会社のことを思い出すと、2,3年目に仕事を辞め
ようと思わなかったのは、自分が必要とされているという充足感と、自分よ
りずっと良い授業をする(私は以前、塾の先生でした)10年目くらいの先
生の存在が大きかった気がします。
 そういう意味では、同じ部署の決まった人にしか会わない仕事より、色々
な人と関わりがあり、理想とするモデルを見つけられる職場づくりというの
も大切であるのでしょう。

 それからもうひとつ、興味深い内容もありました。それは、「組織のなか
に、協力して高い成果を出そうという意識が強く、また個人が成果を出すこ
とに対するプレッシャーが大きいほど、成長実感が高い」という内容です。
 最近よく、「成果主義」の弊害が声高に叫ばれていますが、成果を求める
こと自体が悪いことではないということは、認識しておく必要がありそうで
す。

 本の後半には、「人が育つ」仕組みのある会社をいくつか取り上げ、解説
していましたが、スターバックスの例など、面白かったです。
 スターバックスは、社員だけではなく、アルバイトにもしっかりとした人
事制度があり、頑張れば、あるレベルまでは社員かバイトか関係なく昇格し、
責任のある地位につけるということで、それが働く人の励みになっていると
いうことでした。
 また、スターバックスには、マニュアルはほとんどなく、個人個人が自分
の考えるサービスを提供できるようになっているということも書かれていま
した。
 そういう、頑張る人には、勤務体系を超えて責任のある地位を任せ、ある
程度の裁量を与えられるというのは、働く人にとって心地よい環境なのだと
思います。スターバックスのアルバイトの定着率は高いそうです。
 

■編集後記■

最近、忙しいながらも、小説を読む時間は増えました。
電車に乗っているときは、新聞と小説しか読まない、と決めたからです(笑)

最近のお気に入りは、伊坂幸太郎さんの本です。
「チルドレン」という短編集を社労士仲間に勧められて読んだのですが、こ
んなに上手い人がいるんだ! と、衝撃を受けました。
色々なところに伏線が張られていて、短編集のように見せながら、しっかり、
すべての話がつながっていて、頭の良さに驚きます。
しかも、登場人物のキャラクターの作り方も素晴らしく、何でいままでこの
作家のことを知らなかったんだ!! と、そのことにも驚くほどでした。

その伊坂さんが、先月、本屋大賞を受賞されました。
それはそうだ、当然だ、と思います。

ただまだ受賞作は読んでいません。
私に伊坂さんの本を薦めてくれた人いわく、伊坂さんの本には、ある本の登場
人物やイベントが、他の本にもさりげなく登場する、という緩いつながりも
あるということで、「デビュー作から順番に読むのがお薦め」ということでし
たので、いまは、デビュー作の「オーデュボンの祈り」を読んでいます。

小説を読むのが嫌いではない、という方、是非是非、伊坂さんの本、読んでく
ださい!!

まずは短編集の「チルドレン」http://tinyurl.com/4x4y8v
か、デビュー作の「オーデュボンの祈り」http://tinyurl.com/48mn5z
を!

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「こんなことを聞きたい」
「こんなことを書いて欲しい」
ということがありましたら、お気軽にメール下さい。
できる範囲で、リクエストにお応えします。

→ magazine@asobe-sr.com


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□発行者:遊部人事労務オフィス  遊部 香
□メールアドレス:magazine@asobe-sr.com

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