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2009/11/12

続、企業年金基金の投資姿勢を見直す転換点・・・

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 昨日に引き続き、機関投資家の資産運用の転換点について考察してみたいと思います。
資産種類の多様化と運用会社の数の増加は比例してきました。

 例えば、ヘッジファンド一つとっても、どのレベルでヘッジファンドと
呼ぶのか、定義づけるのか読み解くのは非常に難しいのです。
ヘッジファンドという資産種類が問題なのか、運用手法が問題なのか、
運用会社の選択の問題として捉えるべきなのか、それは非常に困難な
ことと言えましょう。それだけ多種多様な投資手法が存在し、
それに比例して運用会社も自然に増えてしまうのです。

 ヘッジファンドはその投資手法が自由自在にできるだけに、
資産区分を曖昧にする余地を孕んでいて、外側から見て中身を精査しにくい
現状が存在します。この錯綜した情報の渦の中で、何かしらの整理を
つけない限り、透明性を確保しつつ効率的な資産管理は難しく
なってきています。

 いずれにしても、「意思決定全体の構造」がシンプルかつ可及的速やかに
動きに連動できるものとなっているのかが問われると思います。
日本の某大学の年金基金が失敗を重ねる中、最小限な損失で食い止めた
イエール、ハーバード、スタンフォードの著名な大学の基金が参考となります。

 規模が急激に膨張しただけに、世界的にも注目度はかなり高いです。
一つの基金の規模が大きくなれば、資産運用業界全体に与える影響は
大きいものとなります。それだけに、かれらは、自身の大学の資産運用のみ
に注力していれば良いというものではありません。
そのインパクトが大きいだけに、意思決定は市場全体の意思決定に影響を与えるのです。

 彼らは大学の片隅で、奥深い教授会や理事会でヒソヒソ話しで
意思決定されているわけではありません。
専門の投資オフィスを持ち、数十人の専門スタッフが市場をウォッチしています。

独特の構造が形成されています。
投資オフィスの上層階に、最高意思決定機関としてのメンバーが存在し、
大学内外に広くメンバーを配置して、意思決定に臨みます。
具体的な資産配分の上下限度や各資産内部の投資方針などについて
チェック・承認する監視監督的機能を果たすのです。

内部においても各階層、区分において権限と機能、手順が明確に
分離していて透明性を保ちつつ意思決定を運用会社に伝えます。

日本の機関投資家、特に企業年金、大学年金基金なども、
こうした仕組みを学びヘッジをかける準備を怠らないことが今後より
重要なものになると思います。

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