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2010/07/30

No.26 罪と罰(ドストエフスキー)

┃  No.26 罪と罰(ドストエフスキー)
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 ドストエフスキーの罪と罰。

 まず最初のタイトルでなんか重そうだなと思って尻込みするものである。
 誰もが知っている名作なんだが、読んだことのない人にとっては
 そう思える。特に若い人が読んでもきっと理解される本ではない。

 この本がもっとも理解できる人はといえば以下の人である。
 

 ●社会で成功してそれなりの地位についている人
 ●中小企業の社長、または大企業の重役で会社の成績は。
  それなりに良くて順調な日々を過ごす人。
 ●年齢が高くなり、後数年で会社を去る人。
 ●社会的に地位があったが、数年前に定年を迎えた人。


 そんな人が『罪と罰』を読めばきっと心を打たれる。
 
 なぜかといえばドストエフスキーの罪と罰とは、
 資本主義が入り込んできた時代の人々の変化を目の当たりに
 したドストエフスキーの魂がこもっているからだ。


 資本主義の流入による人々の価値観の変動を土台にして
 生まれたのが『罪と罰』なのである。

 資本主義下において経済活動をして豊かな生活を送ってきた人が
 定年退職によって、その資本主義の場から去ったときには
 新たな価値観が必要になる。そのときに虚無感が出てくる。

 『罪と罰』とはまさにそんな価値観の変化の中で葛藤する人間模様
 を鮮やかに描き出している。



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