2008/10/07
灰色のベンチから 131
NO.131 エスケープリミット 全国の党員を総動員してやりきった麻生誕生 セレモニーも失敗に終わり、有権者が自民党に 示した数値は45。 計算外を通りこして、絶望の数値だったろう。 これならまだ福田のまま総選挙をやった方が マシだったってなくらいだ。 そして政権の空回りはここから始まる。 内閣には世襲組が11人顔を揃え、それが予想 以上に反発を受けた。 世襲は今に始まったことじゃなく、 自民党の支配構造を裏付けるもので、 今までにもそんなやつらは腐るほどいたが、 労働者層を中心に反発が強い。 おそらく、新自由主義の名の下に、 支配層は固定され、’頑張っても無駄‘な社会に なったにも関らず、トップが世襲だらけって所に、 嫌気が差したのかもな。 選挙を気にするあまり、麻生はあまりにも 身内で固めすぎたが、それが仇となるほど反発 を食うとまでは予想しなかっただろう。 それと公明党の距離も計算外の空回りだ。 福田が公明と距離を取るスタンスを取ったせいで、 怒りを買い、統一と創価のダブル圧力で潰されたことで、 麻生は総理になって真っ先に信濃町に挨拶に行き、 絶対服従を誓ったし、連立強化を約束したはずだ。 が、関係は思うように改善しない。 理由は麻生の支持率不足だろう。 公明はこのままでは自民と共に撃沈するという 不安から、距離感に困っているのだ。 今のところでは次回選挙でも信者の票を自民に流す ことは決定事項としてあるだろうが、 敗北が決定的になれば、その約束だっていつ反故に なるかわからない。 自民党とは創価学会なしでは勝てないし、 組織票の麻薬に溺れた状態。 そんなやつから薬を取り上げれば・・・どうなるかは ドラッグカウンセラーに聞くまでもない。 そして一番の空回りは、 当然サブプライム破綻だろう。 「今起きなくてもいいのに」 自民党関係者は肩を落として言っていた。 本音だろう。 どんな外資族よりもリーマンよりも、 サブプライムが憎いのは自民党だろうからね。 市場では既に金融不安から景気影響にシフトチェンジし、 第三段階の政治不信に移行するのも時間の問題だろう。 故に、市場では皆が心拍数を最大値にして 恐れ、不安でいる年末の第二波について、 自民党は公での発言をしないのだ。 「庶民がどれだけ犠牲になろうと知ったことではない。 それよりも自分達の支持率が大事」 中小企業のための補正予算などと息シャーシャーと 麻生は口にしているが、本音は結局こういうことだ。 何を今更弱者を心配するフリをってのもあるが、 急に雷に打たれて人格が変わったとしても、 本当に心配なら今すぐ米国債購入予算を大幅 ご立派な精神だ。 今回は町村派も麻生に全面協力で、 公明利権と森推薦枠を除いては自由にやらせた。 しかしその森枠にダウトが潜んでいた。 中山と書かれたカードに、出足を挫かれたのだ。 スタート5日で辞任なんて、この時期に最悪な インシデントで、秋葉原がざわついた他は、 一様に冷たい反応だったろう。 国民もそうだが、もっとも絶対零度に近づいた のは自民党内。 その証拠として、麻生が決断をする前に、 中山を内閣に送り込んだ森自らが危険なカード を山へ戻したのだ。 麻生は言われるがまま従っただけ。 思い出してくれ。 強弁な麻生が、あの時ばかりはやけに言葉を 濁らせていただろう。 公明と町村派で作ったお菓子の城の天辺に、 たまたま立てられたに過ぎない旗。 それが麻生太郎だ。 これにより状況は一変した。 安倍政権の際に大臣辞任に過敏になっている 自民党は、今回も大ダメージを受けかねない としている。 辞任の翌日に斉河村が森と連絡を取り、至急の 案を要請したらしい。 中山の辞任騒動を緩和しつつ、自民党の株を 上げられる人間。 該当は二名しかいない。 北野武と東国原英夫。 前者は公言通り不可で、小泉が出てこない限り 彼の出馬もないとされている。 故に後者が挙がったのだ。 中山の 「宮崎知事は国政に転身する」 は根拠のないガセだそうだ。 彼と中山は何のパイプも繋がりもないし、 自民党も知事の身の振りはあわよくばとしか 思っていない。 と言うのは、宮崎知事が自民に加わるかどうか を長期に迷ってくれることにより、それだけで 中山の件を大きく緩和する効果がある為だ。 自民と宮崎のうち約束はそこまでだろうって話。 実際に東国原が永田町へ行くかは、本人次第な ようだ。 だが、宮崎の内情は悪くない。 県民の大半は宮崎に公共事業をあまり持って来 れない彼を疎んでいるし、建設業界は邪魔者 扱いしている。 「とっとと永田町へ行って、次の知事にどんどん 工事発注して欲しい」 ってことを普通に言っている。 東国原が事業を取れないのは、税金に気を使って もあるのかもしれないが、宮崎県某市の人間の 話を信じるなら、 「政界に全くパイプがなく、テレビ出演のために 東京に入り浸っているせいで資金集めにもさほど 躍起にならないだけ。 パーティ開いたり、危ない事業持ってきたり、 支援団体に黒い金を流したりするより、バラエ ティ番組に出続けたほうが全然クリーンな資金が 山ほど集まる。 いまや一本の彼の出演料は三百から五百万ほど。 宮崎にいるよりよっぽど良いのでは」 とのこと。 国会議員になれば利権も増すが、マスコミに目を 付けられている状態で細々と会合をやるメリット はないが、テレビ出演を表立ってしやすいという 点も見逃せない。 だが、一端永田町へ行けば、二度と宮崎知事には 帰れないだろう。 このまま派閥も政権も無関係なポジションで 何期もこなすか、それとも東京で短期で稼ぎまく るか。 彼の天秤はどちらに揺れるだろうか。 ※今週末、今度は東北地方に行く用事があるので、 色々見てきます。 大阪、福岡のレポートはそれと一緒にまとめます。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 有料版マガジン 月額/525円 毎週土曜配信 HEDGEHOGSCORE 配信中 http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/67/P0006758.html 灰色のベンチ、GREYWALK等の取材費は、 有料版マガジンの売り上げでまかなっています。 趣旨に賛同して、購読いただければ幸いです。 W : KEN KIKUCHI <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<


