2008/11/16
WEBブラウザとメールの設定を移行する方法
独学Linuxのvine_userです。 「これならわかる!デスクトップLinux」のご購読ありがとうございます。 今回は,先日公開されたUbuntu8.10や近々公開予定のFedora10へのアップ デートを考えている方々向けに,環境の引越しについて考えてみたいと思い ます。 UbuntuやFedoraを使っていると,半年に一度,アップグレードを検討する 機会に遭遇します。新しいバージョンが公開されるためですが,いろいろ と使いこなしてきた方にとっては,割と勇気がいりますよね。 アプリケーションのバージョン変更により,正常にアップデートが終了しな かったり,アップデート後にさまざまなトラブルを引き起こしかねないため です。 だったら,クリーンインストールしてしまおうかという選択もありますが, 作成した文書・画像などのデータのバックアップだけでは,もとの環境を 再現できません。各種設定や追加したアプリケーションも消えてしまいます から。ですが,僕はあえてクリーンインストールをお勧めします。 追加したアプリケーションに関しては,旧バージョンの影響が残るといけ ないので入れ直す必要がありますけど,Firefoxのブックマークや,受信 済みのメールは移動できるのです。 ================================= WEBブラウザとメールの設定を移行する方法 ================================= UbuntuでもFedoraでも,ユーザ権限で追加した設定データは,ホームディ レクトリの「.(ドット)」で始まる隠しフォルダに収納されています。 例えば,Firefox(バージョン3)で追加したプラグインや「ブックマーク」 の情報は,~/.mozilla 以下にあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Firefoxの設定を移行する ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー かなり大雑把な方法ですが,意外と簡単に引越しできます。 == STEP1 == まず,新しいバージョンのOSをクリーンインストールする前に,.mozilla 以下のファイルやフォルダをUSBメモリなどにバックアップしておきます。 ファイルブラウザ(Nautilus)を開き,ディレクトリがボタン表示されて いるところの左端にあるメモ用紙のようなボタンをクリックします。 場所:と書かれた入力欄が現れるので,そこに次のように入力します。 /home/ubuntu/.mozilla (注意)ubuntuのところは,使用しているユーザ名を入れて下さい。 これで,設定ファイル群がみえると思います。用意したUSBメモリに 「mozilla」という名前のフォルダを作成しておき,これらをすべて コピーします。 == STEP2 == 新たにクリーンインストールしたOS(UbuntuでもFedoraでも同じ)を起動 します(Firefoxを使用している場合は終了しておきます)。続いて,USB メモリをマウントして,ファイルブラウザを開きます。同じ名前のフォル ダ(/home/ubuntu/.mozilla)がありますので,バックアップしたデータを まるごとコピーします。 == STEP3 == あとは,Firefoxを再起動すれば,保存したブックマークが使えるはず です。なお,この方法ではアドオンも移行されますが,Firefoxのバー ジョンが異なる場合は,アドオンを新たに追加しなおさなければならない かも知れません。 今回は,Ubuntu8.04からUbuntu8.10へ,また,Ubuntu8.04からFedora9 へと2通り試しましたが,いずれもFirefox3だったので,普段使っている アドオンも正常に移行できました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Thunderbirdの設定を移行する ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 基本的に,Firefoxの場合とやり方は,ほぼ同じです。 /home/ubuntu/.thunderbird というディレクトリに保存されているファ イルやフォルダをすべてコピーすれば,過去のメール本文と添付ファイル がすべて移行できます。今回試したところ,パスワードなどの設定や lightningというアドオンも含めて,すべて移行に成功しました。 == STEP1 == まず,新しいバージョンのOSをクリーンインストールする前に, .thunderbird以下のファイルやフォルダをUSBメモリなどにバックアップ しておきます。 ファイルブラウザ(Nautilus)を開き,ディレクトリがボタン表示されて いるところの左端にあるメモ用紙のようなボタンをクリックします。 場所:と書かれた入力欄が現れるので,そこに次のように入力します。 /home/ubuntu/.thunderbird (注意)ubuntuのところは,使用しているユーザ名を入れて下さい。 これで,設定ファイル群がみえると思います。用意したUSBメモリに 「mail」という名前のフォルダを作成しておき,これらをすべてコピー します。 == STEP2 == 新たにクリーンインストールしたOS(UbuntuでもFedoraでも同じ)を起動 します(Thunderbirdを使用している場合は終了しておきます)。 Thunderbirdをインストールします。続いて,USBメモリをマウントして, ファイルブラウザを開きます。同じ名前のフォルダ (/home/ubuntu/.thunderbird)がありますので,バックアップしたデータ をまるごとコピーします。 == STEP3 == あとは,Thunderbirdを再起動してみて下さい。受信した過去メールが 再現されるはずです。 ================================= 編集後記 ================================= Evolutionも同様に,.evolutionのコピーで引越しできましたが,こちら は,初期設定だけはやり直しになりました。 /homeを丸ごとコピーするという方法もあると思いますが,アプリによっ ては設定方法が変更されたりすることもあるので,必要最小限に留めた 方が無難です。 僕の場合は,それほど多くのアプリを追加するわけではないので,メール とブックマークが移動できれば充分ですね。ちなみに,作成したデータ類 は,すべて玄箱にバックアップしています(雑誌の原稿や掲載画像なども)。 MythTVの録画データは容量が大きく,USBハードディスクに保存している ので,これもOK。 なお,Ubuntu8.04は長期サポートなので,無理にUbuntu8.10にバージョン アップする必要はないと思います。どうしても新しいGnomeを使いたいと いうような場合を除けば。 Fedoraの場合,サポート期間はどのバージョンでも同じなので,自分の 判断でタイミングを図って,検討すればいいと思います。 次回の配信は,来週の月曜日の予定です。…あくまで予定です。 お楽しみに! ******************************** ■これならわかる!デスクトップLinux(毎週月曜日発行) ■発行者:vine_user ■購読の申し込み・解除 → http://www.mag2.com/m/0000242266.html ■本記事の利用によって生じた結果について当方は一切責任を負いません。 ■連絡先メールアドレス:vineuser7@gmail.com ■関連サイト:独学Linux→ http://blog.livedoor.jp/vine_user/ ********************************



