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キャリア15年の産業機械部品現役バイヤーが、中国調達とものづくりの現場でで経験したこと、感じたことを綴ります。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2010/03/16
  • 部数 954部
  • メルマガID 0000241825
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2010/03/16

中国調達とものづくりの現場から第138号

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                  中国調達とものづくりの現場から
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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなり、現在キャリア15年の現役バイヤー。

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 第138号 発注プロセスの透明性とサプライヤー決定の恣意性
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何だか、学術論文のテーマのようになってしまったが、
そんなに堅苦しく難しいことを書こうと言うのではない。

「発注プロセスの透明性」とは、
発注先と発注価格などの契約条件が、
どのような観点をどのような基準で評価し、
サプライヤーとどのようなコンタクト(交渉)した結果なのかを、
万人が理解、納得できるものにすることである。
卑近な例をあげれば、「今まで発注していたから」と言うだけでは、
万人を理解させることは難しくなっている。
もっと、下世話に言えば、
「営業ウーマンの笑顔が素敵だから」
このような理由に万人の理解が得られる訳が無いのだ。

しかし、それであっても、かなりの確率で、
バイヤーが発注したいと思ったサプライヤーに
注文されていると言う現実がある。
それこそが、「サプライヤー決定の恣意性」なのである。

誤解を恐れずに書くと、
自分が「これぞ」と思うサプライヤーを発注先に導けないのは、
バイヤーの無力である。
こんな風に書くと、これぞと思うサプライヤーにだけ特別な情報を流す、
などと言ったアンフェアなことをするのが有能なのか、と思われるが
まったくそうではない。
そもそも、箸にも棒にも引っかからないサプライヤーを
「これぞ」と思うバイヤーが有能なはずがない。無能だ。

では、何がキーとなるのか。
それはバイヤーが「これぞ」と思った理由だ。
その評価項目が、全体評価の中で高いウエートを占める
評価基準を作れるのが有能なバイヤーだ。
バイヤーがこれぞと思うのだから、
その項目のウエートを高くする必然はある。
すでにガチガチに評価項目、基準が決まっているとしたら、
そんなもの改めるべきだ。
なぜなら、その評価方法で、
バイヤーがこれぞと思う優良なサプライヤーが選定されないのであれば、
その評価方法が、誤っているか、環境変化に遅れていると言うことだ。

「バイヤーのこれぞと思うサプライヤーが選定されない評価方法は誤り」
まったく、バイヤーの傲慢な発想ではないか?
そう、その通りである。しかし、その「傲慢さ」には責任が伴う。
僕は自身(バイヤー)が選定したサプライヤーとは
心中するくらいの覚悟が無くてはならないと思っている。
以前、ある雑誌の座談会で僕は、
「バイヤーとサプライヤーは対立関係ではなく、
ジョイントベンチャーのパートナーのようなもの。」と発言した。
納入部品に品質上の問題が発生すれば、
社内で矢面に立つのは品質保証部ではなくバイヤーだ。
納期に部品が入ってこなければ、
やはり生産管理部でなく、バイヤーが責任を持って動かなくてはならない。

ここまでの責任の重さを感じていたら、
「営業ウーマンの笑顔」だけで、「これぞ」と思えるのか?ってことになる。
サプライヤーとの会食、いわゆる接待を僕は全面否定しない。
全面否定しないからこそ、より厳しい倫理観がバイヤーには求められる。


★★★Zhenのひとりごと★★★
「今、変われない人は、明日も変われない」
覚醒剤中毒患者が「この1本で最後にする、だから見逃して・・・。」
と配偶者に懇願している。
「不登校の少年が、明日は行く、だから今日は休ませて。」
と迎えに来た教師に懇願する。
(不登校児を強引に登校させるのが良いか否かは別にして)
もちろんTVの中でのことだ。
しかし、変革を先延ばしした人で、変革できた人はいない。
ちょっと理屈っぽく考えてみよう。
今、変われない、明日になったら変われる理由があるのか。
今と明日で、変われない自分の何が変わっていると言うのか?


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