2009/09/22
中国調達とものづくりの現場から第113号
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中国調達とものづくりの現場から
発行者 Zhen
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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなり、現在キャリア15年の現役バイヤー。
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第113号 結局、契約や規則では人は縛れない
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僕がはじめて中国に行ったときのことである。
「もし、Zhenさんが中国で営業の仕事をするなら、
細心の注意を払ってください。」
中国の債権回収率の悪さについて
通訳から聞かされたことがあった。
日本では買い物の代金を払うのはあたりまえだ。
(買った品物に瑕疵がある場合は、当然、別として)
買掛金の支払にメリットもデメリットもない。
しかし、中国では別だ。
買掛金を支払う、つまり契約を守ることにメリット、
逆に言うと契約を破るデメリットがあるか否かを考える。
つまり、また取引したい相手との契約なら守る。
そうでなかったら、守られないかもしれない。
バイヤーの立場に置き換えて考えてみると、
サプライヤーとの納期や品質の約束、
これをいかにきっちり守らせるかでみんな苦労している。
もちろん、もともと守られるはずのない約束もある。
0.1%の可能性に賭けてしまう楽天的な性格に起因するものもある。
でも、これはプロとして、
サプライヤーの「没問題!(問題ない!)」を鵜呑みにした結果だ。
だからプロなら問題なく回避しなくてはならない。
問題にしなくてはならないのは、
サプライヤーの広い意味の悪意である。
つまり、次はなくてもいいや、と考えられることだ。
契約不履行の違約金を契約書に盛り込んだって、
そもそも約束を破った相手から
簡単にそんなもの取れるわけなどないのである。
(そのことも先方は百も承知だ。)
だから契約で縛るなんて考えない方がよい。
バイヤーとして考えることは、
サプライヤーが取引の継続を切望する魅力ある取引、
これに尽きると思う。
ここまで書くと、
「やっぱり、中国調達って大変なんですね。」
と、思われる。
でも、これって中国に限ったことではない。
社内の守られない規則について考えて欲しい。
例えば、
僕の会社では「発注先の決定権は調達部にだけある。」
ところが、実際は設計部が実質決めてしまうこともある。
なぜか、答えは簡単だ。
調達部に任せるより、
設計部で決めた方が設計部には都合がよいからだ。
相談しても頼りにならないばかりか、
面倒くさいと言わんばかりの対応しかしない調達部に連絡とるより、
設計部自らサプライヤーを探して連絡をとるほうが、
専門知識は豊富だし、何より愛想が良い。
断然、仕事が進めやすい。
バイヤーは「設計部にルールを守れ!」と愚痴るより、
自らが魅力あるバイヤーになることを考えるべきだ。
(単にサプライヤーの営業マンより専門知識を多く持ち、
愛敬を振りまけ、と言っているのではない。)
そして何よりも言いたいことは、
「日本人も中国人も、発想の根本に大差はない。」ってことだ。
★★★Zhenのひとりごと★★★
「反省と反論」
第111号 Zhenのひとりごと「薬、使っても勝ちたいんですよ!」に、
ご意見を頂いた。
例え「ひとりごと」でも、
書いていいこと、悪いことがあるのではないか。
薬物使用を擁護するような発言は控えるべきだ。
と、いった趣旨であった。
弁解の余地がない、自分自身掲載した後で気になっていただけに、
「反省」である。
一方、「あんな孤独で過酷な練習」とあるが、
君には心通じ合うコーチやチームメイトはいなかったのか?
との、ご意見も頂いた。
陸上競技は個人競技であるが、
チームの誰かが好成績を叩き出せば、
相乗効果でチーム全体が好成績を残すことはよくある。
中学総体からオリンピックにいたるまで代表枠は3人、
でも、勝者はたったひとりだ。
結局のところ、自分以外はチームメイトであろうと、
他国他校の選手であろうと、敵対するライバルなのである。
自分か勝てなければ、後は誰が勝っても同じ。
チームメイトが優勝したから「よかった、よかった」とはならない。
自分が優勝してはじめて、チームメイトの成績が気になるものだ。
これって、反論になっただろうか?
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『世界一のバイヤーになってみろ!!坂口孝則の本棚と雑文』(ブログ)
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現役バイヤー兼調達・購買研究家の坂口孝則さんのブログです。
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