2009/08/25
中国調達とものづくりの現場から第109号
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中国調達とものづくりの現場から
発行者 Zhen
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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなり、現在キャリア15年の現役バイヤー。
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第109号 人件費の上昇、そんなの関係ない!
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101号以降、ものづくりの現場の視点でこのメルマガを書いてきた。
そもそも、そういった視点で書くことを目的にしているので、
意図通りなのであるが、そうすると、
どうしてもサプライヤーに迎合しているかのように受け取られてしまう。
もちろん、バイヤーとサプライヤーの関係を、
利益を互いに奪い合い、騙しあう、狐と狸だと思っている人や、
バイヤーはサプライヤーから買い叩き、搾取する悪魔だと思っている、
そんな人たちのことは、論外なのだけれども。
サプライヤーと価格交渉していると、必ずでてくるフレーズがある。
「人件費は上昇している。」という言葉だ。
景況でその上昇スピードや幅は変わるけれども、
上昇そのものが止まることはない。
これは誰も否定することはできない。
「だから価格は上昇するんですよ。」サプライヤーの言い分だ。
昨年までの中国人件費の急激かつ急上昇時はともかく、
現在、僕はこれに真っ向から否定している。
「上昇するのがわかっていて、なぜ対策をしないんですか?」
「えっ?」
「少なくとも人件費の上昇ペースで、
加工や物流を改善、効率化してもらわなくてはならないんですよ。
人件費が上昇したからといって、
値上していたら価格競争力を失い、
市場からの撤退を余儀なくされちゃうんですよ。
だから人件費の上昇は値上の理由にならないんですよ。」
「人件費の上昇=給料アップ」ではない。
特に中国では社会保険料の徴収強化など、
給料は上がらなくても人件費は上昇している。
仮に、「人件費の上昇=給料アップ」としても、
それと同じカーブで物価も上昇していたら
社会は少しも豊かになれない。
だから社会は人件費上昇を認めても物価上昇は認めたがらない。
そんな状況で人件費の上昇を価格転嫁していたら、
競争に負け、市場からの撤退を宣告されてしまうのだ。
まったく同じことが、人民元の上昇にも言える。
(ここしばらく、円高元安が続いている、
といってもこれは円高ドル安のお陰だ。)
長期的には、まだまだ人民元が上昇するのは、周知の事実だ。
上昇するのがわかっている、つまり人件費とまったく同じだ。
中国が「世界の工場」であり続けるためには、
人民元の上昇と同じペースで、効率化をしなくてはならない。
幸い人民元は中国政府の半統制下にある。
コツコツと改善、効率化を進めれば手が届くはずだ。
最後にまとめよう。
「人件費の上昇、そんなの値上の理由になりませんよ。
同じものを同じように作っているだけで、
作業に慣れ、不良は減るはずだ。
そこにひと工夫すれば、もっと様々なロスがなくなる。」
同じものを作り続けて、原価低減できないのは、
ものづくりに携わるものの怠慢だ。
★★★Zhenのひとりごと★★★
「今日もがんばった、充実している」
林徹彦さんのメルマガ「中国生産現場から品質改善・経営革新」
http://archive.mag2.com/0000247621/index.html
からの転載です。
仕事が忙しくても「疲れた」とは言わない。
「今日もがんばった」と言う。
「忙しい」とは言わない。
「充実している」と言う。
(ある日本の若いバラエティアイドルの信条だそうです。)
僕も見習おうと思います。
★コラム連載中!!
株式会社サーチナの運営する日本最大の中国情報ポータル「中国情報局」に
コラム「誰も知らない中国調達の現実」の連載中です。
毎週火曜日15時30分頃更新です。ぜひ、ご覧になってください。
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http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090706/172641/
『中国生産現場から品質改善・経営革新』
中国の生産現場で活動している品質改善・経営革新コンサルタントの林徹彦さんが
現場視点で品質改善・生産性改善の事例をレポート、解説するメルマガです。
http://archive.mag2.com/0000247621/index.html


