中国調達とものづくりの現場から  RSSを登録する

キャリア15年の産業機械部品現役バイヤーが、中国調達とものづくりの現場でで経験したこと、感じたことを綴ります。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/10
  • 部数 794部
  • メルマガID 0000241825
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2009/06/23

Best-buy~中国調達の現場から~第100号

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Best-buy 〜中国調達の現場から〜

第100号 海外調達拡大を再考しろ!

発行者 Zhen

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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなり、現在キャリア15年の現役バイヤー。

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「海外調達の拡大でコスト低減!」といったフレーズで、
株主総会を乗り切ろうとする経営者がいる。
原価低減手法のひとつとして、
相変わらず「海外調達」を掲げるコンサルタントがいる。
「海外調達拡大」といったことが依然として、
まるで念仏のように唱えられている。
僕は、いつも「ちょっと、違うよ」と思って聞いている。

なぜ、こんなことになるのか?
きっと、注文書の送り先を海外に変えるだけで、
原価低減が実現するといった幻想を抱いているのだろう。
ちょっと、意地悪な書き方をしたけれど、
どうして、どうして、この幻想は、かなり根深い。

批判ばかりしていても、はじまらない。
僕は「海外調達の拡大」とは、
「サプライヤー選択範囲の拡大」と置き換えて考えるべきだと思っている。
海外サプライヤーというだけで、
選択肢の中から除外していたことが多かったのではないか。

バイヤーの活動経費など管理費まで含めたところで、
国内外のサプライヤーを同じ土俵でQCD比較する。
その結果、多くの海外サプライヤーが採用され、
結果的に海外調達が拡大する、
これが「海外調達拡大」の理想的な姿であって、
断じて、「海外調達拡大ありき」の考えは間違っていると思う。

では、なぜ、今、海外調達拡大の再考なのか?
海外(中国)サプライヤーのQCD評価がアップしているのか?
残念ながらちょっと違う。
確かに管理レベルが向上し、
Q(品質)やD(納期)は改善されてきている。
しかし、C(価格)は、
材料費高騰(以前の水準に戻ったのは一部のみ)や、
人件費の上昇、保護税制の縮小を理由として、
悪い方に推移している。

例えば、こんな感じだ。
国内サプライヤー:Q80点、C60点、D70点、合計210点
以前の海外サプライヤー:Q55点、C100点、D60点、合計215点
最近の海外サプライヤー:Q70点、C80点、D65点、合計215点

以前の海外サプライヤーは総合得点で、国内サプライヤーを上回っても
Qが60点未満では採用できなかった。
そのQが、及第点をとれるようになった。
こんなことが、再考を促すひとつの理由だ。

そしてもうひとつは、中国サプライヤーに対するリスクだ。
リスクが減少したのではない。
一部の勇敢な?バイヤーが、中国調達を推し進めたことで、
どんなリスクがあるのか?
それが、少しばかり見えてきたということではないだろうか。
以前は、あまりにも情報や経験がなく、
リスク評価、そのものができなかったので、
ともかく、「危ない橋は渡らない」的判断となったのだと思う。

しかし、これには落とし穴がある。
再三今までのメルマガでも記述してきたことだが、
中国調達市場のサプライヤー間の格差は、
日本の調達市場のように小さくない。
過去の経験や事例が水平展開できない怖さがある。
ある中国サプライヤーで上手くいっているからといって、
他の中国サプライヤーが皆、
そのようにゆくとは限らないことを忘れてはならない。


★★★Zhenのひとりごと★★★
『ついに100号達成!』
自分で書くのもなんだが、よくやったと思う。
とは言っても、中身は意味不明あり、迷走ありのお粗末なものだ。

実は今年から拠点を日本に移すことにした。
(とはいっても、しょっちゅう中国に行きますが・・・)
あらためて日本のサプライヤーを廻っている。
もちろん挨拶回りといったのんきなものではない。
ルーチンを担当している訳ではないので、
個別の価格折衝や納期管理、品質管理はしていない。
簡単に言えば、「どうすれば安くなるのですか?」と、
教えてもらいに行っている。
いわゆるVA・VEというやつだ。
そんなわけで、中小企業のおやじさんと話していると
書きたいことが、次々と沸いてきた。

101号からは「中国調達とものづくりの現場から」
と、タイトルをちょっと変えて、
少し幅広い論題を配信していくつもりです。
まだ、まだ、続けますので、宜しくお願いします。

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