中国調達とものづくりの現場から  RSSを登録する

キャリア15年の産業機械部品現役バイヤーが、中国調達とものづくりの現場でで経験したこと、感じたことを綴ります。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/10
  • 部数 794部
  • メルマガID 0000241825
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2009/06/09

Best-buy~中国調達の現場から~第98号

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Best-buy 〜中国調達の現場から〜

第98号 優良なサプライヤー、普通のサプライヤー、最低のサプライヤー

発行者 Zhen

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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなる。

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前回に引き続き、牧野直哉さん(『「買う」を楽しむバイヤーのブログ』筆者)
http://d.hatena.ne.jp/suttakata/
の講義から、論題をお借りする。

海外調達に躊躇する理由として、
「優良なサプライヤー」がみつからない。
といったものがあった。
僕の場合、中国以外の事情はほとんど知らないので、
中国に限って考えてみたい。

ちょっと意地悪なことをいえば、日本よりみつけ易い。
前回、書いたように日本のサプライヤーの質は概して均質だから、
そこから突出したサプライヤーをみつけるのは、
はっきり言って難しい。
バイヤーが「優良なサプライヤーだ。」と自負している場合でも、
その半分以上は、「普通のサプライヤー」なのだと思う。
自社の要求条件を満足しているだけで、突出しているわけではなく、
いうなればバイヤーの自己満足なのかもしれない。

もちろんバイヤーが日本に拠点を構えて、
サプライヤー開拓していれば、
国内のサプライヤー情報の方が圧倒的に多く、
海外のサプライヤーと出会う機会そのものが少ないなかでは、
優良サプライヤーがみつかりにくいのは、当然の帰結ある。
ただ、それはサプライヤー開拓を受動的に、
通常業務の副業かの如きに遂行している場合で、
能動的に、それも海外サプライヤー情報を収集すれば、
少なくとも日中サプライヤー間で、情報量の差は小さい。

これは皮肉的な書き方になってしまうが、
日本では確率論的に言って、
「最低のサプライヤー」に引っかかる確率は低い。
それは、「最低のサプライヤー」なるものが、圧倒的に少ないためだ。
余程、運が悪くない限り、「普通のサプライヤー」との取引に辿り着く。
一方、中国の場合は、おちおちしていると
「普通のサプライヤー」か「最低のサプライヤー」に引っかかる。
繰り返すが、これは確率論の話だ。

要は、バイヤーにサプライヤーの良し悪しを見極める力量が
備わっていれば何も心配することはない。
さらりと書いたが、この力量は加齢で身につくものではない。
特に日本のようにサプライヤーに恵まれた環境では、
そんなものなくても、どうにかなってしまう。
しかし、キラリと光るバイヤーは皆、身につけているはずだ。
中国調達はバイヤーの目利きが試されるステージだ。

最後にどうしてもひとつどうしても書きたいことがある。
「優良なサプライヤー」と取引を継続するには、
優良な顧客、優秀なバイヤーであり続けなくてはならない。
「優良なサプライヤーと優良な顧客、バイヤーの関係」とは、
固定的なものではない、取引の中で育んでゆくものなのである。


★★★Zhenのひとりごと★★★
『医学生の彼女』
僕がまだ大学に入学する前のことだ。
僕は偶然旅先で医学生の女の子と出会った。
彼女は小学生のときから、学業成績はいつもトップだった。
もちろん何もせずにトップであった訳ではない。
負けず嫌いで人一倍努力もした。
気がつくと国立大学の医学部に入学していた。
別に医者になりたかった訳ではない。
最も難関であったから、そこを目指し、合格した。
大学2年生を目前に、急に医者になる自信がなくなったと漏らした。

その場には、若い研修医がいた。彼は言った、
「厳しいインターンを終えれば、きっと自信と使命感が付くよ。
心配することはない。」と。
しかし、彼女はそんなに簡単には吹っ切れなかった。
すると彼が吐き捨てるように言った。
「僕の兄も医師志望だった。医大に入学するために何年も浪人した。
でも、補欠で入学できなかった。
そんな人間のためにも合格したあなたは頑張らなくてはならないんだよ。」

あれから、20年以上の時が流れた。
もちろん彼女とは、それ以来会っていない。
彼女は立派な女医になっているのだろうか。


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『世界の工場・中国の実状から学ぶ工場改善手法』
中国で工場改善・品質改善指導を行なっている
改善コンサルタント根本隆吉さんが、
中国の実状とそれへの対応の考え方、方法をレポートしています。
http://www.mag2.com/m/0000150862.htm

『街角で見た!プチ中華思想』
中国にとけ込もうと努力した結果、
中国人と結婚してとけ込みすぎたDunさんの中国生活を紹介!
日本ではあり得ない「中国の普通」を独自の視点で紹介しています。
http://www.mag2.com/m/0000147549.htm

『広州の路上から』(ブログ)
広州で生活する元ぶんやruruchanさんが日常を鋭く描くブログです。
http://d.hatena.ne.jp/ruruchan/

『世界一のバイヤーになってみろ!!坂口孝則の本棚と雑文』(ブログ)
ちょっと挑戦的で過激な
現役バイヤー兼調達・購買研究家の坂口孝則さんのブログです。
http://buyer.blogzine.jp/blog/

『「買う」を楽しむバイヤーのブログ』
伝説の資材調達ブログ(ちょっと大袈裟か?)
「機械部品調達バイヤーの書くブログ」の筆者が、ブログを再開。
バイヤーの日常を描いた必見のブログです。
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