2009/05/26
Best-buy~中国調達の現場から~第96号
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Best-buy 〜中国調達の現場から〜 第96号 サプライヤーと対等の関係などありえない 発行者 Zhen ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ <<<発行者プロフィール>>> 大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、 産業機械部門の工場バイヤーとなる。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 僕はある人から「勝負の世界に仲間などない。 あるのは、敵か味方か、親か子かだ。」と言われた。 僕はビジネスの世界も勝負の世界と同じだと思っている。 対等の関係(=仲間)などあり得ないし、 そんな関係は、いずれ破綻すると思う。 ここまで書くと、Win-Winの関係などと調子の良いこと言っていたけど、 結局、そう言うことですか、と誤解されるかもしれない。 もう少し、話を聞いてほしい。 バイヤー企業とサプライヤーが限られた利益を奪い合う敵対関係、 これは現実に存在する。 両者の関係を、そのようなものだと考えている人も少なくない。 しかし、これはあるべき姿ではない。 いずれ利益の奪い合いに疲弊し、 バイヤー企業もサプライヤーも沈んで行くだろう。 では、なぜ対等の関係がダメなのかと言うと、 ビジネスの目的は、利益の追求に他ならない。 しかし、それに到るルートはひとつではない、 どのルートが最短で、確実かなどと言うことは、 終わってみなければわからない。 いや、終わってもわからないかもしれない。 パートナーシップを組むとは、 そんな難問に共有する解答を出すことに他ならない。 対等の関係ならどちらも折れないだろうし、 どちらかが折れるというのは、対等の関係ではないと言うことだ。 そこで一番問題なのは、 パートナー同士が共有する解答を見いだすことなく 走り始めてしまうことである。 そのような関係は必ず破綻すると僕は思っている。 より具体的に考えてみよう。 バイヤー企業(=元請、組立メーカ)と サプライヤーの関係では、バイヤー企業が親となる。 これがオーソドックスで自然であることに異論はないだろう。 技術的に親は子に優越していなくては、統制がとれない。 ところがパソコンの世界を思い描いて欲しい。 組立メーカは星の数ほども存在し、 ソフトやCPUのサプライヤーが、 技術的主導権を握ってしまっている。 そのような不自然な関係は、病的なまでの価格破壊が進行し、 業界全体を疲弊させているのではないだろうか。 また、中国自動車産業も、水平分業という名の下で、 (完成車メーカは組立ラインだけを持ち、 ボディ、エンジン・・・・・と寄せ集めて組み立てる) 技術的主導権のない完成車メーカを生み、 結局のところ外資系メーカとは、価格でしか勝負できないし、 海外進出できる品質に到達できない。 (短期間で自国ブランドを多数立ち上げた功績は認めるけれど・・・。) ここで敢えて「対等」と言う言葉を使うとしたら、 親は親として、子は子としての義務を対等に負担する、 統制の取れた関係を構築するということである。 バイヤー企業(=親)がサプライヤー(=子)を マネージメントしていくには、 技術的、経営的優位性なくしては、不可能だろう。 結論が見えてきたと思う。 バイヤー企業とサプライヤーが、 仲良しコンビでは勝てないのである。 真のWin-Winの関係とは、 統制の利いた精鋭部隊にのみ存在する。 バイヤーは鬼軍曹でなくてはならない。 ★★★Zhenのひとりごと★★★ 『僕の受けた最悪の学校教育』 僕は小学校から大学まで日本で教育を受けている。 学校では多くを学んだのだけれども、 今、考えると、「とんでもない教育受けた」 と、思えることもいくつかある。 確か、小学校低学年の頃、先生から 「自分のして欲しくないことを友達にしてはいけない。 自分のして欲しいことを、友達にしてあげなさい。」 と、何度も教育された。 この教育の前提は、人は皆、同一の価値観なのだ。 僕は話の中で自分の名前が出ると嬉しくなってしまう。 例え叱責されたとしてもだ。 それだけ自己顕示欲が強いのである。 おまけに能力と関係なく指導的立場につきたがる。 だから僕はやたらと人前で友達の名前を出したり 好意を持っている友達を級長とやらに推薦したりした。 そんなことをすると大抵の友達は、 迷惑そうな顔をしたりするのだった。 それでも僕は、きっと照れているのか、遠慮深いのかで、 本心は嬉しいのに素直にそれを表現できないのだ、 と、本気で思っていた。 それが大きな誤解であると気がついたのは、 何と大学生になってからだった。 僕は、ずっと、小学校の先生の教えを忠実に守っていたのだ。 そのために、どれだけ友人を失い、疎まれたことか。 きっと、僕のような変わった子供の存在を 先生は想定していなかったのだろうか。 あるいは、個性なんてものの存在すら認めていなかったのだろうか。 ★最後までお読みいただきありがとうございます。 ご意見、ご感想をお待ちしております。 (メルマガ配信のこのメールへの返信で) ★コラム連載はじめました!! 株式会社サーチナの運営する日本最大の中国情報ポータル「中国情報局」に コラム「誰も知らない中国調達の現実」の連載はじめました。 毎週火曜日更新です。ぜひ、ご覧になってください。 http://news.searchina.ne.jp/topic/408.html ★僕の読んでいるメルマガ、ブログです。みなさんも読んでみてください。 『世界の工場・中国の実状から学ぶ工場改善手法』 中国で工場改善・品質改善指導を行なっている 改善コンサルタント根本隆吉さんが、 中国の実状とそれへの対応の考え方、方法をレポートしています。 http://www.mag2.com/m/0000150862.htm 『街角で見た!プチ中華思想』 中国にとけ込もうと努力した結果、 中国人と結婚してとけ込みすぎたDunさんの中国生活を紹介! 日本ではあり得ない「中国の普通」を独自の視点で紹介しています。 http://www.mag2.com/m/0000147549.htm 『広州の路上から』(ブログ) 広州で生活する元ぶんやruruchanさんが日常を鋭く描くブログです。 http://d.hatena.ne.jp/ruruchan/ 『世界一のバイヤーになってみろ!!坂口孝則の本棚と雑文』(ブログ) ちょっと挑戦的で過激な 現役バイヤー兼調達・購買研究家の坂口孝則さんのブログです。 http://buyer.blogzine.jp/blog/ 『「買う」を楽しむバイヤーのブログ』 伝説の資材調達ブログ(ちょっと大袈裟か?) 「機械部品調達バイヤーの書くブログ」の筆者が、ブログを再開。 バイヤーの日常を描いた必見のブログです。 http://d.hatena.ne.jp/suttakata/


