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産業機械部品バイヤーになってはや15年強、中国調達を始めて7年。バイヤーとして中国で経験したこと、感じたことを皆様伝えるとともに、それに意見していただくきかっかけに…。批判、感想、苦情、友情、愛情…待ってます!

  • 周期 週刊
  • 最新号 2008/08/20
  • 発行部数 405
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2008/06/24

Best-by〜中国調達の現場から〜第48号

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Best-buy 〜中国調達の現場から〜

第48号 新規サプライヤー開拓 その1

発行者 Zhen

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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなる。

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「開発購買」の担当でなくともほとんどのバイヤーは、
新規サプライヤー開拓を考えたり、実際実行したりしているものです。
バイヤーが積極的に動く場合もあれば、
サプライヤーからの売り込みという能動的な場合もあるでしょう。

海外調達バイヤーであっても、それはまったく変わりません。
ただ海外調達の新規サプライヤー開拓の多くは、
商社主導であったり、あるいは海外関係会社を介したりといったケースが
多いのでないかと思います。
実際僕の場合も、当初は商社を介したものが大半でした。

しかし今回お話しするのは、商社を頼ることなく、
メーカーバイヤーの僕と僕自身のコネを頼りに、
新規サプライヤー開拓を試みたときのお話です。

このときに探す対象となるサプライヤーは、
鉱山機械の完成品メーカでした。
国内の需要構造の変化で、「丈夫で長持ち」よりも、
まず「安いこと」が求められるようになったことから、
「小型の廉価モデルは海外メーカからのOEMに」
という僕自身の提案がスタートでした。
提案の主旨は、
実際いくら部品を安く調達しても人件費そのものである組立工程を
人件費の高い日本で実施していたら、
トータルコストの圧縮にも限界があるからです。

前回のメルマガでも触れたように、
僕はサプライヤー探索を中国だけに絞って実施したわけではありません。
会社幹部の一部には、根強い中国不信があったこともあります。
間接投資であっても、直接投資へ繋がる可能性もあるからと、
国際機関のアセアン協会にも協力してもらいました。
しかし候補として最終的に残ったのは、中国企業ばかり7社でした。

話を戻して商社の力を敢えて借りなかったのには、理由があります。
海外生産コストも上昇し、
すでにかつてのような「濡れ手に粟」状態ではありません。
「商社に相応の口銭を支払ったらメリットがなくなるのでは?」
との危惧がありました。
途中から商社を介在させることは容易ですが、
逆に抜くことは、容易ではありません。
「商権」として商社に口銭を払い続けても、
汎用性のない少量多品種の特殊品の品質保証や安定供給のギャランティーを
商社に期待することはできないということです。
これは実際の経験から学んだ僕の持論です。
品質保証や安定供給というものは、
バイヤー自身でギャランティーするものです。

今回は前置きということで終わってしまいましたが、
次回には実際の開拓課程のお話をしたいと思います。


★★★Zhenのひとりごと★★★
「製造現場のオヤジと」
中国工場の製造部長とゆっくりと話す機会がありました。
彼はちょうど60歳、
工業高校を卒業し組立工としてキャリアをスタートさせたひとです。
ひとつひとつキャリアを積み、高卒初の部長になりました。
定年と前後して中国工場に製造部長として赴任。
中国工場でも日本の工場と同じように、
大声で怒鳴っています。もちろん、日本語で。
「何で、そんなことができない!」
「何度同じことを言わせるんだ!」
(ポカン、とする作業者に通訳が意訳して伝えます。)
そんな彼を周囲の日本人は、
「ここは中国、日本のようにはいかないよ!」
ちょっと、冷めた目で見ています。
彼自身、そのことはわかっています。
そして、僕に
「俺が変わらなきゃいけないのかな?」と、
「そんなことないと思いますよ。
そういう日本人のオヤジがひとり位いたって、いいじゃないですか?」
僕は彼のあるエピソードを知っていました。
彼がはじめて現場の班長になったとき、
部下の考課をみな満点にしました。
上司に呼び出された彼は、
「すみません。私は彼らを自分の息子だと思って教育しています。
彼らの性格も能力もそれぞれ違うのは、わかっています。
でも、自分の息子に優劣をつけることなどできませんでした。
・・・・・・・・・・
班長として甘かったです。やり直します。」と、
僕は、
「だって、中国人のことを、見下していたら、叱ったりしないでしょ。
日本人と対等に扱っているということでしょ。」
週末になると彼は必ず中国の息子たちを食事に誘います。
息子たちもそれを楽しみにしています。
飲みながらも彼は大声で、マナーの悪い息子に
「そうじゃないだろ!そんなこと、だれが教えた?」と、
もちろん日本語で。


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