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産業機械部品バイヤーになってはや15年強、中国調達を始めて7年。バイヤーとして中国で経験したこと、感じたことを皆様伝えるとともに、それに意見していただくきかっかけに…。批判、感想、苦情、友情、愛情…待ってます!

  • 周期 週刊
  • 最新号 2008/09/02
  • 発行部数 411
  • マガジンID 0000241825
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2008/04/29

Best-buy〜中国調達の現場から〜第40号

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Best-buy 〜中国調達の現場から〜

第40号 (緊急報告)原材料高騰に悲鳴をあげる中国調達

発行者 Zhen

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<<<発行者プロフィール>>>
大学卒業後、重工メーカへ就職。本社管理部門に4年半在籍の後、
産業機械部門の工場バイヤーとなる。

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昨年8月「上昇するチャイナコスト」と題したメルマガを発行しています。
(第3号 2007年8月24日発行)
その時のコストアップ要因は、
材料高騰、増値税還付率引下げ、人民元切上げです。
材料高騰は世界的なもので、
中国調達のコストだけをアップさせるものではない、として
取り上げませんでした。
当時もニッケル(オースティナイト系ステンレスの重要原材料)の異常な高騰は
あったものの、昨今の鉄鉱石65%値上げに比較すると、
中国調達品のコストアップに与えるインパクトは
部分的であったように思います。
今回のチャイナコスト上昇は、原材料費高騰に加え、
世界的な諸物価の高騰、人件費の上昇(1月1日からの労働契約法の改正)、
人民元高ドル安の継続と、要因に事欠きません。

今回は原材料費の高騰に的を絞って、話を進めたいと思います。
原材料の高騰は世界的なものです。
鉄鉱石、原料炭(製鋼に使うコークスの原料となる石炭)、
フェロクロム、フェロマンガンといった合金鉄が、
僕の調達する機械部品の主要原材料となります。

原材料高騰が日本国内製品に比べ、
中国調達製品に与えるインパクトが大きい理由は、
簡単に書けば、製品コストに占める材料費の比率が高いと言うことです。
以前にも記述しましたが、
日本と同じか逆に高い材料費と安い加工費(=人件費)とで、
トータルの製品価格を低廉に抑えているコストモデルのため、
材料費が日本と同じ比率で上昇すれば、
より全体コストを押し上げることになります。

さらに忘れてはならないことは、多くの中国製品コストには、
出荷までに発生する不良ロスが、多分に含まれていることです。
不良ロスには、材料費とピックアップまでの加工費が含まれますが、
やはり材料費が重くのしかかります。
(原材料はリターンにより、有効に使われる場合もある。)

一般に中国のサプライヤーのほうが、
日本のサプライヤーより値上げを申し入れてくるタイミングは早いです。
その理由は、企業として決断と行動の素早さということもあります。
一方、日本のサプライヤーには
原材料相場が上昇しても上昇前の価格で調達した原材料がある間は、
価格転嫁しないといった日本的奥ゆかしさ、誠実さもあるかもしれません。
また、中国のサプライヤーは値上げ交渉が決着しない限り、
製品の供給をストップするなどドライな一面もあります。

僕は日本製品の価格改定を待たずに
中国調達品の価格を決定しなくてはなりません。
僕は大元の鉄鉱石購入価格の上昇が
製品価格に与える影響からシュミレーションしてみました。
中国の製鋼メーカの鉄鉱石購入価格の平均は、
日本の高炉メーカよりかなり高い水準であることです。
原因は日本と違い長期的な視点を持たないためか、
圧倒的にスポット契約の比率の高いことと、
上海宝鋼など一握りのメーカを除くと、中小零細高炉が多く、
バイイングパワーがないこと。
世界中で鉄鉱石を高値で買い相場を上昇させる中国メーカ像と一致します。

また中小零細高炉が多いためか銑鉄を1トン生産するための
鉄鉱石、原料炭の使用量が日本に比べると異常に多いことです。
確かに宝鋼、鞍鋼、首都鋼鉄といった名の知れた大規模メーカの
生産性は日本、韓国に限りなく近づいていますが、
中小零細高炉の生産性は遠く及びません。
こうして原材料比率の高い銑鉄から作られる材料比率の高い鋳物を
僕は調達しているわけです。

結果として僕は二桁を大きく上回る値上げをのみました。
それを可能にしたのが、円高ドル安です。
想定の為替レートと実勢のギャップで
10%を大きく上回る為替差益があったのです。
しかし、為替は水物です。いつ、円安に振れるとも限りません。
為替の女神が微笑んでいるうちに、中国工場の不良率を低下させ、
コスト構造を改善しなくてはなりません。


★★★Zhenのひとりごと★★★
「中国の不思議、日本の不思議 4」
中国の地方都市の三ツ星以下のホテルに
泊まったことのある人なら思い当たるかもしれません。
水洗トイレの水流が物凄く弱いのです。
そして、すぐ詰まってしまうことです。
それは、多分あなたの使い方が間違っているのです。
「えっ?」
トイレットペーパーを流していませんか?
お尻を拭いたトイレットペーパーは、
便器の横にある籠に捨ててください。
「えっ?」
どうしても、トイレットペーパーを籠に残しておきたくないのなら、
小まめに、何度かに分けて流すよりほかありません。
そのことを知らない後輩は、
「Zhenさん、服務員にトイレが詰ったと言ってください。」と、
毎朝僕か、通訳に頼んでいました。


★最後までお読みいただきありがとうございます。
ご意見、ご感想をお待ちしております。
E-mail : dandyzhen@yahoo.co.jp


★コラム連載はじめました!!
株式会社サーチナの運営する日本最大の中国情報ポータル「中国情報局」に
コラム「誰も知らない中国調達の現実」の連載はじめました。
毎週火曜日更新です。ぜひ、ご覧になってください。
http://news.searchina.ne.jp/topic/408.html

★ 僕の読んでいるメルマガ、ブログです。みなさんも読んでみてください。

『世界の工場・中国の実状から学ぶ工場改善手法』
中国で工場改善・品質改善指導を行なっている
改善コンサルタント根本隆吉さんが、
中国の実状とそれへの対応の考え方、方法をレポートしています。
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『現役バイヤーが語る今どきの営業とバイヤーのあり方』 
メーカーバイヤーの忘れていた徹底した顧客志向、
30代女性現役バイヤー藤野香織さんが、
日々の業務や思いのたけを赤裸々に綴ったメルマガです。
http://www.mag2.com/m/0000211979.html

『街角で見た!プチ中華思想』
中国にとけ込もうと努力した結果、
中国人と結婚してとけ込みすぎたDunさんの中国生活を紹介!
日本ではあり得ない「中国の普通」を独自の視点で紹介しています。
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『上海路上ノート』(ブログ)
上海で生活する元ぶんやruruchanさんが日常を鋭く描くブログです。
http://d.hatena.ne.jp/ruruchan/

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ちょっと挑戦的で過激な
現役バイヤー兼調達・購買研究家の坂口孝則さんのブログです。
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大手機械メーカの資材調達部門に勤務する筆者が、
日々の業務から思うことを書き綴るブログ。
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