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現在日本の民事交通事故損害賠償請求の立証責任は被害者側にあります。損保会社は請求しないものは払わないどころか、請求できること自体を隠しています。損しない賢い交通事故被害者のために、損害賠償請求の裏も表も全て公開していますので、どうぞご覧下さい。by★赤鬼★

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2009/07/21

【交通事故と健康保険治療】知って得する「交通事故損害賠償の知識」

【交通事故と健康保険治療】 


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               【目 次】 

    
【今回のテーマ】    「交通事故と健康保険治療」その1
              
                        
                
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                 知って得する「交通事故損害賠償請求」  

                       
                      2009.07.21  <No.111>
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こんばんは   赤鬼です



子供たちが夏休みに入った3連休でしたが、いかがお過ごしになりました

でしょうか。



各地の高速道路では渋滞もあったようですが、赤鬼は父親のお付き合いで

娘2人を連れてバーベキューに行ってきました。



電車での移動でしたので、渋滞もなくとても快適でした。



さて、本題です。



今回から3回に分けて、「交通事故と健康保険治療」というお話をします。



最近のご相談の中に、交通事故の治療には健康保険は使用できないと

病院に言われている、健康保険組合になぜ交通事故の治療に健康保険

と使用したのか聞かれて困っているなどのご相談が多くなっています。



何でもかんでも交通事故の治療には健康保険を使用するということではなく、

場合によっては使用したほうが良いという違いを知っておかれるとよいと

思います。



その1 交通事故の治療に健康保険を使用する理由(場合)


その2 病院が交通事故の治療に健康保険の使用を嫌がる理由


その3 交通事故治療に健康保険を使用するデメリット




今回は、「その1」としてそもそもなぜ交通事故の怪我の治療に健康保険を

使用するかについてのお話です。



No.1 交通事故の治療に健康保険を使用する2つの理由(場合)



このメルマガで何度か自賠責保険と任意保険の関係をお話をしてきましたが、

ここでもう一度おさらいをしてみましょう。



自賠責保険は以前の強制保険であり、その性質上保険金は人的損害部分

のみ支払われます。



人身傷害部分ですが、具体的には入通院慰謝料・通院交通費・休業損害など

怪我をすることによって生ずる損害と考えてください。



ですので、車の修理代等の物損に関しての支払いはありません。



※メガネ、カツラ等は体の一部との解釈で支払われます。



事故が発生し人的な損害が生じると、まず最初に自賠責保険から保険金が

支払われます。



支払われると言っても、自賠責保険では死亡を除く交通事故受傷のために

入通院した場合に支払われる保険金は、人身傷害部分の限度額120万円まで

です。



怪我の程度や休業損害額によっては、自賠責の120万円では不足してしまう

場合もあります。



そのような場合、自賠責の120万円で足りない部分を任意保険会社が支払う

ことになります。



ですので、自賠責の120万円以内で解決する事故の場合、任意保険からの

支払いはありませんが、任意保険会社は素直に被害者に対して自賠責保険が

支払う治療費やその他の損害を立替え払いしてくれます。



※自賠責保険の立替え払いを「任意一括対応」といいます。



しかし、限度額の120万円を超えることが予想される場合、任意保険会社は

自社の支払いをゼロ円にするため、なんとか被害者に支払う損害を自賠責の

120万円以内に収めようと必死になります。



そこで、任意保険会社はまず最初に治療費の節約のため、被害者に治療を

早期に終わらせようとします。



それが、俗に言う保険会社による「治療の打ち切り」です。



しかし、実際は保険会社に治療の打ち切りができるわけではありません。



理由は簡単です。



被害者は加害者に傷つけられたわけですので、加害者に治療をしてもらう

権利があります。



要するに被害者は、加害者の不法行為により怪我をしたことによる損害である

治療費を請求する権利があるということです。



保険会社は加害者に代わって債務の支払い義務がありますので、加害者側が

一方的に債務の支払いを放棄することなどできません。



しかし、自賠責保険の限度額120万円が使い果たされそうになると、保険会社

は被害者に対しあたかも治療をさせてやっている、治療費を払ってやってい

るという口ぶりで、「何月何日で治療を終了します」と平気で言います。



これはおかしいと思いませんか?



しかし、多くの被害者は保険会社の言っていることを鵜呑みにしてしまい、

中には保険会社に「お願いですから治療をさせてください」という人まで

でてきてしまいます。



これでは、被害者と加害者の立場が全く逆転しています。



治療費の立替えの保留に加え、休業損害等を支払っている場合など、

それらも一時支払を停止して早期の示談を要求してきます。



そのような時に健康保険治療が役立ちます。



健康保険を使用するとで、被害者の悩みが2つ解決できます。



先ずは、交通事故治療に健康保険を使用し治療費を低く抑えることで、

任意保険会社による治療費の立替え払いが保留になる時期を遅らせること

ができ、治療の不安を解決できます。



何故健康保険で交通事故の治療をすると治療費が低く抑えられるかという

ことは、自由診療と健康保険診療の治療費の算出基準の違いによるものです

が、詳しいことは「その2・病院が交通事故の治療に健康保険の使用を嫌がる

理由」でお話をします。



今は、健康保険で治療をすると治療費が安くなるとお考えください。



健康保険を使用することで治療費は、一般に交通事故で使用される自由診療

という治療費算出方法の二分の一から最大三分の一に抑えることができ、

結果として自賠責保険の人身傷害部分の限度額120万円に達する時期が遅く

なります。



要するに、治療費だけを考えた場合半年で120万円に達してしまう治療費でも、

健康保険を使用することで、その時期を1年に延ばすことができます。



すると、任意保険会社による治療費立替えを保留をされるであろう時期は

延びるということです。



ただ、悪質な払いしぶりをする保険会社では、自賠責の120万円とは関係なく

早い時期から俗に言われている「治療の打ち切り」を開始するため、

被害者は治療費の立替えや休業による収入減により、泣く泣く示談を

してしまう事例が後を絶ちません。



このような場合、ここでも健康保険治療が役に立ちます。



健康保険を使用して治療をすれば、総治療費の3割負担ですから立替が可能

な金額になりますので、被害者が治療費を立替えて治療を継続することが

できます。



よく保険会社は、自由診療の高額な治療費の金額を被害者に見せつけ、

「これだけの医療費を来月から立替て支払えますか? この辺で示談して

はいかがでしょう?」と被害者の懐具合を見透かすように圧力をかけて

きます。



しかし、被害者が健康保険を使用できることさえ知っていれば、「では、

来月から自分で立替えて治療をしますので、示談の際に治療費を精算して

くださいね」と涼しい顔ができます。



これが、健康保険を使用する2つ目のメリットになります。



怪我が完治していない状態では後遺障害の心配もありますので、あまりに

早すぎる治療の終了は危険です。



後遺障害が残りそうな場合、必ず症状固定まで通院し後遺障害の申請を

するべきです。



健康保険組合に「第三者行為の届出」をすれば、問題なく健康保険を

使用して通院することが出来ますので、保険会社の言葉をうのみにして

治療を中止しないようにしてください。



交通事故の治療に健康保険を使用する2つの理由は、



・治療費を抑えて保険会社よる治療費の立替え払いの保留時期を遅らせる

 ことができる



・治療費を保留された場合でも、被害者は健康保険により治療費を3割負担に

 抑えることで、希望する時点までの治療が可能になる



ということがお分かりいただけましたでしょうか。





では、次週もお楽しみに♪



  
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【投稿コーナー】   「ご購読者様の投稿コーナーです」

 

■   事前認定に関するご質問です



赤鬼 様


以前(5月頃)小指の後遺症について相談させて頂いた東京のTです。


いよいよ今月末後遺障害診断書を医師に書いてもらうことになりましたが、
保険会社(MS)から後遺障害診断書類が送付されてきた時同封の書類に
「ご返送頂いた後遺障害診断書は弊社より自賠責損害調査事務所に提出し、
そこで後遺障害等級認定についての調査が行われます。


調査事務所での調査完了後、弊社にて後遺障害等級を決定致します。


・認定手続に当たり、再診断・追加資料の提出が必要となる場合が.......
(以下省略)


とあるのですが、保険会社が「等級を決定する」との部分が引っかかります。


等級を決定するのは調査事務所ではないのでしょうか?


ご回答よろしくお願い申し上げます。 


*****************************************************************

【赤鬼から】


被害者請求及び加害者請求(事前認定)の場合でも、後遺障害を認定する

のは損害保険料率算出機構内の自賠責調査事務所です。



ですので、任意保険会社が等級を決定する等言い方は間違っています。



わざと間違っていることは分かっているのですが、何とも気分の悪い文章です。



正しくは、「調査事務所での後遺障害等級の決定通知に従い、弊社にて承認
いたします」です。



事前認定(任意保険会社に後遺障害診断書を渡す)をすると、自賠責保険から

の後遺障害慰謝料は任意保険会社に振り込まれますので、そのお金を支払うと

いうことです。



ちなみに、被害者が直接自賠責に後遺障害を申請する被害者請求では、

自賠責からの後遺障害慰謝料は直接被害者に振り込まれます。



いずれにしても、そのような文書を書いてくる任意保険会社のやることは、

被害者に恩を着せたような言い方をして、少しでも賠償の支払い額を低く

しようとしているとしか思えません。



被害者は任意保険会社の姑息な方法にだまされないよう、常に情報を収集

することが大切です。



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■ ご購読者様からの投稿を募集しております。



投稿の内容は何でもかまいません。




◆ 交通事故に関するご質問やお便り



このメルマガは多くの方にご購読いただいておりますので、交通事故の

色々な問題を解決されていらっしゃる方も相当数おられると思います。



そうした貴重な経験を、現在お困りの被害者さんのために是非役立てて

いただきたいと考えています。



そこで、「私はこんなことで困っています」という投稿があった場合、

もちろん赤鬼もアドバイスさせていただきますが、「こんな方法もあった」、

「保険会社にこんなことをいったらよい結果が出た」など、実体験に基く

貴重な情報をいただけると助かります。



赤鬼がこれまでにサポートした被害者さんの数も相当数になりますが、

メルマガのご購読者数である1万3千人には及びません。



多くの方にご協力いただければ、沢山の貴重な情報が得られますので、

何卒よろしくお願いいたします。




◆ 交通事故と関係ない話題も大歓迎!



このメルマガは、北は北海道から南は沖縄まで多くの方にご購読いただいて

いますので、その土地の話題なども交えた近況報告等もお待ちしています。



mag2@intelli.sakura.ne.jp までどしどしご投稿いただければ幸いです。



ハンドルネームとお住まいの県や地域名をお願いします。



お待ちしていま~す♪



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【編集後記】



■最後までお読みいただきましてありがとうございました。



今回は健康保険に関してお話をしました。



ほとんどの交通事故では、加害者側の任意保険会社で治療費を支払って

くれますので、被害者は治療費に関してあまり関心を持っていません。



しかし、場合によってはその無関心がのちにとんでもないことになります。



交通事故では、何が何でも健康保険を使用する必要はないのですが、

加害者が任意保険に加入していない場合、被害者に過失がある場合などは

最初から健康保険を使用しないと、受け取る損害賠償額に直接関係して

きます。



逆に、健康保険を使う必要のない場合に、勘違いして無理に健康保険を使用し

た結果、病院に悪い印象を与えてしまい後遺障害診断書の作成に支障が出て

しまう事例もあります。



次回は、もう少し詳しくそのあたりのお話をしたいと思います。



メルマガに関するご意見ご感想をお待ちしています。


mag2@intelli.sakura.ne.jp



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【裏編集後記】 



梅雨が明けたと安心していたら、全国的に雨が降り続いています。



明日は皆既日食ということで日本中が盛り上がっていますが、はたして

見られるのでしょうか。



山口県では死者が出るほどの大雨が降っているという報道を見ながら、

気になっています。



麻生さんのニュースと豪雨のニュースでもちきりの今日一日でしたが、

赤鬼もなんだか雨のせいで元気がありません。



最近は夕暮れの散歩を日課にしています。



暮れゆく大空を見ながら歩く川沿いの土手は、幼いころを思い出させて

くれ、心が和みます。



しかし、本日は雨でその楽しみもありませんでした。



早く大好きな夏の天気にならないかと待ち望む赤鬼です。



では、次週お又会いしましょう♪


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