2008/05/29
★自賠責保険が払い渋り!?★知って得する「交通事故損害賠償請求」
赤鬼です いつもご購読ありがとうございます m(_ _)m
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【目 次】
【今回のテーマ】 * 得する慰謝料知識
「 自賠責保険が払い渋り!?」
【賠償の雑学】 「お医者さんに謝礼を払って下さい」
【編集後記】
【裏編集後記】
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★慰謝料特集★
「後遺障害慰謝料の基礎」
2008.05.29 <No.0052>
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「ムチ打ち症で後遺障害が認定される条件」その2
■ ムチ打ち症が後遺障害認定されにくい背景
こんばんは 赤鬼です
今日の関東地方は梅雨を思わせるような冷たい雨が降っていました
が、夕方にはどうやら止んだようです。
昨日の気温に比べると10度近く低くなったりと、体調管理が難しい
季節ですので、お風邪などひかれないようご注意くださいね。
では、本題です。
前回は、保険会社の出先機関のような自算会により「ムチ打ち症」
関連の12級及び14級神経の認定を意図的に減らされ、後遺障害で苦
しむ被害者が激増し泣き寝入りさせられていることに怒りを感じ、
ある一人の女性ジャーナリストが立ち上がったところまでお話しま
した。
平成9年ある一人の女性ジャーナリストの出現で、今までやり放題の
払いしぶりをしていた保険会社とその手下のような自算会でしたが、
状況は一転することになります。
この女性ジャーナリストの名前は柳原三佳さんといいますが、ご存
知の方も多いのではないでしょうか。
この方は、フリーライターとして自賠責保険による後遺障害認定の
基準がおかしいとして記事を書いていましたが、1997(平成9年)に
「週間朝日」が彼女の記事を大々的に取り上げてキャンペーン化し
たため、大きな社会問題になりました。
チマタでは、自賠責の自算会の認定処理が不透明でおかしい、
交通事故処理法もおかしい、認定される人とされない人の差がない
のにおかしい等という声があちらこちらで聞かれるようになり、
とうとう平成9年9月26日に運輸省は、自賠責の査定に改善を指示す
る通達を出すまで問題が大きくなりました。
折角ですので、赤鬼のデータベースを駆使してここまでに至った
経緯を詳しくご説明しますね。
■ムチ打ち症と自賠責保険払い渋りの関係■
★ ムチ打ち症が後遺障害認定されにくい背景とは
事の発端は昭和59年5月21日に自賠責保険料率大幅引き上げ間題の
ために開催された、第77回自賠責保険審議会にさかのぼります。
この日の審議会において,自賠責保険の収支が近年急速に悪化しつ
つある状況が詳Lく説明され、自賠責保険の収支は単年度では昭和53
年度以来赤字で,昭和57年度からは累積収支も赤字に転じ,このま
ま放置するとの昭和60年度の累積赤字は6,982億円という膨大なも
のになることが予測されると報告されました。
何故このような赤字が生じたかについては何点か原因はありました
が、一番の理由として「ムチ打ち症」による後遺障害に関する支払
いが多いことがあげられました。
支払保険金総額で見てみると,後遺障害と傷害の伸びの著しいこと
は以下の数値から分ります。
昭和50年の後遺障害に関わる保険金支払額を基準にすると、昭和58
年の支払額は2.5倍です。
これはとくに14級の後遺障害に対する支払件数の増加によるもので
すが、中でもいわゆるrムチ打ち症」に対する支払件数の急増がその
主な原因になっています。
自賠責のr支払件数」が常識外に増えているのはなぜなのか、数値的
にもう少し詳しくご説明しますと、例えば昭和57年度の支払件数を
昭和50年度と比較した場合,死亡支払件数こそ9.6%減少していま
すが,傷害で49.2%増,後遺障害でなんと79.1%増で,三者合計で
50.3%増にも達しています。
しかも不思議なことに,その間負傷老数自体はほとんど増えておらず、
昭和50年の負傷者数が622,467人であるのに対して、昭和57年の負傷
者数は626,192人であり,両者の差は僅かの3,725人(0.6%)ほどにす
ぎません。
又,この問事故件数も6.2%ほどしか増えていないません。
それにもかかわらず,支払件数が後遺障害で79.1%,傷害で49.2%
も増加しているといる事の原因が問題になります。
原因は先ほどもお話したとおり、後遣障害14級(ムチ打ち症関連)
の支払件数が目立って増えてきていることによるものです。
審議会では保険料率のアップをすることより、先ず昭和50年度に全
体の40.1%であった14級の比率が,昭和57年度には53.1%に急増し
ていることを考慮し、自賠責保険制度の運営の改善を行うべきとの
意見がだされました。
ムチ打ち症の問題点は他覚症状が少なく自覚的愁訴が多いため,被
害者側の主張をくつがえすのが困難な点で,症状が被害者の精神神
経症といった単なる心因性のものなのか,本当に苦痛を伴う神経障
害なのかを見極めることが難しいことがあげられます。。
現在の医学水準では,被害者側の主張する愁訴の訴えが真実である
か否かを見極めるための診断器具はなく、医師としては被害者の訴
えのみで治療をするため、【詐病】が多発していると考えられました。
しかも,被害者が医師に対し自覚症状を訴え通院を継続し後遺障害
申請をし14級が認定されれぱ,自賠責の保険金額は無条件で支払わ
れてしまいます。
このような事情から、自賠責保険支払い基準における後遺障害14級
の保険金額75万円は、他の等級が見直され増額されているにもかか
わらず昭和53年以来引き上げられていません。
■ 14級神経症状(ムチ打ち症等)の認定率の低下
不思議なことに、この答申が行われた昭和58年を境として後遺障害
12及び14級に占めるムチ打ち症関連の「局部に神経症状を残すもの」
に対する認定率が減り始めています。
これは、答申で指摘されムチ打ち症による後遺障害関連の保険金支
出額の急増に対して、保険金支出額を減らす為の手段として意図的
にむち打ちによる12及び14級の後遺障害認定基準を引き上げたと考
えられます。
その後押しをしたのは、保険会社より寄進を受けていた賠償医学会
と呼ばれる団体の発表する論文や研究報告でした。
目的は、もちろんムチ打ち症の撲滅であり「賠償医学」という刊行
物を発行していました。
認定基準に動きの合った昭和59年から平成11年までの、12及び14級
後遺障害に占める神経症状(ムチ打ち症等)の割合を数値で示し、
その年の変動の引き金となった出来事を書いてみます。
年
1984 (S59) 58.8% 自賠責保険料率の見直し
1985 (S60) 57.5% ↓ 賠償医学会機関紙「賠償医学」により
ムチ打ち症撲滅運動が展開される
1986 (S61) 51.6% ↓
1987 (S62) 44.9% ↓
1988 (S63) 34.8% ↓
1989 (H01) 27.0% ↓
1990 (H02) 24.6% ↓ 東京三弁護士会交通事故処理委員会むち打ち
症特別研究会により「ムチ打ち症に関する医
1991 (H03) 25.1% ↑ 学・工学鑑定の諸問題」の論文発表
1992 (H04) 25.2% ↑
1993 (H05) 26.8% ↑
1994 (H06) 27.5% ↑
1995 (H07) 28.6% ↑
1996 (H08) 29.7% ↑
1997 (H09) 31.7% ↑柳原三佳の自賠責による後遺障害認定の批判
記事を「週刊朝日」がキャンペーン化
1998 (H10) 34.7% ↑
※この問題を運輸省が自賠責に言及
1999 (H11) 41.2% ↑
※平成9年9月26日に運輸省は自賠責の査定に改善を指示する通達
をだしている
このような経緯から、ムチ打ち症に関する後遺障害認定基準は揺れ
動いていますが、最近ではまた認定確率は下がってきています。
歴史は繰り返すではありませんが、自賠責保険の後遺障害認定機関
自賠責調査事務所は目立った認定渋りをするとまずいので、巧妙な
手口を使って認定率を下げています。
余談ですが、認定しぶりをしていたころの自動車保険料率算定会
(通称「自算会」)の調査事務所では、「こんな程度のけがでこ
んなにカネを支払われてたまるか」という言葉が、自算会の管理
職の口から平気で出ていたそうです。
赤鬼もムチ打ち症の後遺障害認定の不透明さと戦う為にマニュアル
を作成し、多くの被害者さんにご利用いただき感謝されていますが、
認定を単に物理的な目で見るのではなく、今日お話したような政治
的、歴史的背景を深部まで探ることから見えてくる裏側に対処する
事が重要性であると考えています。
マニュアルの後遺障害認定実務の章では、医証や画像はもちろんで
すが、この特殊な自賠責調査事務所の認定実務を、入手できる資料
や現在に至る歴史的事実を照らし合わせながら、いかに認定確率を
高くするかに最大の努力をしました。
しかし、赤鬼はあなたが一生「究極の交通事故損害賠償請求完全
マニュアル」http://www.jiko-zero.info/jiko-zero.htmlのお世話
にならない事をお祈りしています。
次回は、ムチ打ち症の後遺障害認定基準についてお話したい
と思います。
それでは、お楽しみに♪
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【賠償の雑学】 「医師への謝礼は積極損害?」
質問:
Aさんは交通事故で脳挫傷・脊髄損傷の大怪我をさせられた被害者
ですが、悲しいことに事故の怪我が原因で植物状態となってしまい
ました。
Aさんが運ばれた救急病院では、植物状態になった患者を長期間入
院させる為の設備がありませんので、主治医や他の担当医にお願い
し入院先を探していました。
運良く入院先も決まり、救急病院から新しい病院に移る際Aさんの
家族は、お世話になった医師に対して謝礼金として200万円支払いま
したが、この費用を加害者の加入する任意保険会社に請求できるで
しょうか?
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回答: 判例によってまちまちですが、この場合は100万円認め
られています。
地方裁判所支払基準の「赤い本」では、「社会通念上相当なもので
あれば、独立の損害として認めることがある。なお、見舞い客に対
する接待費、快気祝い等は道義上の出費であるから認められない」
とし、「青い本」では「医師、看護士に対する謝礼については、
症状、治療内容などを考慮し、社会的に相当な範囲認められている」
としています。
※ 「赤い本」「青い本」については、ブログ記事「地方裁判所
支払い基準」http://safely.blog115.fc2.com/blog-entry-33.html
をご覧下さい。
現在、医師や看護士への謝礼は社会一般的に見ても慣例化している
と考えられており、実質的な治療費の一部と捉えています。
そのため、最近では社会通念上相当な額に限り独立する損害費目と
して認められています。
Aさんのケースでは、植物状態の患者の受け入れ先が少ない為、
救急病院の担当医師がただならぬ努力の末やっとのことで早期入院
先を確保してくれたことへの感謝であり、又受け入れ先病院側医師
の協力も必要であったことから、支出した医師謝礼金200万円のうち
100万円を認めました。
しかし、全ての判例が医師への謝礼金を認めているわけではありま
せんので注意が必要です。
大阪地裁の平成10年9月の判決では、医師への謝礼は認められません
でした。
その理由として、「医師への謝礼を認める場合は、適切な治療を受け
るための実質的な対価として支払う趣旨での謝礼金であり、適切な
治療を受けるために謝礼金を支払う必要があったと認めるに足りる
証拠がない場合、医師への謝礼金と事故との相当因果関係があると
は認められない」ということです。
裁判官によって考え方がかなり違いますので、困ったものです。
謝礼を払わないと適切な治療が受けられない証拠を出せといわれて
も、元々謝礼に関係なく医師は最善の治療をすることになっていま
すので、証拠の出しようがありません。
ここで考えました。
交通事故被害者になり、ブラックジャック先生でなければ治せない
ような怪我をした場合、保険会社は無免許の医師に治療代を払って
くれるのでしょうか?
高額な治療費(謝礼金と考えられる)は適切な治療を受けるために
必要であるから、先の裁判官は支払いを認めるのでしょうか?
何だか、頭の中がすずめの巣のようにこんがらがってきました(^_^;)?
次回も、変わった損害賠償のお話をしますね。
お楽しみに♪
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【編集後記】
■最後までお読みいただきありがとうございました。
No.52 はいかがでしたか?
最近娘たちが、「パパ何か欲しいものある?」と頻繁に聞くように
なった気がしています。
今日何かの宣伝で「父の日の贈り物として最適です」等といってい
るのを聞いて、ピンときました。
そうか、娘たちは父の日に赤鬼にプレゼントを考えているのだなと
思いましたので、本当は娘たちのお小遣いで買えるようなものをいっ
てあげようと思ったのですが、チョット困らせてやろうと高額なも
のをリクエストしました。
大人にとってはさほど高額ではありませんが、中3と小6の娘にとっ
ては目が飛び出たと思います。
それでも、二人でごちゃごちゃと話し合っていましたので、誰かの
助けを借りるのかなとも思いました(~_~)
高額なものって何?
すいません。
忘れていましたね。
「スペースペン」です。
これは、窒素ガスで圧力を一定に保ち、特殊インクが入っているの
で宇宙空間で使用可能なペンです。
宇宙飛行士の星出 彰彦さんが土曜日にディスカバリーで宇宙に行く
際も持っていくはずのペンで、上向きでも水中でも使用でき−45℃
〜200℃の温度変化にも対応するハイクオリティなペンです。
赤鬼は宇宙には行きませんが、寝転がって上を向いたままメモした
り、お風呂の中でアウトドアで使う手帳にメモしたりできるので欲
しいなと思っていました。
興味がある方は見てくださいね。
以前ご紹介した「月の土地」を販売しているサイトで見つけました。
http://send-for.info/st/lunar.html
ご意見やご要望がございましたら、ご遠慮なくメールといただけれ
ばと思います。
楽しみにお待ちしています。
★ お便りは info@jiko-zero.info までお送り下さい。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
赤川 静雄
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【裏編集後記】
前回は赤鬼の事故通院日記を書きましたが、賛否両論どころか
何の反応もありませんでしたので、どうしようか困っています。
「ハーベストレポート」の読者さんだけに公開しようかなとも思う
のですが、いかがなものでしょうね。
今回は、日記を止めて普通に好きなことを書いちゃいます。
こうしてメルマガを発行していていつも思うことは、こんなこと書
いたらたらあなたに怒られてしまうかな?
解除されてしまうかな?
などと思いながらドキドキして書いています。
でも、時々居直って好きなことを書いていることもあります。
最近テレビのニュースはバラバラ殺人の話題が多くなっているような
気がしてなりませんか?
今思いだすだけでも、夫、妹、隣人と三件のバラバラ殺人事件が
ほぼ毎日のようにニュースネタになっていますが、実際に人を殺し
てバラバラにできる人間の神経が理解できません。
車にひかれて道路に横たわる犬や猫、たまに狐や狸の死体を見ただ
けで気持ちが悪くなってしまうのに、大の大人の死体ですから考え
ただけで赤鬼は真っ青の青鬼に変身してしまいます。
何時でしたか、知り合いの方からオガクズに入った生きた車えびを
いただいたのですが、どうしても食べられません。
車えびと目と目が合っているような気がして、さらにその目が
「僕を食べるの?」といっているような気がして食べられません。
とうとう、目をつぶってえびの入った箱を冷凍庫に入れてしまい
ました。
それから数週間放置しそっと箱を開けて見ると、完全に凍って動き
ませんでしたので、えびフライにして食べた思い出があり、生き物
を殺すことの大嫌いな赤鬼のエピソードの1つとなっています。
そんな風ですので、活け作りは大嫌いです。
踊り食い?
とんでもありません(>_<)
では、又来週お目にかかりましょう!
お元気でお過ごし下さいね♪
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【赤鬼からのお願い】
盲導犬を待っている視覚障害の方は7800人!
現在日本の盲導犬は1000頭以下!?
盲導犬の育成にご理解ご協力お願いします
財団法人日本盲導犬協会⇒ http://www.moudouken.net/index.php
赤鬼も子犬と親犬の賛助会員です
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交通事故がこの世からなくならない限り、メルマガを発行したいと
思いますので、応援よろしくお願いいたします。
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発行責任者: 赤川 静雄(本名です)
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