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2008/10/11

【成功の力学】

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            【 成功の力学 】 
                 
      − バランスのとれた成功をするための法則 −

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◇◆◇     2008年10月11日(土) 発行      第23号    ◇◆◇
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◆個人破綻


50分ほどかな。

時間をとって、ぜひ見てください。

↓ ↓ ↓

http://video.google.com/videoplay?docid=-4896448479819549272&hl=ja






現在起きている、アメリカ発の金融不安。

これを見ると、その原因がよく分かります。


BRICsはもちろん、欧州、韓国などでも、驚くほどの株価の下落を記録し、

金融市場全体がシュリンクしていく中で、世界恐慌の文字がにわかに現実味を

帯びてきました。


1929年10月24日のブラック・サースデー。

ニュースなどを見ていると、現在の状況とよく比較されたりしていますが、

現在の世界の状態は、1929年の大恐慌どころの騒ぎではないです。

金融の規模と仕組みが、当時とはぜんぜん違いますからね。




クレジット・デフォルト・スワップ。

CDSというなの大量破壊兵器は、94年にJPモルガン(当時)のバンカーたちが売り出した、

デリバティブ(金融派生商品)の一種です。


企業向けや外国政府向けの貸し出しで膨張した資産に対し、

金融機関は連邦法の定により、それらの融資の貸し倒れリスクに備える準備金として、

巨額の自己資本を積まなければならない。


その利益を生まない自己資本=準備金をバランスシートから切り離し、

準備金を取り崩して利益になるものに投資するための仕組みがCDSでした。


ある種の保険商品で、貸し倒れた場合の元利金の支払いを第三者に保証してもらい、

代わりに銀行は保険料を払う。

94年にJPモルガンはリスクを商売に回すことができるこの仕組みを支持。


誰かにお金を貸したとき、それが返ってこないリスクを自分で負うのではなく

いかに他人に回して軽減するか、ということです。





ニューズウィークの記事に、下記のような文章がありました。


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 アメリカ最大の保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は、

投資銀行や保険会社などに対して保証していた140億ドルにのぼるCDSの支払いに行き詰まり、

納税者のお金で救済された。

この1年間の金融システム危機の原因の多くは、元をたどればCDSに行き着く。

その市場は62兆ドルに達していた。ニューヨーク証券取引所に上場する全株式の時価総額の4倍近い額だ。


 著名投資家のウォーレン・バフェットがCDSを「金融版の大量破壊兵器」と呼んだのには理由がある。

CDSは企業対企業の相対取引で契約されるため、政府の規制は及ばないし、

取引報告を集約する場所もないので本当の市場価値を知ることができない。


 その結果、数十億ドルもの不透明な「暗黒物質」が金融市場の頭上に垂れ込めることになった。

CDSはならず者国家の核兵器のように世界中に拡散し、今は注意深く秘匿されている。

多くの金融機関のバランスシートを吹き飛ばすのも時間の問題だ。


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上記の記事にあるように、多くの金融機関が保有残高を増やしてきた

債券破綻保証保険の市場は、世界中で62兆ドルを超えています。


CDSは簡単にいえば、保証会社の保険ですから、債務者が破綻をすれば

CDSを発行している企業は、莫大な支払いをしなければなりません。




世界中にある62兆ドル=6200兆円(1ドル=100円として)のCDSが、

たった10%、毀損しただけでも620兆円です。

20%が毀損をすれば、1240兆円。

連日ニュースを騒がしているアメリカが打ち出す7000億ドルの金融安定化法案が、

どれほどに小さいかは、比較をすれば良く分かります。




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 AIGの決定的な過ちは、伝統的な保険の手法をCDSにそのままあてはめたことのように思える。

従来の保険では、一つの事故と他の事故の間に相関関係はない。

隣人が車を衝突させたからといって、自分もそうなるリスクが高まるわけではない。

 だが、債券の場合はまったく話が違う。一つが債務不履行になると、

連鎖反応で他の債券も債務不履行に陥る確率が高まる。投資家は臆病になって資金を引き揚げ、

市場はパニックに陥り、銀行は貸し渋りに走る。


<ニューズウィークの記事から>


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この記事を見ると、62兆ドルのCDS市場がどのくらい毀損しやすいのか、

想像に難しくないですね。



ヨーロッパの金融機関が駆使している、

ストラクチャード・インベスト・ビークル(SIV)などの手法も同じようなものです。



金融工学を駆使して風船のように膨らんだ市場が、

物凄い勢いで縮小していく中で、世界経済はこれからリセッションの時を迎え、

アメリカ経済の崩壊の足音は、すぐそこまで来ていると言えそうです。




この100年に一度ともいわれる金融不安、世界恐慌の前後で金融の世界は、

人々の意識はどのように変化していくのだろう。



風船のように膨らんだ市場を言い換えれば、

人々の持つ欲望と無責任さなどの、様々な歪みと言えます。



膨大な無責任さが圧縮された大量破壊兵器CDSは、金融市場の仕組みを破壊するのと

同時に、欲望や無責任さも破壊するのだろうか。



個人的には、一連の金融不安が新しい転換期を迎えるときには、

枠組み自体が大きく変わっていくのだろうなー、って思います。



短期的には厳しい時期ですが、長期的に見れば、良い方向に進んでいるはずです。



結局のところ、この世界的な金融不安が安定していくためには、

アメリカの根本的な構造問題が解消する必要があるのだと思います。






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◆ 編集後記
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結構、久しぶりのメルマガ発行です。

いままで書いていた記事とは、少し内容が異なりますね。(苦笑


でもこういった金融危機などの出来事に対し、

人々の様々な思惑が重なり合って現われた事象だということを認識して、

振り返っていくことで学べることも大きいと思います。



歴史的な時代の節目は、身を置くポジションによって、

大きなチャンスと言えると思います。

それは資産形成の面だけでなく、

いろいろな分野での学びということに対してもです。


100年に一度のチャンス。

生かしていきましょう。





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