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社会教育家・労使紛争解決アドバイザー河野順一が、読み、聞き、学び、考え、そして実践した<ポップフィロソフィー>による成功の哲学を、誌上において配信するメールマガジンです。日々の出来事、私が感銘を受けた書籍や、言葉もご紹介していきます。

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2008/02/27

□◆弁護士とは被告人の弁護をする人のことを言うのではない!

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 ■河野順一です。

  随分、ご無沙汰してしまいました。

  一月は行く
  二月は逃げる
  三月は去る

  と言われるように、
  とにかく、年が明けてからの3か月は
  めまぐるしく日々が過ぎ去ります。

  今月は、出版の締め切りが重なり、
  雑誌出版の打ち合わせ、
  東京法令学院のHPオープン、
  くわえて、北海道と、熊本への講演のための出張と
  落ち着いてメルマガに取り組む時間がありませんでした。

  毎週、配信を楽しみにしてくださる皆様から、
  ご心配のご連絡をいただきましたが、
  大丈夫、こうして元気にやっております。

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  平成20年2月27日版
   ビジネス系ポップフィロソフィー メルマガ

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                   <第31号>
                         河野 順一

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  ※当メルマガは、社会教育家・労使紛争解決アドバイザー
  河野順一が、読み、聞き、学び、 考え、そして実践した
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  誌上に おいて配信するメールマガジン です。

  ▼日々の出来事、私が感銘を受けた書籍や、
  言葉もご紹介していきます。忙しい日常の、
  一服の清涼剤としてご活用いただければ幸いです。

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 <負けるな社長! 今日の格言> 

   『 ビュリダンのロバ 』 
   
            【ビュリダン】

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 フランス、14世紀の哲学者 ビュリダンの作とされています。
 その話とは、このようなものです。

 むかし、あるところに今にも力尽きそうな
 飢えたロバが、とぼとぼと歩いていました。

 このロバ、幸運なことに、
 大好物の干し草の山を見つけました。
 なんと、それが二つも。

 ところが、ロバは、二つの干草の山の
 ちょうど真ん中に位置しています。
 見たところ、量も同じくらいで、
 においからすると同じ物のようです。

 そこで、どっちの干し草の山に向かうかで
 考え込んでしまいました。

 一つに決めて少し歩きだしては、
 もう一方の山の干草のほうがおいしそうに思え、
 その山に向かって歩き出す。

 しかし、やっぱり最初の山が気になる。

 こんなことを繰り返しているうちに、
 結局ロバは干草にありつくことができず、
 ついに、餓死してしまいました…。

 ───────────────────────────

 ■西洋において、ロバは愚者の代表である。

 この場合、ロバはどうすればよかったのか?

 簡単である。
 「迷い」を捨てればよかったのだ。
 どちらがより美味しいか、
 第一印象を、つまり直感を最後まで大切にすればよかったのだ。

 そうすれば、片方の干草の山を片付けてから、
 もう一方の山に向かい、ロバは両方の干草にありつけたはずだ。

 客観的な立場から見ていると、
 ロバの愚かさが際立つ。

 しかし、私たちは
 「バカなロバだ」と笑っていられるのか?

 ■人生の岐路で、これに似たケースは「山」とある。

 たとえば、進学、就職、結婚、そして、転職、退職。

 あくまで、みなさんは自分の意思により
 これらを選択してきたはずある。

 しかし、その選択の結果、現実があまりにも過酷だった場合、
 もう一方の選択肢を進んでいれば、どうだったのだろうかと
 思いを馳せるのは、いたしかたない人情である。

 しかし、人生の岐路において、
 一度、一方の道を選んでしまえば、
 その時点で、他の道は跡形もなく消え去ってしまうのである。
 二度と、同じ状態で、
 同じところからやり直すことはできないのである。
 これが、「人生の片道切符」の所以である。

 ■にもかかわらず、現実を直視したくない局面から
 人は「あのとき、ああしていれば・・・」と嘆息する。

 絶望に打ちひしがれたとき、君よ、思う存分、嘆くがいい、
 周囲をはばかることなく、涙がかれるまで慟哭するもいい。

 「だって人間だもの」

 ■しかし、ロバよろしく、
 いつまでも現実と非現実の間をさまよってはいけない。

 人生は山あり谷あり。
 今、谷にあれば、あとは上昇するのみである。
 これ以上悪いことは起こらない。

 したがって早い段階で、現状の打開を試みるべきだ。
 過去を振り返っていても、そこからは何も生まれない。

 反省を教訓に、前に向かって賢明な選択をすべきである。
 地に足を付けて、一歩一歩前進すべきである。
 
 ■まずは、直感を信じ、初志を貫徹する。
 そして、そこを基盤に、
 過去やりたかったことに、
 新しい視点から、もう一度挑戦すればよい。

 あなたの選択により、選択しなかった一方の道は閉ざされるが
 将来、あなたが歩むべき道は無限に広がっている。

 その道のどこかに、もう一方の干草の山へ続いている道もきっとある。

 どこへ進んでいくのか、道は、あなたが主体的に選択すべきものである。
 ほかの誰でもない、あなた自身で。

 ■迷いを捨て、今を、このときを、一所懸命生きよう。


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 【 今日のお勧め本 
     「公認会計士 VS 特捜検察」 】

          細野祐一 著 日経BP社 刊

 ───────────────────────────────
 
 粉飾決算はなかった!

 会計論争で検事を打ち負かしても、一二審有罪。
 「司法の闇」を糾弾する辣腕公認会計士渾身の書

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 ■この事件は、私も良く知る
 「株式会社キャッツ」における、
 粉飾決算に関するものである。

 大手監査法人の代表であった著者が、
 無罪にもかかわらず、
 実刑判決を言い渡されるまでの手記である。

 ■一審における、起訴有罪率99.9%の強固な壁に阻まれ、
 検事により、最初に描かれたストーリーどおりに、
 犯人が仕立て上げられていく一部始終。
 事件に関与する弁護士たちの
 あまりに保身で、無責任な仕事ぶり。

 結果ありきの裁判から、
 事実を、つまり真実を追究しようとしない裁判官。

 無実でありながら、それを証明する機会も手段を与えられず
 国家権力の名の下、人権を蹂躙された、いち公認会計士が、
 塗炭の苦しみを赤裸々に記した手記である。

 自らの逮捕を恐れ、罪を無実の著者一人に押し付け
 偽証の限りを尽くす、弁護士や会社経営陣に対し、
 一人、著者の無実を心より信じて疑わなかった夫人は、
 事件の心労で高裁判決が出されたすぐ後、
 帰らぬ人となった。

 ■冤罪事件
 たまたま、そこにいあわせたからという理由で
 無実の罪を着せられ、起訴されれば何が何でも有罪にしてしまう
 現代日本の司法の制度疲弊を、著者は痛烈に批判する。

 「私も誤解していたのであるが、
 弁護士とは被告人の弁護をする人のことを言うのではない。
 弁護士は被告人の行う無罪証明を公判の場で司法用語に
 翻訳する通訳人以上の機能を持たない。
 刑事事件における弁護士は、公判手続推進のための
 被告人側代理人にすぎないのである。

 すべて自分でやる。私以外の誰も
 私の無罪を助けてくれる人などいない。
 こうして、私による私のための控訴審の戦いが再開された。
 (本書223ページより)」

 涙なくして、読めない本である。
 しかし、他人事ではない。
 
 明日のわが身と真摯に受け止めたい。


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 ■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇
  
  <河野順一の 司法うんちく
          
          『 日本の司法・アメリカの司法 』>
 
 ■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇
      
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 ■27年前に起きた、いわゆるロス疑惑事件で、
 当時の妻に対する殺人の罪で無罪が確定した三浦和義氏が、
 今月22日、サイパンで、
 アメリカの警察当局に、同じ事件について逮捕されたニュースに
 日本は、政府をはじめ、警察・司法関係者が一様に驚きを隠せない。

 なぜ、今になって

 誰もが抱く疑問である。 

 ■アメリカには、殺人事件に時効制度がないというのだから、
 あらたに、事実を証明する重要な証拠が出てきたというのならば、
 今回のようなケースもありえるのだろう。

 この事件は、アメリカで起きたものなので、
 当然アメリカでも捜査や裁判の対象になる。

 どのような経緯で、事件から27年経過後の逮捕劇となったか
 現時点では定かではないが、問題と思える点は、
 現時点において、日本の裁判が終結しているにもかかわらず
 同一事件で被疑者が逮捕されたという点である。

 ■ロス疑惑をふりかえってみよう。
 この事件は、当時輸入雑貨会社社長だった三浦和義氏の妻が
 1981年8月、米ロサンゼルス市のホテルで殴打され負傷。
 同年11月には同市内で夫妻が銃撃され、
 妻が一年後に死亡したというものである。

 三浦和義氏は殴打事件で85年9月、
 懲役6年の実刑が確定し、服役。
 銃撃事件では88年10月、
 同氏は、銃撃の実行役とされた男性とともに
 殺人などの容疑で逮捕された。

 銃撃事件では、1審東京地裁が無期懲役としたが、
 東京高裁が98年7月逆転無罪。

 2003年、上告を退け、最高裁で無罪が確定している。

 ■いくら国が異なるとはいえ、
 日本国の最高裁で一度判断が下った同じ事件に対して
 被疑者が逮捕されたのである。

 この点が、解せないのである。
 日本の司法が馬鹿にされたような屈辱感を覚えるのは
 私だけであろうか。

 ■グローバル化で、
 国境のボーダーは低くなってきている。
 
 今後も、他国との関係のなかで
 司法の判断をせざるを得ない場面が
 数多く出てくることが予想される。

 このような状況で、日本の最高裁では無罪となった同じ事件でも
 米国の司法では有罪にすることができる・・・

 「米国の司法のほうが、日本国のそれより勝っている」
 といったイメージを、世界にアピールする目的があるのではないか。
 との穿った見方をせざるを得ないのである。

 ■この事案につき、日本政府は、法曹界は、
 どのように対処するのであろうか。
 
 今後の動向が注目される。
 

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 ┃                              
 ┃ 【本日の、オンリーワンプログラム】             
 ┃     
 ┃  ● 今を、一所懸命生きる 
 ┃  ● 弁護士とは被告人の弁護をする人のことを言うのではない。
 ┃    弁護士は被告人の行う無罪証明を公判の場で司法用語に
 ┃    翻訳する通訳人以上の機能を持たない。
 ┃  ● 「日本の司法・アメリカの司法」を考えてみよう
 ┃                    
 ┗━━━━━━━━━━━━━ 「負けるな社長!」 ━━┛
 

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 【編集後記】

 ■風の強い日が続きます。
 思わぬ被害が各地で報告されています。
 みなさん、お出かけの際は十分気をつけてください。

 そろそろ花粉の季節。
 こちらも、十分お気をつけ下さい。

 

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 ┃発行責任者: 河野 順一                                          
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