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社会教育家・労使紛争解決アドバイザー河野順一が、読み、聞き、学び、考え、そして実践した<ポップフィロソフィー>による成功の哲学を、誌上において配信するメールマガジンです。日々の出来事、私が感銘を受けた書籍や、言葉もご紹介していきます。

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2007/11/06

□◆「今日一日の、枠の中で生きる」という概念

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┃□◆メールマガジン「負けるな社長!」第18号はここからです◆□   
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 ■河野順一です。
 
 競馬の武豊騎手が、JRA(日本中央競馬会)史上初
 通算3000勝を達成した。
 デビューから20年8か月、
 実に14288回目の騎乗での、JRA通算3000勝だそうだ。

 私は競馬には明るくないが、
  TVニュースや新聞の扱いから、
 とてつもない快挙であることは、容易に想像がつく。

 運転中、何気なしに聞いていたベイエフエムでは、
 元騎手で、現在競馬評論家の細江純子氏が
 武騎手について、次のような内容の
 エピソードを語っていた。

 「武さんは、傍から見ていて、本当に良い内容の試合でも
 『もう少し、○○すればよかった。次はそこを直そう』
 と、いつも前向きで、現状に満足されていませんでした。
 そして、仮に負けた試合でも、実に気持ちの切り替えが早く、
 翌日には、何事もなかったかのように振舞われていました。
 普通なら負けた翌日に、競馬の話はタブーなのですけれど・・・」

 ■良いことも、悪いことも、
 過ぎてしまえば同じ過去である。
 いつまでも、一事に固執していては、前進できまい。

 ■これを聞いて、以前見た、柔道家の山下泰裕氏への
 インタビュー番組を思い出した。

 氏は、1977年10月の日ソ親善試合から
 1985年4月の全日本柔道選手権優勝を最後に
 現役引退するまで203連勝の記録を持つ。
 また、同期間内に全日本柔道選手権9連覇の偉業も達成している。

 それは引退後、随分たってからの
 自宅でのインタビュー番組だったと記憶しているが、
 インタビュアーの、
 「ロサンゼルスオリンピックで獲得した金メダルは
 どこに飾ってあるのでしょうか?見せてください」
 との問いに
  「物置のどこかにあるはずですよ。」
 と、恬淡としたものだった。

 インタビュアーが怪訝そうな顔で、
 「えっ?普通、金メダルなどは、応接間とかに
 大切に飾るのではないでしょうか?」
 と言うと、こともなげに

 「そうですかねぇ?金メダルといったって、
 とうの昔に終わったことでしょう。」

 このときの山下氏の言葉に、成功者の美学を見た。

 ■やはり、偉業を達成する人の考え方はすごい。
 さらに、思い出したのが
 喜劇王、チャップリンの言葉。

 それは晩年のチャップリンへのインタビューである。
 「これまで数多くの映画に出演されましたが
 ご自身では、どの作品が一番気に入っておられますか?」

 「もちろん、これから出演する作品ですよ。」


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  平成19年11月6日版
   ビジネス系ポップフィロソフィー メルマガ

  【 「負けるな社長!」⇒ http://jinji-no1.co.jp 】
                    <第18号>
                           河野 順一

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  ※当メルマガは、社会教育家・労使紛争解決アドバイザー
  河野順一が、読み、聞き、学び、 考え、そして実践した
  <ポップフィロソフィーによる成功の哲学>を、
  誌上に おいて配信するメールマガジン です。

  ▼日々の出来事、私が感銘を受けた書籍や、
  言葉もご紹介していきます。忙しい日常の、
  一服の清涼剤としてご活用いただければ幸いです。

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 <負けるな社長! 今日の名言> 

 ───────────────────────────
【仕事について】
             
 ものの見方を改めれば、
 どんな仕事でも楽しくなる。(中略)

 実益の点から考えても、
 仕事に興味を持つと人生の楽しみが二倍になる。
 起きている時間の約半分は仕事をしているのだから、
 仕事が楽しくなければ、
 人生は不幸になる。 

 仕事が面白くなれば悩みは忘れるし、
 いつの日かは昇進や昇給も実現するかも知れない。
 
 ■◆ D・カーネギー ■◆

 ─────────────────────────
 
 ディール・カーネギーは、1888年、
 米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、
 雑誌記者、俳優、セールスマン等
 数多くの職業を経て、YMCA弁論術担当となり、
 ディール・カーネギー研究所設立。

 人間関係の先覚者として名声を博す。
 1955年、66歳で死去。
  著書に、本日のお勧め本でご紹介する、
 『道は開ける』『人を動かす』等がある。

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 ■仕事も人生も、考え方次第で、
 随分変わってくるものである。

 上を見ればキリがないし、下を見てもキリがない。
 10人に語らせれば、10人十色で、
 さまざまな人生観、仕事観がある。
 その中には、相反する視点があるだろう。

 ■それでは、どれが正しいか。
 もちろん、どれも正しい。

 本人が心から納得していれば、それは正しいあり方なのである。
 (ただし、他人の人権に迷惑がかかる
 「公序良俗に反するもの」は論外なので念のため。)

 その中で、多くの人に受け入れられやすいものが、
 標準的な、理想的な仕事観、人生観といえるのだろう。

 ■D・カーネギーは、当初、悩み多き人だった。

 しかし、考え方を変えることで、
 降りかかるあらゆる悩みを克服し、
 幸福感に包まれたなかで、
 人生に幕を下ろした偉大な先覚者である。

 彼の考え方を記した著作は、発表から70年以上を経た今も
 全世界でロングセラーとして読み継がれている。

 ■人生を幸福に楽しくすごしたい
 仕事は苦役ではなく、
 自己実現のための手段であり
 楽しくやりたいと思うのは
 誰しも、共通した願いである。

 ■見方を変えること、
 なかなかこれが大変である。

 しかし、同じことをやっているにせよ、
 少し視点を変えるだけで、
 随分変わって見えるものである。

 ■これは、私がサラリーマンをしていた頃、
 朝礼で先輩が話してくれたものである。

 「私は、最寄の駅から会社まで、
 いつも同じ側の歩道を歩いて通っていました。

 ある日、いつもの歩道が工事をしていたので、
 信号を渡り、反対側の歩道を歩いてみました。

 すると、同じ道を歩いているにもかかわらず
 景色がまるで違って見えるんですよ。

 いつも歩いている側のビルの上層階の窓に
 会社名が書いてあったり、
 カルチャー教室の看板が見えたり・・・
 
 いつもすぐ下を通っているのに、気づいておらず、
 その新しい発見が妙に新鮮でした。

 ほんのちょっと視線が変わっただけで、
 世の中は随分違って見えるものですね。

 仕事も同じです。
 たまには、違った角度から見る努力を
 してみようではありませんか。
 
 これまで見落としていた何かを
 発見できるかもしれませんよ。」
 
 このように、見方を改めて
 楽しいと感じる視点で毎日仕事がしたいものです。

 ─────────────────────────

 【 今日のお勧め本 『道は開ける』 】

            D・カーネギー (著)  創元社

 ───────────────────────── 

 ■不安がり、脅えていては、
 悩みはなんら解決されない。
 状況を分析し、決断し、実行すること。
 これこそが絶望した人生から抜け出す道だ。
 悩みを解消するには、それなりの戦略が必要である。
 絶望した生活を抜け、
 幸福への道を開く方法を説く、
 現代人の必読書。

 ■昭和34年12月1日が初版であり、
 それから48年が過ぎようとしている今も、
 新装版が発刊されている。

 ■本書はどこから読んでも示唆に富んでいる。
 何度読んでもよい。時期をたがえて読むと、
 以前読んでよく理解できなかったところも
 次回はすんなりわかるようになっている。

 おそらくその差が、その人の成長のバロメーターなのであろう。

 ■本書は、本書からできるだけ多くのことを
 学ぼうとするならば、
 「真剣に学ぼうとする向学心、悩みを断ち、
 新しい門出をしたいという固い決意」
 との必要条件を課している。

 ■「第一章 今日一日の枠の中で生きよう」より

 【黎明(れいめい)へのあいさつ】

 今日という日に目を向けよう!
 これこそ生命(いのち)、生命の中の生命なのだ。
 その短い行路の中には、
 君の存在の真理と現実とがすべて含まれている。
   生まれ育つ喜び
   行動の栄光
   成功の光彩
 昨日は夢にすぎず
 明日は幻でしかない
 精一杯生きた今日は
 すべての昨日を幸せな夢に変え
 すべての明日を希望の幻と化す
 だから目を開こう、今日に向かって!
 黎明への挨拶はこれからだ。
    (インドの劇作家カーリダーサ)
 

 【悩みについて】
 過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。
      今日一日の枠の中で生きよう。


 ■冒頭にご紹介した、武豊騎手、山下泰裕氏の生き方に
 共通点を見出します。

 まだ読んだことのない方は、是非お読みになって、
 幸せになってください。

 そして、過去に読まれたことのある方は
 再度お読みになって、更なる幸福を見つけてください。

 いつまでも過去を悔やまず、まだ来ぬ未来に不安を覚えず
 今、このとき、今日という日に焦点を定め
 精一杯生きてください。

 あなたに、幸多かれと祈ります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 
 ■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇
  
  <河野順一の 司法うんちく 労働基準法編
                
               『 安全配慮義務 』>
 
  ■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇■◆◆■◇
      
 ──────────────────────────

 ■安全配慮義務は、
 「労働者の生命や健康が業務上の危険から
 守られるように配慮すること」
 を経営者に定めた義務とされている。

 この義務には、
 民事責任(民法415条の債務不履行)と、
 刑事責任(労働安全法違反)が問われる。

 ■「安全配慮義務」という法理が誕生したのは、
 自衛隊八戸車両整備工場損害賠償事件である。

 これは、1975年(昭和50年)2月25日、
 自衛隊員がバックして車輌整備員を轢いた事件で
 最高裁は使用者に対して、「安全配慮義務」があると判示した。

 ■その後、1984年(昭和59年)4月10日の
 川義強盗殺人事件における最高裁判では、
 「危険が予見可能である限りは、
 事業主は具体的な結果を回避する処置を
 講じなければいけない」
 という、使用者の義務を明確に示した。

 この事件は、高校を卒業したばかりの従業員が、
 その年の8月に、倉庫番をしているときに殺害され、
 貴金属や毛皮等を奪われたものである。
 労働者の遺族は、会社に対して
 安全配慮義務違反による損害賠償を請求した。

 会社は、強盗に襲われて倉庫番が殺される
 というようなことは一切予見しておらず、
 また予見できない旨を主張。

 くわえて、これは初めての事故であり、
 強盗が入ることを前提にした設備、
 強盗が入り殺されることを前提にした人的配置、
 それを前提にした安全教育をするというようなことは、
 不可能を強いることであるとした。

 それに対し、最高裁は、
 貴金属や毛皮等の高価なものを置いておけば
 強盗が入り、倉庫番が守ろうとすれば、
 危害を受けるということは予見可能である。
 殺されるかどうかまでの予見は要らない、とした。

 したがって、危害を受ける可能性がある
 という予見は可能であるから、
 その予見可能であるからには、
 会社には具体的処置を講じるべき
 安全配慮義務があると認めたのである。

 (なお、現在では、使用者に対する
 「安全配慮義務」の下位観念として
 安全配慮義務労働安全衛生法(安衛法)による
 「健康管理義務」や
 セクハラやパワハラに対する、
 「職場環境配慮義務」が存在すると解されている。)

 ■これにより、「安全配慮義務」と「予見可能性」は
 セットで判断されるようになる。
 そして、予見可能であれば、
 もちろん事業主は「回避措置」を講じなければならず、
 これを怠って発生した事故に対して
 責任を問われることとなるのである。

 たとえば、住宅地の近くにある大きな池の管理者は
 この池に、人が落ちることを容易に予見することができるから
 転落防止措置を講じなければならない。

 具体的には、柵を張り巡らすだとか、
 極論を言えば、池を埋め立ててしまう、
 といったことである。

 ■しかし、ここで考えたいことは、
 「予見可能性」があれば
 すべての場合で「回避措置」を講じなければならず、
 これをしなかったことに対して
 「安全配慮義務」の責に問われるかということである。

 ■例えば、ボクシングやK1の格闘技を考えてみよう。

 これらの試合は、ルールーこそあるものの、
 相手を殴りあうわけだから、
 ケガをすることは十分「予見可能」である。

 その「回避策」には、ヘルメットや、
 防護服の着用が考えられるだろう。

 しかし、まだそれでも万全でないことは
 「予見可能」である。

 この場合でも、興業主は「安全配慮義務」の責に問われるのか?

 仮に問われるとするならば、
 格闘技の試合は、すべて禁じざるを得なくなる。

 これでは実際的ではない。

 ■次に、飛行機の航行を考えてみよう。

 飛行機なのだから、万が一でも、落ちる可能性は否定できない。

 それでは、落ちるという危険(予見可能性)があるから、
 飛ばさないのが一番良いかといえば、
 利便性の観点から、それをすることはできない。

 ■では、落ちたときのための回避策として、
 どうすればよいのか?

 衝撃を緩和するために、ネットを張ればよいことを思いつくも
 全世界の空を対象として、ネットを張り巡らすことは
 物理的に不可能である。

 ■このように、予見が可能であったにもかかわらず、
 それをしないで飛行機が墜落したからといって、
 航空会社に対し、安全配慮義務が問えるだろうか。

 もちろん、問われることはない。

 ■さらに、労災を一切発生させないためには
 どうすればよいか?

 簡単なことである。
 労働者を雇わないことだ。

 ■このように、
 労働者に対する「安全配慮」が大切だとしても、
 使用者に対する過度な責任追及は
 社会経済の仕組みを成り立たせなくなる。

 したがって、たとえ予見可能であっても
 ケースバイケースで
 安全配慮義務が問われるべきなのである。

 そこに、判断の幅がでてくるわけで、
 ここでも、また、裁判官の胸三寸の議論が再燃する。

 ■先の最高裁判例、川義強盗殺人事件をふりかえってみよう。
 仮に、被災労働者が番をしていた倉庫が
 貴金属や毛皮といった高級品を扱う倉庫でなかったら
 同じ判決がなされただろうか。

 おそらく、過去に強盗に入られたことはなかったという理由で
 犯行は一般の通り魔事件として判断され、
 会社が「安全配慮義務違反」を問われることはなかったであろう。

 このように、事件・問題に遭遇したときは、
 過去の事例(裁判等)から、主文を重視するのではなく、
 自分にとって都合の良い判旨を抽出し
 理論構成することがポイントである。

 法律に、画一的な見解は存在しない。
 すべて解釈であり、裁判官の自由心象主義によるものだから・・・。


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 ┃                              
 ┃ 【本日の、オンリーワンプログラム】             
 ┃     
 ┃  ● 気持ちの切り替えを早くする
 ┃
 ┃  ● 今日一日の枠の中で生きよう
 ┃
 ┃  ● 予見可能であっても、
 ┃    すべてに安全配慮義務違反が問えるわけではない
 ┃                    
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 【編集後記】

 ■私は、生まれこそ埼玉(本庄)ですが、
 幼少期から、この齢まで、
 ずっと東京で過ごしてきました。

 しかし、東京人でありながら、
 東京のことをよく知りません。

 新しくできたビルや、店舗などにはめっぽう弱い。

 それだけ関心がない、と言えばそれまでですが、
 あまりにめまぐるしく、そこここが変化し、
 流行のはやり廃れがあるので、
 溢れる情報に、追いついていけないのが実情です。

 ■たまたま流れていた、TVの情報番組では、
 有楽町、銀座界隈に新しいショッピンクスポットができて、
 随分、人の流れが変わったとのこと。

 そこにできた人気の、ドーナツ屋は3時間待ちとか・・・。
 戦時下の配給で、長蛇の列ならいざ知らず、
 ドーナツに3時間とは・・・。

 どういう了見でそのような現象が起こるのか、
 まったく私の理解を超えています。

 くわえて、ある土曜日の午前中、
 テレビのチャンネルはどこもかしこも、
 旅とグルメの番組だらけ。

 ■ほかにテーマとすべきことがない、
 日本という国の平和を改めて感じました。

 しかし、本当にそうなのでしょうか?
 平和ボケしただけなのではないでしょうか?

 たしかに、緊張した生活の中で、
 リフレッシュは重要です。

 ■しかし、限りある人生。
 極力、時間の使い方を大切にしたいと思います。
 

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 ┃発行責任者: 河野 順一                                          
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