2007/09/14
【革新思考】ご挨拶だと思ったと言う図太さと最後の一手の弱さ+PPMは使う人によってお絵かきツールになってしまう
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戦略・論理思考+発想力でプロフェッショナルを応援するメールマガジン 【 ビジネス革新思考で差をつけろ! http://www.bradnine.co.jp/ 】 2007年09月14日版 <第011号> (株)Bradnine Consulting 舩木俊介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼メールマガジン「ビジネス革新思考で差をつけろ! 」は、 ビジネスパーソンや起業家の成功に不可欠な「戦略・論理的思考」 を鍛え、成果を上げる発想や視点が身につく思考法&実践ノウハウ をお届けしています。 考える習慣が身につくメールマガジンをコンセプトに、 ゾウのような企業戦略分析からアリのような日常の工夫まで、 他では読めない独自の視点による本格派ビジネスマガジンです。 あなたのビジネス志向を高める一助にお役立ていただければ幸いです。 (今週の注目情報) ─────────────────────────────────── ■「もっと営業力を強化したい」そんな方に今話題のCRM&SFAソリューション SPR(セールス・プロセス・リデザイン)戦略で「売れる営業組織」に改革! 営業改革のノウハウで売上アップ、業務効率化によるコストダウン。日報機能 やデータ分析、顧客サポート、グループウェアなど豊富な機能を搭載。 売れる営業はここが違う⇒ http://www.bradnine.co.jp/isc/product/spr.htm ─────────────────────────────────── ■営業力強化、売上UPシステムが無料で導入できる! CRM・SFAパッケージ「iStrategyCRM」モニター募集開始 モニター募集中⇒ http://www.bradnine.co.jp/isc/cam0709.htm ─────────────────────────────────── ━━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ビジネス臨界点 <ビジネス力を高める突破口視点> ■ ニュースを斬る! <経済ニュースを論理思考で> 『ご挨拶だと思ったと言う図太さと最後の一手の弱さ』 ■ 本を読もう <おすすめビジネス書> ■ 注目の特集 <必読コラム> ■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ビジネス臨界点 <ビジネス力を高める突破口視点> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【PPMは使う人によってお絵かきツールになってしまう】 三品和広 ────────────────────────────── PPM(製品ポートフォリオ・マトリックス)といえば、MBA教科書などで 有名なフレームワークですが、このフレームワークを初めとして経営分析や企 画・提案書などで用いられるツールというのは非常に恣意的に用いられていま す。 PPMは市場占有率と市場成長率を縦横軸にとり、それぞれの4象限をキャッ シュカウや負け犬などに分類するもので、誰でも一度は目にしたことがあるで しょう。しかし、PPMを用いるためには膨大なデータと高度な判断が必要と なるにもかかわらず、それを理解して作成されたものはほとんどありません。 逆に、深く考えずに書けるのがフレームワークで、その単純さこそが広く普及 している理由かもしれないというわけです。テキスト等でも断片的な概略を説 明するのみで、実際のビジネスの現場を無視した形で紹介されています。 危険なポイントは、軸の取り方次第で、いくらでも製品をキャッシュカウを増 やすことや、負け犬と分類することが可能になるという所です。これでは分析 や戦略策定には使えません。事業としていくら投資すれば、どれほどの優位性 を得られるかといった計算を予め行い、それらデータを基礎としたものが本当 のPPMです。 なぜこれほどツール群がもてはやされるかといえば、使うことでもっともらし い説得力を得ることができるからかもしれませんが、機械的に処理できる経営、 戦略などというものはどこにもありません。数学的センスや判断力の必要性は もちろんのこと、企業にかかわる全てのものは人間相手だということを忘れて はいけないわけです。 P┃O┃I┃N┃T┃ ┏━┛━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┃【ビジネス臨界点】 ┃ ┃ ┃ ┃ ●機械的に処理できる経営戦略などはどこにも存在しない。 ┃ ┃ ┃ ┃ ●もっともらしく取り繕ったものではなく、その判断の根拠や洞察 ┃ ┃ がきちんと存在するのかが重要。 ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ニュースを斬る! <経済ニュースを論理思考で> 【ご挨拶だと思ったと言う図太さと最後の一手の弱さ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -- 安倍首相が辞意表明=「求心力ない」と伝達、麻生幹事長に -- 安倍晋三首相は12日午後、首相官邸で緊急に記者会見し、「本日、首相の 職を辞するべきだと決意した」と辞任する意向を表明した。参院選で惨敗し たものの、内閣改造を断行することによって政権浮揚を図ったが、失敗した ことが原因とみられる。 出所:時事通信 2007年9月12日 ────────────────────────────── なぜ国会を放り出して今辞任なのか ────────────────────────────── 「小沢さんに断られてしまった」という言葉を残して12日に安倍総理が辞任 を発表しました。 健康不安などが一因と言われますが、決め手となったのはやはり額面通りテロ 特措法の期限切れだと思われます。参議院で与野党逆転をした瞬間からテロ特 措法を延長する手だてはほとんど無かったわけですが、それでも日本としては、 インド洋上での給油活動をやめて撤退するわけにはいかない。そこで「どんな 条件でものむから、国益のために自衛隊の活動だけは続けさせてくれ」という 全面降伏をするべく、最後の手段として小沢一郎との極秘会談を打診したわけ です。 ところが相手は「政策より政局」の小沢一郎。この段階での会談打診の意味も よく分かっていて、民主党が提出する新法案に自民党が乗るという異常なほど 有利な形でも話が付くところを、知っていて断った。「オープンな場での議論 なら応じる」と、水面下での調整をする意志が全くないことをアピールしたわ けです。これで安倍総理としては何一つ打つ手が無くなった。今まで政府与党 は「政治と金」の問題などがあっても重要法案は次々と通してきましたが、し かし今回は最重要の法案が通らないという事態に陥り、自分の求心力が無いた めに党首会談さえ実現しないから辞任という流れでしょう。このまま続けても 対立構造が続くのですから、11月1日期限切れを迎えた後に空白期間が長引 いて自衛隊の活動が滞らないよう、即座に辞任する道を選択したということで す。 最後の一手が野党党首頼みという総理大臣も心許ないですが、総理の辞任会見 後に「あの会談要請はご挨拶だったと聞いている」と白々しく言える小沢一郎 という人物の強(したた)かさにも注目する必要があります。 ────────────────────────────── 安倍総理は自衛隊撤退の影響を周知するべきだった ────────────────────────────── 安倍総理は最初から最後まで「普通の人」だったのではないでしょうか。政治 の世界では駆け引きなど当然で、一般の企業組織の中においても社内政治や交 渉における駆け引きなどは日常的に行われていることです。にもかかわらず、 安倍総理のように表から挑んでしまうと、小さな事は出来ても大きな事は出来 るはずがありません。 例えば、民主党が主張するようにテロ特措法を延長せずに自衛隊が撤退すると どうなるか。 自衛隊が給油している相手国にはパキスタンがあります。パキスタンは、テロ との戦いに参加しているイスラム国であり、アフガン戦争の最前線でもありま す。そのパキスタンが「日本の給油支援がなければ戦いを続けられない」と言 っているわけですから、自衛隊撤退は戦況を悪化させる可能性があり、さらに はテロとの戦いからイスラム国が抜けてしまえば、数年先に「イスラム対アメ リカ自由主義」という構図に収束していくことになるでしょう。少なくともイ スラムテロリスト勢力は、この構図が出来上がった方が自分たちに有利になる ので、対立を煽るようにテロ活動を活発化させる誘惑に駆られます。極論すれ ば、自衛隊撤退が新たな死者を生む可能性さえ孕んでいるとも言えます。 つまり、今回のテロ特措法の局面打開という点で言えば、情報公開が少ない、 アメリカのイラク戦争に協力しているといった批判はあるにせよ、だからとい って撤退してしまうと深刻な影響が及ぼされるという情報戦を仕掛けることが 一つの打開策であったわけです。もちろん政府与党側からの情報だけではなく、 アメリカやパキスタンなどから自衛隊撤退後の姿を予測できるような情報を流 してもらうように働きかけを行うなども必要でしょう。 参議院選挙の結果が出た後は、内閣不祥事や自民民主の対立、参議院ねじれ国 会など面白おかしい話ではなく、テロ特措法そのものの重要性に焦点を当てさ せる工作を裏側で行うべきでした。「実際に撤退したら不味い点も多いんじゃ ないか」「民主党は極端すぎるのではないか」と国民が少しでも感じるように なれば成功だったわけですが、期限切れがあと2ヶ月に迫った今でも参議院で 吊されたらどうなるなどの話をしているようでは内閣官房として問題です。 誰が総理になるにせよ、法案の意味や影響、その施策によって将来がどうなっ ていくのかを具体的に語れる総理であって欲しいものです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 本を読もう <おすすめビジネス書> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ プロフェッショナル進化論 田坂 広志 ────────────────────────────── ムーブメント力、感性共有革命などあらゆるものに名前が付けられているため、 この本を読み出すと少し驚かされますが、これはおそらく分かりやすくするた めの工夫であり、他の新書で見られるような感想文的なものではなく、よくま とめられた形で「これからの新たな時代の生き方」を説明されています。 インターネット(Web2.0)によって個人の知の幅が広がり、ビジネスのスタイ ルや能力も変わってくる。具体的にはインテリジェンス力・フォーサイト力な どにカテゴライズされています。日常的に知識の吸収を行う重要性はいつの時 代も変わりませんが、今後は方向性を逸れることなく効率的に行わないといけ ない事は確かでしょう。 IT技術利用という点で言えば、それほど目新しいことはなくどこかで言い古 されたものばかりですが、むしろブログや情報収集など自分が日常行っている 事が「何をしているのか」を問い直し、結果として何を得るべきかという「目 的のガイドライン」として焦点を当てることが大切です。 【プロフェッショナル進化論】 田坂 広志 筑摩書房 ⇒ http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569690386/bradblognine-22/ref=nosim ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ブラッドナイン 注目の特集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ MBAでは教えない実践経営学「ザ・ボス/経営思考」。ビジネスの世界は プロじゃなければ生きていけない。限界を突破する自分を創り上げた、火花 が散るような知性を持つ人間でなければ生き残れない。鋭い創造力や論理思 考を養い、経営・マーケティングで差をつける、プロフェッショナル育成プ ロジェクト。 特集:イノベーションを実現する組織 イノベーションは、単に創造するだけでも新しいだけでもない。荒唐無稽の 突然変異のように扱われていたイノベーションを、組織の中で実現するため の方法論を紹介したい。 ⇒ http://www.bradnine.co.jp/boss/2007/07/post_1.html ◎こちらもおすすめ! 売れる営業はここが違う『SPR(セールス・プロセス・リデザイン)』 ベテラン営業マンが持つ「営業のコツ」を営業部全体に適用することで、 営業クオリティを向上させます。 ⇒ http://www.bradnine.co.jp/isc/product/spr.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ かねてから麻生氏有利とされてきた次期自民党総裁ですが、 福田氏の立候補によって形勢が変わってきました。 安倍総理辞任の一報が流れてから、「次は麻生だ」ということで コンテンツ株が値上がりしたそうですが、 政治の世界はどうなるか分からないものです。 個人的に大きなニュースだったのは、アニータ・ロディックの死去ですね。 http://executive.cocolog-nifty.com/b9/2007/09/post_bf15.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールマガジン「ビジネス革新思考で差をつけろ!」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【発行・編集】株式会社Bradnine Consulting 【発行責任者】舩木 俊介 【発行システム】『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 【マガジンID】 0000240057 【公式サイト】 http://www.bradnine.co.jp/ 登録・解除はこちらから→ http://www.mag2.com/m/0000240057.html お問い合わせ先、ご意見・ご感想: voice@bradnine.co.jp ■本メールマガジンは受信者個人の責任においてご利用ください。 内容により生じる損害等について弊社では責任を負いません。 Copyright (C) 2007 Bradnine Consulting, Inc. all rights reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


