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今ある「健康法」に不満・「呼吸法」についての明確な方法論を知りたい・現代というストレス社会の中で「本当の自分」を取り戻したい。そんな悩みを抱えている方々に解決法を実践する場が「湧気塾」です。塾長のインタビューや稽古内容をお届けします。

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2009/12/04

身体哲学からの提言

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身体哲学からの提言
(旧 「疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!」)


身体哲学研究所
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湧氣塾
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<身体哲学研究所通信第21号>

□■―目次―――――――――――――――――――――――――――――――

1.所長と研究員との対談 <研究員:槇島篤>最終回
2.湧氣塾からのお知らせ
3.塾長の著書の紹介

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みなさんこんにちは。
身体研究所研究員兼湧氣塾塾生のKです。
本日もメルマガをお楽しみください。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.所長と研究員との対談 <研究員:槇島篤>最終回
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

このコーナーでは、所長とともに
身体哲学に取組もうと研究所に参画した研究員と、
所長との対談をお送りします。
今回からは槇島篤研究員との対談です。

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槇島篤研究員

鍼灸師、理学療法士、呼吸療法認定士フェルデンクライス・メソッド・プラクティショナー医療現場の中で
自分自身の身体的不調に対処出来ない者が大きな顔をして人を診ている事に疑問を持ち
様々に模索する中で所長の本『阿修羅の呼吸と身体』に出会う。
2008年呼吸身法に導かれるまま湧氣塾スタッフに加わる中で身体と人の生き様の関連性に気付かされ
苦悩すると共に身体哲学の重要性を日々認識している。
<所長からの一言>槇島君は理学療法士としてまた鍼灸師として長く医療の現場にいて様々な医療、医術の矛盾に直面してきた。
診断するだけではなく本当に身体を直す医術とはどういうものかということである。
これは、現代人における認識論と存在論の混同だといってもいいとても大切な哲学的テーマである。
彼には私の実践的身体哲学(呼吸身法)をベースにしたしっかりとした医術を身に付け、医療現場での変革を目指してもらいたい。
また、身体哲学研究所や湧氣塾の主宰する、今後の子供たちや老人の身体(身心)を改善するプロジェクトで
大いに活躍してもらいたいと思っている。

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K:「今回は槇島さんを迎えての最終回です。
槇島さん、最後のテーマはなんでしょうか。」

槇島研究員:「はい。
私としてはやはり最後に骨の重要性について、
所長とお話させていただければと思います。」

所長:「わかりました。
それでは、私が身体にとってもっとも大切だと考えている骨について、
ここでもう一度確認しておきましょう。」

K:「はい、お願いします。」

所長:「“身体を大元で支えているものは骨だ”ということについて
異論をさしはさむ人はほとんどいないでしょう。」

槇島研究員:「全くそうですね。
でも、逆に“身体を大元で支えているのは何か”と聞かれて、
医療関係者も含めて即座に“骨”と答える人は
意外と少ないのではないでしょうか。」

K:「最近さかんに怪しいといわれ出した脳科学者なら“脳”というでしょうし、
体育系の人はまだ“筋肉”だというでしょうね。」

所長:「その通りでしょう。」

K:「医療関係者や少し物知りの人は、“免疫系”だとか、
“細胞”だとか、“遺伝子”だというかもしれませんね。」

所長:「そう、それはそれで正しいのです。
問いに対する答え方というのは常にたくさんあります。
何でも物事に難しく複雑に答える答え方や
簡単にシンプルに答える答え方、また、抽象的な答え方や
具体的な答え方、微細なあるいは厳密な答え方、大ざっぱな答え方、
それに部分や状況に限定した答え方、全体的、あるいは総体的な答え方など。
一般には難解な答え方が哲学の答えで、
簡潔な答えが科学の答えとなっていますが、
実際にはそうともいえない。
“免疫系”というのは複雑なシステムなので科学的な答えですが、
複雑な答えでしょう。」

槇島研究員:「“細胞”というのはいつも顕微鏡でのぞいている
専門家を除くと具体的な実感が希薄ですよね。
少し抽象的な気がします。」

所長:「私もそう思います。」

K:「遺伝子になるとさらに抽象的ですね。」

所長:「分子生物学者は平気で細胞がコミュニケーションしているといいますし、
遺伝子間でもスイッチのオン、オフが自由に行われているといいますね。
しかし、一般の人にはやはり細胞や遺伝子は抽象的で実感がない。
それで私は“骨”が誰にでも分りやすく、実感があり、科学的にも哲学的にも
十分本質的で、しかも最後にここがとても大切なのですが、その実感を頼りに
限りなく自己調整が可能だということです。」

K:「しかし、実感があり、自己調整がきくようでも筋肉は今や論外だと(笑)。」

所長:「論外というと少しキツすぎるかもしれませんが、
生物学的に“時代遅れ”というか。」

槇島研究員:「ほとんど同じように聞こえますが(笑)。」

所長:「ともかく筋肉、特にスポーツ関係者がいう筋肉というのは表層的なんです。
いくら深層筋といっても。
もちろん筋肉にもいろいろあって、靭帯や腱も筋肉ですから、
私は筋肉自体もちゃんと評価していますよ(笑)。」

槇島研究員:「厳密にいえば、筋肉がなければしゃべることも、瞬きすることも、
呼吸することもできませんから。」

所長:「そう。」

槇島研究員:「しかし、スポーツ関係者やリハビリの現場で強調する骨格筋は
所長から見ればいかにも表層的だと…。」

所長:「そう。
生物学を始めとした科学がようやく骨の大切さに
気づきだしたというのが2009年の現在です。
だから、医学や医療の現場ではまだ十分な知識も認識もなく、
当然本格的な治療ができていない。」

槇島研究員:「それで大分前に所長が最先端の研究である
『ヒトの中の魚 魚のなかのヒト』(ニール・シュービン)と
『類人猿を直立させた小さな骨』(アーロン・G・フィラー)は
読んでおけといったのですね。」

所長:「もちろん二人とももう読んでいますよね。」

槇島研究員:「私は2冊とも読みました。」

K:「あの…!
僕は難しい方の『類人猿を直立させた小さな骨』は読みましたが、
『ヒトの中の魚 魚のなかのヒト』の方は、所長が以前、
原書の“Your inner fish”の話をかなり詳しくしてくれたので、
…読んだような気になって(笑)。」

所長:「まあ、K君らしくて、正直でいい(笑)。
でも正月休みに必ず読んでおくように。」

K:「はい。」

所長:「K君、それで『類人猿を直立させた小さな骨』はどうでしたか。」

K:「全編にわたって進化における骨の重要性が
述べられていました。大変おもしかったのですが、
日ごろ所長のお話をお聞きしている僕は、
デジャブ感におそわれました。」

槇島研究員:「それは私も同じですね。
まさしく所長が直観ですでにとらえていることを、
科学が後付けしている感じです。」

所長:「『類人猿を直立させた小さな骨』の著者アーロン・G・フィラーは、
今後進化生物学の世界で大変注目される人になると思います。」

槇島研究員:「エルンスト・マイアやスティーヴン・J・グールドの
薫陶を受けている進化生物学者だとか。」

所長:「それだけではないんです。
バリバリの現役の神経外科医でもあるんです。
フィラーはHIVの研究やMRIを使って人体内部の神経を画像化する
初めての方法を開発した有能な神経外科医なのですが、
何千人もの背骨を手術して人間の背骨の生物学的な特性を
知悉している人でもあるのです。
そのフィラーは大学院生時代の1981年に
当時ハーヴァード大学に赴任して間もない
高名な進化人類学者デイヴィット・ピルビームから
二足歩行に関する難問を出されたのです。
そして、その問いに答えるために解剖学や発生学、
さらには生まれたての進化発生生物学を駆使し、
20数年の年月をかけて全く新しい二足歩行説を立てたのです。
それがこの『類人猿を直立させた小さな骨』という本なのです。」

K:「なんだか今の話だけでもすごそうな人ですね。
何だかその迫力が所長に似ている。」

所長:「同世代ですから、身心にが、いや骨が通っている(笑)。」

K:「僕は高校生の頃ゲーテが好きで
よく著作を読んでいたのですが、
今回、『類人猿を直立させた小さな骨』を読んで、
生命史においてゲーテが果たした役割の大きさに
改めてびっくりしました。
そしてゲーテが脊椎骨理論、つまり生物の原型を
脊椎骨ととらえていたたことに2度びっくりです。」

槇島研究員:「身体における背骨の重要性については、
所長から何度も聞いているし、医療の現場でも実感しているのですが、
本当にあらためて痛感しました。
私はフィラーの洞察にいくつも感心させられたのですが、
例えば、神経が首の所で交差しているのがなぜだか分らなかったのですが、
背骨の分節がホメオボックスによると教えられスッキリと納得しました。」

所長:「この本にもありますが、ダーウィンの自然淘汰説が
メジャーになってからは、背骨のもつ意味については
科学の世界ではあまり重視されなくなってしまいましたが、
現代になって科学がゲーテやジョフロワの直観の正しさを
証明してきています。」

槇島研究員:「ジョフロワって、哺乳類と昆虫を比べて
腹と背が反対になっているだけで非常に共通性があるではないか
と直観的にいった動物学者ですよね。
非常に優秀だったのに当時の専門的なというか
実証的な生物学者にはバカにされてしまった。」

所長:「そうです。
普通少し長い名前ですが、ジョフロワ・サン=ティレールといいます。」

K:「また、自然淘汰説のように、
長い年月を経て適応した種が生き残って
漸進的に進化していくという考えに対して、
この本のフィラーの主張であるモジュール説は、
進化はある時期に急激にして起こるとします。
これは所長の著書のなかにある、
人類がある時、突然直立したという描写を想い起こさせました。」

所長:「ジェットコースターのように進化は
何度か急激に起ったという人もいますし、
フィラーのように爆発という人もいますが、
いづれにしてもどうもこの方が正しそうですね。」

槇島研究員:「ダーウィンの“進化”という考え方が“適者生存”だというと、
どうしてもおだやかな変化が何代にも渡ってという感じですよね。」

所長:「“進化”(evolution)も“適者生存”という言葉も
実はダーウィンより先にハーバード・スペンサーという哲学者が
社会進化論という観点で使ったんです。
だから、本当の自然の理解として甘い所があります。」

K:「なるほど。」

所長:「だいいち5億2200万年前の“カンブリア紀の爆発”にしても、
2億3500万年前の“恐竜の出現(爆発)”にしても、また、3番目の爆発、
白亜紀が終わり第三紀の入り口である7000万年前の“哺乳類の多様化”も
“自然選択”や“適者生存”ではとても説明がつかない。」

K:「21世紀の生命体の知のシステム論といわれている
“複雑系”の非線形的な適応なら説明できそうですが。」

所長:「あれ、次回の山形晃司研究員との
“20世紀から21世紀への知の総まとめ”で
サンタフェ研の“複雑系”の科学も取り上げるつもりなのですが、
思わぬ所でK君から“複雑系”の話が出てきた。」

K:「いや、そんなに深い意味はありませんよ(笑)。」

所長:「話をフィラーの『類人猿を直立させた小さな骨』にもどして、
槇島君何かありませんか。」

槇島研究員:「私は生物の類似性を説明するモジュール説、
つまり生物には基本となるボディプランがあるのだというのは、
大変興味深かったです。」

所長:「ゲーテや19世紀の動物学者のジョフロワらが、
モジュール説を天才科学者ラボアジエの元素の周期律表から
着想のヒントを得たというのも、またおもしろい。」

K:「また脱線しますが、ラボアジエがフランス革命で
ギロチンになったというのは僕は知りませんでした。」

槇島研究員:「才能のある人は体制の側から見て
危険思想家というわけですね。」

K:「所長も気をつけて下さい(笑)。」

所長:「今の世の中は多少過激な真実をいってもなかなか通じないから
そんな心配はありませんよ(笑)。」

槇島研究員:「背骨の話ですが、
ジョフロワはナポレオンのエジプト遠征に同行し、
古代エジプトの宗教的シンボルであるジェド柱を発見しています。
これがまた背骨を模しているんですよね。」

所長:「学問的にも宗教的にも背骨とは、
まさしく“バック・ボーン”たるわけです。
背骨は解剖学用語でスパイナル・コラム(spinal column)といいますが、
スパイン(spine)という言葉は「棘」を表わすと共に“氣骨”や“勇気”を
表わしていますから、魂や精神そして、宗教の世界に通じているのです。」

K:「所長の『「阿修羅」の呼吸と身体』にあるように
“氣骨”とはプラトンが“テューモス”といった“氣息”、“呼吸”を語源にもつ
“氣概”、つまり、“強い魂”のこと。」

所長:「その“強い魂”が背骨を登り天に通じると宗教になる。」

槇島研究員:「背骨はエジプトの神を象徴するジェド柱が示す通りに
不思議な魂の高揚を暗示しているんですね。」

K:「そして人類が直立したのも、
突然変異による椎骨の発生が元となっているという。
本当にこの本を読んでいて、我々が取り組む身体哲学の正しさを、
再認識することができました。」

所長:「『類人猿を直立させた小さな骨』の最後にも、
ヒト固有の属性は言語とテクノロジーではなく、
形態形成変化のなかにあるとあります。
つまりは身体性にあるということです。
また私はいろんな意味で、世界の中で
日本がこれからの21世紀を担う存在に
ならなければならないと考えています。
2人とも身体も頭もしっかり修行してください。」

槇島研究員・K:「はい。わかりました。」

所長:「ところで槇島君、ニール・シュービンの
『ヒトの中の魚 魚のなかのヒト』はどうでしたか。」

槇島研究員:「これも大変勉強になりました。
内容に入る前にひとこといえば、
フィラーの『類人猿を直立させた小さな骨』と
シュービンの『ヒトの中の魚 魚のなかのヒト』は
二冊まとめて読むと非常に分りやすいし、
理解も深くなると思いました。」

K:「耳が痛い話ですが、本当にそういうことってありますよね。
何でもやるんだったら少したたみかけるように勉強するというやつですよね。」

所長:「私の世代では当り前ですが、
今の若い人は少しサッパリしすぎている。
もう少しねばりがないと何事も成就できない。
多少学問的にいうと、専門家になるなら手当たり次第に
その世界の本を50冊読むということです。」

槇島研究員:「50冊ですか。」

所長:「“50冊ですか”という言葉は槇島君ではなく、
K君から帰ってくると思った(笑)。」

K:「いや、先に槇島さんにいわれただけです(笑)。」

所長:「でも50冊というのは本当は大したことないでしょう。
槇島君でも1000.冊や2000冊ぐらい読んでいるでしょう。
だから50冊というのは少し甘くて、
下村寅太郎という著名な歴史家は論文を書こうと思ったら
まず100冊読めと書いてあった。
200冊だったかな。
でも100冊や200冊で専門家なら
専門家も大したことないでしょう。
でも、100冊はいらなくて、今の時代なら50冊、
いや、その勢いで2,30冊読めばだいたい
専門家のいっていることが分ってくる。」

K:「でも、所長を見ていて、つくづく勉強は必要だと思います。」

所長:「今はまた特に必要な時代に入りました。
変革期には勉強していないといざという時に直観が湧いてこない。
それに、本気で勉強し、本気で修行すればどんな人間でも
スケールが大きくなります。」

K:「人間(男)は器が大きいということが大切だと
最近つくづく思っています。」

槇島研究員:「その意味では知性も身体と同じなんですね。」

所長:「相補的です。」

K:「だから身体哲学研究所なんですよね。」

所長:「その通り。
シュービンにもいろいろなことを教えられましたが、
ひとつ身体的なとても大切なことをいうと、
化石の採掘は、老古学の発掘と同じでともかく身体で
砂浜の中から普通の人には同じ砂としか見えない
小さな哺乳類の骨や歯を見つけられるようになることなんです。」

K:「シュービンも初めは何日も先輩について、同じ場所に行きながら、
全くひとかけらも化石を見つけることができない。
それが、ある日突然毎日袋一杯になるほど
化石を探し出せるようになるという。
あれ、ある意味で神眼ですよね。」

槇島研究員:「私はあそこは感動して身体が震えました。」

所長:「それは槇島君の身体性も大したもんだ。」

槇島研究員:「えっ、そうですか。」

所長:「槇島君も、K君もこのまま坐禅身法を続けていればきっと化石、
つまり、自分が本当に探しているものが見つけられるようになると思いますよ。
しかし、それには根氣、ねばりが必要だということです。」

K:「それにしてもシュービンは、
古生物学や地層学の知識に基づいて
北極圏で3億7500万年前のデボン紀の地層から
魚と両生類の中間型の新しい魚の化石を発掘した
というのは大変なことですね。」

槇島研究員:「なんだKさんも一番肝心なことは知っているじゃあないですか(笑)。」

K:「それは、所長から聞いていましたから(笑)。」

所長:「人間にとって、手足というのは直立歩行との関係も含めて
この上なく重要な部分なのですが、鰭から手足の進化の決定的な部分が
まだはっきりしなかったのです。
類というのですが、肉厚で内部に骨のある鰭をもつ
進化上有名な魚にユースノンプテロンというのがいます。
これは3億8000万年前にいて、
指の八本ある両生類の初期のものにアカントステガというのがいて、
これは3億6500万年前にいた。」

槇島研究員:「『ヒトの中の魚 魚のなかのヒト』では
エウスノンプテロンとなっていますが…。」

所長:「この本の翻訳ではそうなっていますが、これはEusthenonpternonという
ラテン語のカタカナ読みなんです。
普通はユースノンプテロンとカタカナで書きます。
ともかく、シュービンは友人の研究者と共にデボン紀の地層から
ティクターリクという(イヌイットの言葉をもじった名前で命名した)
3億7500万年前の手首をもった魚を見事にというか、奇跡的にというか
ほぼ完全な形で採掘したのです。」

K:「その手首というのは、人間の手首の手根骨に当るのですか。」

所長:「もう少し広い意味での手首です。
詳しくいうとティクターリクは、
ヒトの上腕、前腕、手首と同じ骨で構成された肩、肘、手首(手根骨)
をもっているということです。」

K:「指はどんなんですか。」

所長:「指が完成しているのはアカントステガで、
ティクターリクは“指における進化の初期段階”を
明らかにしているということです。」

槇島研究員:「だからこそ決定的な発見だということですよね。」

K:「それで、その本(原書)が出版された去年(2008年)の春頃から
呼吸身法の手の指、肘、肩の稽古法が一段と細かく、繊細になったんですね。」

所長:「はい、この本で私はいくつかの
手の骨を動かす秘密を知りましたから、
手の骨の稽古法は完成しました。
手と足は非常に大切です。
足の骨は湧氣球乗りや足の指組みでこれも完璧です。
ともかく、呼吸身法は別名“骨呼吸”といいますから
全身の骨の構造をよく理解して手、足、首、背骨という
主要な部分を組み合せて最終的な完成へと積み上げて行きます。
今年で湧氣塾も10年目なので、
この秋から冬でひとまず完成させています。」

K:「その実践的な身体哲学の壮大さは
僕もよく身をもって理解しているつもりです。
今回も、お二人ともありがとうございました。」



(おわり)


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2.湧氣塾からのお知らせ
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身体哲学道場 湧氣塾
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