疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!  RSSを登録する

今ある「健康法」に不満・「呼吸法」についての明確な方法論を知りたい・現代というストレス社会の中で「本当の自分」を取り戻したい。そんな悩みを抱えている方々に解決法を実践する場が「湧気塾」です。塾長のインタビューや稽古内容をお届けします。

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2009/09/11

身体哲学からの提言(旧 「疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!」)

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身体哲学からの提言
(旧 「疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!」)


身体哲学研究所
http://body-mind-philosophy.org/

湧氣塾
http://www.you-ki-juku.co.jp/

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<身体哲学研究所通信第10号>

□■―目次―――――――――――――――――――――――――――――――

1.所長と研究員との対談 <研究員:福守隆行>第1回
2.湧氣塾からのお知らせ
3.塾長の著書の紹介

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みなさんこんにちは。
身体研究所研究員兼湧氣塾塾生のKです。
本日もメルマガをお楽しみください。


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1.所長と研究員との対談 <研究員:福守隆行>第1回
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このコーナーでは、所長とともに
身体哲学に取組もうと研究所に参画した研究員と、
所長との対談をお送りします。
今月は福守隆行研究員との対談です。

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福守研究員

1965年生まれ。早稲田大学大学院修了、米国にてMBA取得。
現在、都内企業に勤務。
学生時代に、勇崎所長の教えを受ける。
2007年に『「阿修羅」の呼吸と身体』に出会い、
勇崎所長に再会。呼吸身法の修行を通じ、半月板の手術により 
十分に曲がらなかった膝が曲げられるようになり、
正座・結跏趺坐ができるようになるなど、身体の変化を実感。
さらに行により開発された身体を通じた知の探究をすべく参加。
<所長からの一言>
福守君とは彼が早稲田の学生である時からの長いつき合いである。
彼はおっとりした性格の中にねばり強い芯があり、日本人にはまれな明るい”陽”の氣にあふれる身体性の持ち主だ。
今は金融関係のサラリーマンをやっているが一生サラリーマンで終る男ではない。
哲学的思索力、クールな実業家の見識、さらには神秘的な感受性ももっている。
彼には狭い日本の壁を乗り越えた、国際的、宇宙的な共感を呼ぶ身体世界の構築をめざしてもらいたいと思っている。

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K:「福守さん、本日はよろしくお願いします。」

福守研究員:「よろしくお願いします。」

K:「所長、福守さんをむかえて、
どのようなテーマで話を進めましょうか。」

所長:「7月に予告しておいたように、
昨年から今年にかけての話題作ジャック・アタリの
『21世紀の歴史』を中心素材にして、
現在まさに始まっている21世紀の
歴史的変動について4回連載で考えてみたいと思います。」

K:「現在まさに始まっている21世紀の歴史的変動とは、
例えば、今年一月の米国オバマ政権の誕生や、
この8月30日の衆議院選挙における
日本の政権交代のことですよね。」

所長:「その通りです。
近い所ではまさにこの2つの象徴する
21世紀の世界の変化・変動の問題です。
また、少しさかのぼれば、
それは9.11無差別テロという政治的民族的大事件から
去年のサブプライムローン破綻や
今も続くリーマンショックといった経済危機も
21世紀に起こるべくして起こった変化・変動の問題
だといえましょう。」

福守研究員:「はい。
それにしても、今回の衆議院選挙は
ドラスティックな選挙結果となりましたね。」

K:「僕は選挙当日である8月30日から、
ニューヨークへ旅行に出発しました。
朝一番に投票に行って飛行機に乗り、
結果はニューヨークで知りました。」

所長:「アメリカでは、どのように報道されていましたか。」

K:「やはりとても注目されていたようで、
ニューヨーク在住の友人から聞いたところ、
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の一面トップに、
歴代首相の顔写真入りで、
自民党から民主党への劇的な政権交代が
大きく報じられていたそうです。」

所長:「そうでしたか。
アメリカの大統領選挙でオバマ氏が大勝してから
約9カ月を経て、日本にも大きなうねりが来たわけです。
しかし私がこの一連の流れをみていて思うのは、
果たしてこの結果を、事前にどれぐらいの人が、
想像できていたのだろうかということなんです。」

福守研究員:「確かに想像できた人とできなかった人には、
なにか大きな違いがある気がしますね。」

所長:「その違いはなんだと思いますか。」

福守研究員:「そうですねえ、想像できなかった人は、
既成概念に捉われていたのではないでしょうか。」

所長:「私もそう思います。
総じて頭のいいといわれている人や高い位置にいる人ほど、
今回の選挙のような大きな変化については、
実際に変化が起きるまで信じることができないものです。」

福守研究員:「逆に想像できた人は、
我々の言葉でいえば、“身体的な人”と
言えるのではないでしょうか。」

所長:「その認識は正しいでしょう。
一般に頭のいいといわれている人は
よく勉強をしているから知識も多いし、
現実的な経験知も持っています。
しかし、そうした“頭脳の人”は
普通では考えられない変化・変動には
思いのほか弱いのです。
例えば、自民党の中でもとびきり頭がいい、
優秀だといわれていた人たちは
だいたい今回の選挙結果を予想していませんでした。」

K:「優秀な頭脳の人たちというのは、
鳩山邦夫氏や舛添要一氏、片山さつき氏のことですか。」

所長:「まあそんなところです。
鳩山邦夫さんがもしこの結末を予想していたら、
“私は白い鳩だけど、兄貴は黒い鳩です。”
なんてちょっと前にいわないはずですから。
もっとも、確かに300人の与党と100人の野党がひっくり返るとは、
少し思慮のある人なら誰も思わないのですから(笑)…。」

福守研究員:「でも、それが現実に起こったわけです。」

所長:「こうしたことが読めるのは
意外に頭で考えない人たちなのです。」

K:「もっとはっきりいえば、頭をあまり使わない人たち(笑)。
普段マンガしか読まない若者とか、テレビしか見ない主婦とか(笑)。」

福守研究員:「いわゆる空気(氣)が感じられるのですね。」

所長:「そのことと、まあ直接的にリンクしているわけではないでしょうが、
週刊誌の取上げ方にも違いがあった。
『週刊現代』は早くから民主党が300議席を超える
という記事を出していました。
それに比べ、『週刊文春』や『週刊新潮』は、現実はそんなに甘くない。
そうは簡単に“友愛”なんて信じられないというスタンスでした。」

K:「週刊誌のなかでは、『文春』や『新潮』は
『現代』、『ポスト』より一段格が上で知的だとされていますね。」

所長:「そうです。
読者層も年令や社会的地位もある程度反映している
と思われますが、今回の選挙に関しては良識があり、
ニュースソースもしっかりしているはずの『文春』や『新潮』の方が
予想できなかったようです。
やはり、頭ではなくより身体的な人ほど、
今回の劇的な変化の予兆を感じていたことの証拠かもしれませんね。」

K:「一方、選挙をする側にも身体性の違いが
表れていたような気がしますが。
例えば、民主党圧勝の最大の原動力だったといわれる
小沢一郎の選挙戦術は…。」

福守研究員:「ドブ板選挙ですね。」

所長:「小沢さんの展開したドブ板選挙は、
とにかく街頭で辻説法を繰り返して聴衆と握手する、といった
一番の底辺のところで体を張って徹底的にやる
という田中角栄ゆずりの戦術ですね。」


K:「握手というのは、大変身体的だ。」

所長:「そう、“手のぬくもり”みたいなものは、
一見なんでもないようなものですが、
実は人間において決定的な働きをするのです。」


福守研究員:「小沢さんという方はそれなりに苦労人ですから、
人間の機微といったものに敏感なんだと思いますね。
私は青年会議所に参加していた関係で国会議員には何人も会っていますが、
小沢一郎という政治家はちょっと違う印象ですね。」

所長:「小沢一郎を批判する人は、
小沢さんを策士だとか剛腕で冷血な人間
みたいに言いますが、私はそうではないと思いますよ。
今回の選挙で初出馬の若手に小沢さんが課したことは
他人の悪口をいわないことと辻説法50回だといわれていますが、
これは非常に立派でまっとうな指導です。
最近、会社でも教育の場でもこうした指導ができる年長者が
ほとんどいない。
私は小沢さんの選挙戦略は、人間は頭ではない、身体だ
ということを実証していると思います。」

K:「その小沢さんの指揮のもと、民主党は圧勝しました。
これで日本は本当に変わることができるのでしょうか。」

所長:「それはどうでしょうか。
すべてはこれからが問題だという他はないでしょう。
いずれにしても、日本は保守的すぎるきらいがありますから、
一度徹底的に古いものを壊して変わろうとしなければ、
新しいものを生み出せません。
ともかく、まず長く続いた自民党一党独裁体制が崩壊したことは、
意味があることだし、必然的なことだったのでしょう。
何かは変わると思いますよ。」

福守研究員:「欧米諸国は政治のシステムとして
イノベーションが可能なようできているのに対して、
日本の場合はそういったシステムがほとんど機能していません。
よくいわれるように内部変革ができない国だと…。」

K:「今回はかろうじてそれが機能したと…。」

所長:「いや微妙な所ですね。
“日本は外圧がないと変われない、内部変革ができない”
といわれてきましたが、今回、一見内部変革ができたようにも見えますが、
外圧がなかったかといわれれば、
アメリカ大統領選挙やリーマンショックの余波は
立派な外圧でしょう。
国の体質というのは、個人の体質と同様
簡単には変わらないんです。」

K:「福守研究員は、アメリカやフランスへの留学経験がおありなので、
その辺の国の体質の違いは肌で感じているのでは。」

福守研究員:「そうですね。
アメリカとフランスはまた違うのですが、
アメリカに留学中のことで、日本とはずい分違うなあ
と実感したことをひとつお話ししたいと思います。
大学院のゼミでのことだったんですが、
学生と教授が議論をしていて、
そのうち、教授のいったことに対して学生が
“リディキュラス”(ridiculous・バカげている)といったのです。
しかし、その後、教授も別に顔色を変えることなく議論は続いたんです。
何の話だか内容は忘れましたがともかく驚きました。」

K:「日本ではちょっと考えられないことですね。」

所長:「私が学生の時、授業中にある教授がいった内容について
少し突っ込んだ質問して、その質問の内容が
その教授の専門領域を少しはみ出していたんですが、
教授がうまく答えられなくて、最後、
“君、そんな質問をするのは失礼だよ!”
っていわれたことがあります。」

K:「所長のことだからまた教授を困らせるような
質問をしたんでしょう(笑)。」

所長:「いや、そんなことは(笑)。」

福守研究員:「日本では目上の人の意見に異を立てることが
非常にむずかしい所がありますね。
このあたりのことも、日本人、あるいは
日本という国の体質でしょうか。」

所長:「確かにそういうことも日本という国の
保守的な体質と関係があるでしょう。
去年の夏、2人も知っている世界情勢に明るい投資会社の社長と
ちょっとホットな議論したことがあるのですが、
その方は、継続や伝統の価値をとても強調していました。
それに対して私は変化の重要性を、その時述べたのですが、
これはまあ文脈によってどちらも正しいわけで、
要は古き良きものを時代に合わせて変えるということなんです。
ただ、江戸時代末期における明治維新のように、
この日本では大きな変化が必要な時というものがあります。」

福守研究員:「日本の保守性は、政治の世界だけではなく
文化領域全般にもありますね。」

所長:「その通りです。
ある意味では利権と世襲でがんじがらめです。」


K:「保守化すなわち頭脳化、
という側面がありますね。」

所長:「そうですね。
保守化ということを知のひとつの状態、あるいは形態として考えると、
どういうことかというと、ある程度以上の知識が充たされていて
それを保っていけば、あるいは守っていけばいいという状態ですよね。
したがって、形態といういい方をすれば外に開放されない、
内に閉ざされている形だといっていい。
変化の少ない時代はこれでいいのです。
しかも外の世界より多少とも有利な条件が内側にあればなおいい。
ところが、変革期にはこれではやっていけない。
外の世界の変化・発展に遅れてしまう。
つまり、保守の形を取ると新しい創造がむずかしくなるんです。
このあいだ、将棋の羽生さんの本を読んでいたら
おもしろいことが書いてあった。
“創造力は全てを省略して生まれる”と。
今現在の方が七冠を取った若い時より知識も豊かで
将棋の幅は広がったが、その分悩むようになってしまったと。
だからこそ切り捨てることが大切だと。」

K:「知識に偏重して切り捨てずにいると、
いざという時に変化を感じ取れませんね。」

所長:「そう、次の瞬間理性的に検証してしまうんです。」

福守研究員:「知識によって検証するあまり、
肝心な次の一手が読めない。」

所長:「将棋の世界ではコンピューターを駆使することによって、
研究方法が一気に進歩したようです。
羽生さんの世代は、微妙に現在のような
コンピューター時代より少し前に少年期を過ごしていて、
その影響もあるかと思いますが、
羽生さんは今でも重要な棋譜はパソコンで目にしても
必ず実際に将棋盤に駒を並べてみるそうです。
また対局室には、その場からつかむしかないなにかが確かにあり、
それは自分の対局でなくても感じることができるといいます。」

福守研究員:「パソコンの画面上で見るだけでは得られないもの、
つまり、頭脳のための情報以外のものが生の現場には
身体で感じられるものとしてある。」

所長:「それが感じられなくては、真のクリエイティビティは生れない。」

K:「日本の保守性とある部分でつながると思うのですが、
今回のニューヨーク旅行で感じたのは、
旅行者の日本人が少なくなっているということです。
僕が初めて海外旅行に行ったのは、
90年代前半だったのですが、その頃欧米諸国に行くと、
僕らアジア系の人間を見たら、たいてい
“こんにちは”と声をかけられました。
それに対して今回は、“ニイハオ”でした。
実際にその地に行ってみて学べることって多いと思うんですが、
そういう意欲が日本人は減退してきているのではないかと、
少々不安になりましたね。」

福守研究員:「そもそも人間の創造性や思考は
身体に支えられているわけですから、
いくらインターネットやテレビで外国の情報を簡単に
手に入れて学んだ気になっても、本当のところは分かりませんね。」

所長:「そうですね。
思考はほとんど無意識であるというのが、
21世紀における新しい哲学(第二世代認知科学)の出発点とされていますが、
インターネットやテレビを通じてでは、
無意識への働きかけが限定的でしょう。」

K:「無意識というのは、つまり身体的だということでしょうか。」

所長:「ところが無意識にも2つあって、
身体の無意識と心の無意識です。
これについては、次回に今年村上春樹の書いた“1Q84”
に絡めてお話しましょう。」

K:「私の大変好きな作家ですから、
楽しみにしています。」

福守研究員:「それから、次回はジャック・アタリの『21世紀の歴史』
についても…。」

所長:「あっ、そうそう、忘れていました(笑)。」

K:「次回もよろしくお願いします。」


<次回に続く>


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2.湧氣塾からのお知らせ
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3.塾長の著書の紹介
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『脳ひとり歩き時代 ヴァーチャル脳を身体が救う』(河出書房新社)
『「阿修羅」の呼吸と身体-身体論の彼方へ』(現代書林)
詳しくはこちら
http://www.you-ki-juku.co.jp/chosho_info.html


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●発行者
身体哲学研究所
http://body-mind-philosophy.org/

身体哲学道場 湧氣塾
http://www.you-ki-juku.co.jp/index.html

●バックナンバー 
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