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今ある「健康法」に不満・「呼吸法」についての明確な方法論を知りたい・現代というストレス社会の中で「本当の自分」を取り戻したい。そんな悩みを抱えている方々に解決法を実践する場が「湧気塾」です。塾長のインタビューや稽古内容をお届けします。

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2009/03/13

【疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!】日本文学の危機と身体性

【湧氣塾】とは、

■□今までの「健康法」では満足できない。
■□単なる「健康法」ではなく、「自己変革」したい。
■□「呼吸法」についての明確かつ明示的な方法論を知りたい。
■□現代というストレス社会の中で、「本当の身体」・「本当の自己」を取り戻したい。
■□今までにない、新しい坐禅を体験してみたい。

など、なんらかの悩みを抱えているみなさんに、その解決法を実践していく場です。

・詳しくは湧氣塾のホームページをご覧ください。
⇒ http://www.you-ki-juku.co.jp/


  ・各種お問合せはこちらまで。
⇒ TEL:03-5759-4411/mail: info@you-ki-juku.co.jp

【NEW】湧氣塾スタッフのブログ「Joy Creation」が始まりました!
ホームページよりご覧ください。
⇒ http://www.you-ki-juku.co.jp/


【塾長自己紹介】

湧氣塾を主宰する身体哲学者の勇崎賀雄です。
身体哲学者とは何ものか。
キレやすく、辛抱ができず、ちょっとしたことで自殺しかねない、
心身共に虚弱な現代の日本人の病理を解明し、克服する方法を追求しています。
湧氣塾とは何をするところか。
呼吸法をベースにした行法に基づき、虚弱な心身を乗り越えるための実践指導、および、
あらゆることに活用できる高いレヴェルの身体的(心身的)境地を確立する方法を
指導しています。
 プロフィール http://www.you-ki-juku.co.jp/staff.html


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疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!

湧氣塾
http://www.you-ki-juku.co.jp/

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<湧氣塾通信第88号>

湧氣塾、塾生のKです。

それでは今日も、「湧氣塾通信」を、
お楽しみください。



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□■―目次――――――――――――――――――――――――――――――――■□
1.【第88回 塾長のコトバ】”日本文学の危機と身体性”
2.湧氣塾(呼吸身法)の稽古内容
3.稽古の日程 [各コースのご案内]
4.塾長の著書の紹介

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.【第88回 塾長のコトバ】”日本文学の危機と身体性”
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

K:「先週はネアンデルタール人の話から、
歌と言語について、いろいろお話頂きました。
そのなかで、近代の知は言語知、さらにいえば
書き言葉に知を依存しすぎているのではないか、
というご指摘がありました。」

塾長:「はい。
それでは今週はさらに
言葉についての話を進めるために、
最近私がまた注目している本をご紹介しましょう。
水村美苗さんの『日本語が亡びるとき——英語の世紀の中で』
という本です。」


K:「やっぱりそうですね。
僕も先日塾長に勧められて、読んだばかりです。
この本は非常に知的、教養的水準が高く、
まだまだ僕の理解は足りないのですが、
現代の日本は、仏教の無分別知どころか、
盲点や限界の多い言語知、書き言葉すら危うい状況、
つまり、言文一致という意味すら理解できない人々の社会だという、
水村さんの指摘には、どきっとさせられました。
水村さんは文学者でもあることが関係していると思うのですが、
日本語の書き言葉の衰退は、つまり日本文学の衰退であるという指摘には、
現代の日本文学の状況を考えてみると、深く感銘しました。」

塾長:「現代の文学状況というより私たちの世代からいうと、
日本の文学は、とうの昔に、少なくとも30年ぐらい前に
99.99%亡びてしまっているんです(笑)。」


K:「でも、99.99%亡びたということは0.01%は生きていると…。」

塾長:「そう、先日、村上春樹がガザ地区を執拗に攻撃し続ける
イスラエルで文学賞受賞の講演をしていますが、
この講演文は実にみごとな文章でした。
私に日本文学はまだ100%は死んではいない
と思わせるにたるすばらしい文学者の文章でした。
でも、水村さんの言葉をかりれば村上春樹が最後の漱石でしょう。」


K:「僕もアエラでその受賞式での村上春樹の講演の
日本語の訳文(原文は英語)を読んで感動しました。」

塾長:「しかし、村上春樹を除くと今の作家の書くものは
正直な話ほとんど読む気もしません。
水村さんも指摘していますが、
明治期に生れた日本近代文学は、
確かに世界水準でした。
その当時の文学は、西洋における哲学に値するもの、
つまり人間とはどんな存在か、人生とは何か、
という人間の根源的な問いに答えるものだったのです。」


K:「現代の日本人における文学の位置づけとは、
全然ちがいますね。
今の人は、単なる娯楽や時間つぶしで
本(小説)を読んでいる人が多いような気がしますから。」

塾長:「そうですね。
私の感覚だと、昭和40年代の中上健二あたりを最後に、
哲学に準ずる文学は、日本では消滅したのではないでしょうか。
私が10代、20代で哲学に関心を持ったころは、
日本の哲学書、学問的な書物を読んでも、
これで日本人の生き方や人生観が、
本当に分かるのかしら、という感じでした。」


K:「西洋の借り物だったんですね。」

塾長:「そうなんです。
借り物だったり、突き詰め方が甘かったりして…。
そして結論的にいえば、漱石や鴎外など、
日本の近代文学や小林秀雄などの文芸批評を読むことの方が、
日本人の生き方や哲学、思想を知るのに、
一番ふさわしいと気付いたのです。」


K:「日本の近代文学が優れていた点は、
なんだったのでしょうか。」

塾長:「ひとことでいえば、理性と情緒のバランスが
高いレヴェルで取れていたということでしょう。
象徴的なのが、漱石の『草枕』の冒頭の一節です。」


K:「“山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。
意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。
とかくに人の世は住みにくい。“
という有名な書き出しですね。」

塾長:「そう、これだけで人間社会の本質を端的に表現しています。
そしてここには、知=頭脳知・言語知と共に、
情=身体性がしっかりと息づいています。
日本では明治まで知と情、頭(言語)と身体は
実は陰陽のように絶妙なバランスを保っていた。
したがって言語知が衰退するということは、
同時に身体知も衰退するということだったのです。」


K:「なるほど。
優れた文学的言語の中には、頭脳知とともに、身体知もある。
互いに相補的な関係なわけですね。」

塾長:「はい。
私の身体哲学も身体をメインに論じていますが、
身体は言語と相補なことを前提としています。
ですから、水村さんの指摘は、
普遍的な書き言葉としての言語知だけの問題ではないんです。
言語知とともに身体的なるものも、
同時に亡びつつあるということが、
大変な問題なのです。」


K:「なるほど。
そういう意味では、現代の文学者や文学の研究者たちが、
身体的なるものに、あまりにも無自覚だったことも、
日本文学の衰退の大きな要因かもしれませんね。」

塾長:「そのとおりです。
塾生である文学と言語学が専門の大学教授にも、
身体哲学の立場からぜひ近代文学について
本を書いてほしいと言われているんです。」


K:「現代は、身体について、
問題意識をもちにくいようですからね。」

塾長:「いや、身体については
ある意味で自己言及命題と同じでいつの時代も
問題意識は持ちにくいんです。」


K:「養老孟司氏は、江戸時代から体がなくなったといっていますが…。」

塾長:「養老さんは例によって勝手な論理で
江戸文化に詳しい作家橋本治を引っ張ってきて、
“橋本治が江戸時代には体がないっていっているから”
といういい方をしていますが、実はなんのことはない
橋本治はそんなことを書いていないんです。」


K:「よくある勝手読みという奴ですか。」

塾長:「そう、養老さんは橋本治がそう書いている
という本を上げているので、私はその本を3回も読んだんです。
でも、どこにもそんなことは書いていない(笑)。
もちろん誰でも自分に都合よく読んでいるんです。
でも、学者がそういうと一応信じますよね。」


K:「でも、養老氏は文学者でも、哲学者でもない、
単なる解剖学者だといっていますね(笑)。」

塾長:「それで、私も含めて多くの読者が
養老さんのトリックにひっかかってしまう。」


K:「養老氏はそれをある意味では楽しんでいる(笑)。」

塾長:「それで私は初めは養老氏に腹を立てていました。
養老氏が心身症知識人だと分るまでは(笑)。
いや、“江戸期に体がなくなった”という養老氏のいいたいことは
分らなくはないのですよ。
『日本人の身体観の歴史』という本は養老氏の
もっとも優れた本だと私は思っていますから。」


K:「養老氏のいう“江戸期に体がなくなった”とは
どういう意味なんですか。」

塾長:「養老さんは、江戸期の都市化が自然の排除によって
成立したといいたいのです。
確かに都市論と身体論をパラレルなものとして論じている人がいますから。」


K:「日本の身体論の草分け市川浩さんですね。」

塾長:「そうです。
もちろん、市川さんの論の展開はよく分ります。
厳密な考察にも裏づけられているし。
でも、養老さんの論理には無理があります。」


K:「『唯脳論』と同じですね。
確かにセンセーショナルなところがありますが、
細かく検証すると無理がある。」

塾長:「いや細かく検証しなくても無理がある。
江戸期とはいたる所に職人文化が生きている。
文楽や歌舞伎、浪曲、それに相撲なども人気があり、
浮世絵が広く出回り、祭りが好まれた時代です。
身体性だらけの時代じゃあないですか。」


K:「まあそういわれれば侍もいるし、けんかっ早い江戸っ子もいる、
現代よりも身体性にあふれた時代ですよね。」

塾長:「魚屋だって天秤棒をかついで売りにくる。
籠(かご)屋も通る。手紙だって飛脚が届ける。
風呂に行けば派手に入れ墨をした奴がいる。
郭があり、局部を誇張した春画もある。
江戸時代に体がなくなったといわれても
普通の人には何のことだか分からないでしょう。」


K:「本当にそうですよね。
養老氏は何がいいたかったんですか。」

塾長:「江戸が都市として本格的に管理されていた。
その発展でいえばいわゆる粗野で動物的な
自然としての体が、人為的な文化としての、
あるいは家畜化され、去勢されたアーティフィシャル(人工的)な身体に
変えられたということなのでしょう。」


K:「なるほど。」

塾長:「でも、私たちが考える身体、
あるいは身体哲学研究所でテーマにする身体は
自然のままの体だけではなく、当然、スポーツや踊り、
音楽といった文化としての身体も含みますから…。」


K:「塾長と養老氏の身体観の違いはよく分りました。」

塾長:「私は江戸期に限らず日本の文化を支えているものは
能や狂言にしても、お茶にしても、禅にしても、和歌や書にしても、
絵画にしても彫刻にしても、もちろん舞踊や武道にしても
身体性だと思っています。
先に話をした塾生の大学教授も
日本のトータルカルチャーは身体性ですよねと
折に触れておっしゃっています。」


K:「それにしても、漱石の『三四郎』で、
主人公の三四郎が上京する汽車の中で広田先生にいわれた言葉。
三四郎がこれから日本は発展するでしょうといったとき言下にいった
“亡びるね”という一言が、なんとも重く響きますね。」

塾長:「まったく同感です。
この言葉の意味はとても重い。
でも、漱石の同時代の人でもこの重さは
ほんのひとにぎりの知識人しか分らなかった。
そして、以後の日本人は一様にひどく脳天気だった。」


K:「今回紹介した『日本語が亡びるとき』
という本の題名もここからきているのですね。」

塾長:「そうです。
でも、この本の著者である小説家の水村さんが
憂えるのはもっともとして、また“大いなる知の暗闇”
広田先生が“亡びるね”といいきるのは当然として、
漱石自身は日本が本当に亡びるとは
思っていなかったと思いますよ。
そして、実は私も“日本が亡びる”とも
“日本語が亡びる”とも思ってはいません。
もちろんこの本の問題提起は、
身体哲学にとっても大変重要なものだと思います。
だから、身体哲学研究所でも取り上げて
研究員のみなさんがそれぞれ熟読し、
お互いの意見を交換してほしいと思っています。」







※	「塾長にこんなことが聞きたい!」という方は、
        こちらまで。→info@you-ki-juku.co.jp

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2.湧氣塾(呼吸身法)の稽古内容
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
<氣力、生命力を高める呼吸法>
〈呼吸身法〉とはひとことでいうと、その時々の身体の動きや姿勢
とのつながりを常に考慮した重層的で複数のリズムをもつ
有機的な全身呼吸の方法です。
身体の内部(深層)の呼吸の働きや氣の流れと
身体の外部(表層)の筋肉運動の調和を計りながら
“呼吸力”すなわち氣力、生命力を高める呼吸法だといってもいいでしょう。

<骨に氣を通す呼吸法>
<呼吸身法>では背骨を中心とした骨を“呼吸”と“氣”に
深く関係する生命力の根源と捉えています。
呼吸を通し骨格のゆがみを内側から矯正して
骨の代謝(氣の通り)をよくしていくことで
身体全体を改善強化していきます。

<一人一人の個別性に対応した無理のない呼吸法>
人間の身体は一人一人微妙に違います。
年齢の違いや男女差、活動的なタイプや、物静かなタイプでも違います。
またそのときの体調や食事の種類、四季の変化でも異なります。
〈呼吸身法〉のもう一つの特長は、一人一人の個別性に
よく対応できる身体の自己調整法だということです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
3.	稽古の日程 [各コースのご案内]
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〈会員制〉
◆基礎科コース/行法基礎
呼吸身法の基本的な身体の使い方を習得し、
本科コースへ進むための手足および五体の分解、
調整を習得します。

◆本科コース/行法
行法基礎コースで一度解体した各関節、208個の骨を有機的に再統合し、
坐法も用いて、理想的な行法的(超越的)身体を創り上げます。

◆本科コース/行法上級
呼吸身法の身体使いに習熟し、その身体を通して得た行法的(超越的)身体と
呼吸法により、純度の高い気の修養をめざします。

◆女性身法
女性身法は、特に女性の身体に有効な呼吸身法のエッセンスを集めて指導いたします。
身体の大元である骨のレヴェルから働きかけ、女性らしい健康と美しさ、明るさと若々しさ
あふれる魅力的な"骨美人"を創り上げます。

◆リハビリ身法
人間の身体は、いくつになっても、どんな状態になっても信じられないほど
治癒力や回復力を持っています。
リハビリ身法は、他者に依存する治療ではなく、あくまでも呼吸法をベース
として“自力回復”を目指すものです。
『他力ではなく自力』、自らの力で自身の機能を回復したいと望む人に対して、
限りないサポートを行います。

〈チケット制〉
◆坐禅身法
坐法を通じて『身体の垂直性』を修得し、頭に振り回されない、
高いレヴェルの心身の統一を目指す新しい座禅の方法です。
入会金なし、1回1時間のチケット制で呼吸身法を本格的に
はじめてみたい方向けのクラスです。



各コースの日程はこちらよりご覧ください。
→ http://www.you-ki-juku.co.jp/schedule.html

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4.塾長の著書の紹介
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『脳ひとり歩き時代 ヴァーチャル脳を身体が救う』(河出書房新社)
    『「阿修羅」の呼吸と身体−身体論の彼方へ』(現代書林)
詳しくはこちら→ http://www.you-ki-juku.co.jp/chosho_info.html

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<編集後記>
朝坐禅をすると、その日1日が
とても爽やかになる季節が
またやってきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次号をお楽しみに!
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●発行者:湧氣塾
●webサイト:http://www.you-ki-juku.co.jp/index.html
●お問合せ:info@you-ki-juku.co.jp
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