【疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!】自殺について(後編)
【湧氣塾】とは、
■□今までの「健康法」では満足できない。
■□単なる「健康法」ではなく、「自己変革」したい。
■□「呼吸法」についての明確かつ明示的な方法論を知りたい。
■□現代というストレス社会の中で、「本当の身体」・「本当の自己」を取り戻したい。
■□今までにない、新しい坐禅を体験してみたい。
など、なんらかの悩みを抱えているみなさんに、その解決法を実践していく場です。
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【塾長自己紹介】
湧氣塾を主宰する身体哲学者の勇崎賀雄です。
身体哲学者とは何ものか。
キレやすく、辛抱ができず、ちょっとしたことで自殺しかねない、
心身共に虚弱な現代の日本人の病理を解明し、克服する方法を追求しています。
湧氣塾とは何をするところか。
呼吸法をベースにした行法に基づき、虚弱な心身を乗り越えるための実践指導、および、
あらゆることに活用できる高いレヴェルの身体的(心身的)境地を確立する方法を
指導しています。
プロフィール http://www.you-ki-juku.co.jp/staff.html
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疲れた身体、疲れた心を癒す呼吸法!
湧氣塾
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<湧氣塾通信第43号>
湧氣塾、塾生のKです。
それでは今日も、「湧氣塾通信」を、
お楽しみください。
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□■―目次――――――――――――――――――――――――――――――――■□
1.【第43回 塾長のコトバ】“自殺について(後編)”
2.湧氣塾(呼吸身法)の稽古内容
3.稽古の日程 [各コースのご案内]
4.塾長の著書の紹介
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1.【第43回 塾長のコトバ】“自殺について(後編)”
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K:「前回に続き、65歳で自覚して‘逝った’哲学者の著書
『自死という生き方』に触れながら、現代社会における自殺について
身体哲学者である塾長の考えを聞かせていただきたいと思います。」
塾長:「それにしても、硫化水素を使った連鎖的な自殺が先月(四月)
だけでも60件もあるとか、その他にも警官の拳銃自殺など、
現代人の“死に急ぎ”がどうにも目立ちますね。」
K:「塾長がいうように、やはり身体が虚弱になっているんでしょうね。」
塾長:「そうです。これはいつもいうことですが、身体が虚弱だと、
ちょっとしたことにも辛抱がきかなくなるんです。ニーチェがいう
古代ギリシャ人が持っていた苦悩能力が極端に衰弱している。」
K:「苦悩能力って苦悩に耐える能力ですか。」
塾長:「そうです。ギリシア悲劇の世界の、苦悩に耐える能力です。
これは、本来もっとも人間らしい能力なんです。
その能力で人間は生き延びてきたといってもいい。」
K:「その苦悩能力って精神力ではないんですか。」
塾長:「逆境に耐えるのは精神力だと一般の人は思っていますが、
その精神力を支えているのは身体の能力なんです。最低限の
身体の力がないと、何をするにもふんばりがきかないんです。」
K:「その最低限の身体の力が、いい換えれば足腰の粘りが、
胆力や気力が現代人にはないということですね。」
塾長:「自殺の問題は、もちろん精神の問題、心の問題が絡みます。
簡単にいうと、身体が虚弱で頭脳の肥大化した自意識(自我)が
強い人が一番危ないんです。」
K:「それで前回塾長は、独我論といういい方をしたんですね。」
塾長:「一般の人にはなじみにくい哲学的ないい方をしたのかも
しれません。なにしろ死の問題、あるいは自殺の問題は、西洋哲学
の得意な領域ですから。観念が扱いやすい典型的なテーマなのです。」
K:「でも、本来死は、観念を振り回す問題ではないように思いますが。」
塾長:「その通り。
東洋では、死は現実的で具体的な問題以外ではないんです。
腹を決めて、身体を張って受け止めるしかない。
理屈をいっても始まらない。」
K:「ところが、日本も西欧化してくると、知識人は死を観念的に
あれこれ考えたくなるんでしょうか。」
塾長:「そうです。死を考えるというのは、生きるということを考える
ことにもなります。つまり、哲学的に人生を考え、“人生不可解”
とか日本人も観念的なことをいい出すようになるんです。」
K:「そういえば、その“人生不可解”という言葉は、
明治時代に華厳の滝で投身自殺した一高生、
藤村操の有名な言葉ですよね。」
塾長:「そうです。その頃、日本人も人生を考え、死を考え、
ある意味では一人前に哲学するようになっていた。それで、
その結果哲学的な自殺をするようになったという訳です。」
K:「でも、藤村操は確か、大分後になって遺書か日記が
発見されて、実は失恋して自殺したらしいとか。」
塾長:「よく知っていますね。だから明治の一高生、藤村操の
自殺は西洋的でもあり、日本的でもあったという訳でしょう。
いかにもインテリ風で西洋に日本が接ぎ木されている…。」
K:「塾長のいわんとしていることが分ってきました。
前回取り上げた『自死という生き方』の著者も西洋の哲学を
学んだ人で、それが『新葉隠』を書いて西洋的(哲学的)かつ、
日本的に自死したということがいいたいのですね。」
塾長:「まあ、だいたいそんなところです。
前回は、西洋近代哲学に典型的な自意識(自我)
の問題から『自死という生き方』を批判しましたので、
今回は、身体の側から切ってみます。」
K:「よろしくお願いします。なるべく塾長らしく切れ味鋭く…。」
塾長:「まず、『自死という生き方』の著者は、
死に対する身体的な前提条件に決定的な誤解がありました。」
K:「それはどういうことですか。」
塾長:「『自死という生き方』の著者は、人間の臨終、つまり、
“自然死”を苦痛に満ちた悲惨この上ないものだという前提のもとに、
“自死という生き方”を展開しています。
人間の自然死が苦痛に満ちたそんなに悲惨なものなら、人格を備えた人間の
当然の権利として、あるいは、人間の自由の行使として、苦痛の少ない
人為的な死、つまり、自死を社会も認めるべきだというのです。」
K:「でも、その前提が間違っていたら話になりませんね。
『自死という生き方』の著者は、なんでそう誤解してしまったんですか。」
塾長:「『人間らしい死に方』(原題“How we die”)という全米で
ベストセラーになったシャーウィン・ヌーランドというイェール大学
付属病院心臓外科医の書いた本を読み違えてしまったのです。」
K:「読み違えたというのは、誤読してしまったということですか。」
塾長:「誤読といえばいえますが、現実の死についての基本的な
知識がない人には、ある意味でしょうがないともいえる少々微妙
な所です。」
K:「どういうことか、具体的に説明していただけますか。」
塾長:「はい。ヌーランドはハイテク医療機器をそなえた
大きな大学病院の集中治療室や救急処置室などで、
三十年間におよそ九千人の患者の死を見てきた経験から
こんなことを書いているのです。
ひと昔前の医学書に書かれてあった静かでおごそかな
人間の臨終、すなわち“威厳ある死”という古典的な死
のイメージを修正、または放棄しなければならない。
自分が見てきた死は、ほとんど苦痛に満ちた悲惨なもの
だったというのです。」
K:「でも大学病院の集中治療室での死というのは、
とても自然死という言葉で一般化はできない死ではないですか。」
塾長:「その通りです。ヌーランド自身もそれを自然死という
いい方では書いていませんし、病院での死が苦痛に満ちている
といっても自殺ははっきり否定しています。
その証拠にヌーランドは『How we die』という本の後に、
『How we live』という本を書いています。」
K:「その辺りも、『自死という生き方』の著者は、安易に読んでしまった、
塾長が読み違えという所ですね。」
塾長:「ヌーランドも書いているのですが、この五十年で
“人間の死に方”が変わってしまっているのです。」
K:「どう変わったのですか。」
塾長:「ひとつは、ほとんどの人が病院で死ぬようになったこと。
もうひとつは、医学が、ハイテクの発達などで劇的に進化し、
病態生理学に基づく最先端の治療が行われるようになったこと。
もちろん、これにはいい面もたくさんあるのですが、患者が静かに
死んでいくことがほとんど不可能になったのです。
ヒポクラテスがいった“患者のための医療”から“医学のための医療”
に変わってしまったのです。」
K:「“医学のための医療”とは、よく言われる手術は成功したけど、
患者は死んだというやつですね。」
塾長:「本当をいうと手術で死んだのはまだ救いがあった。
一番悲惨なのは、苦しみだけのための治療や投与がなされ、
死なせてくれないことです。」
K:「“延命治療”という名の拷問ですね。」
塾長:「あまり過激ないい方は控えたいと思いますが、
ヌーランドが大学病院で臨床医として働いた三十年間は、
医学史的に見ても、おそらく患者にとって一番悲惨な時期
だったと思います。
抗がん剤も今ではガンの種類により効き方や副作用の
ヴァリエーションや個人差などのデータがかなり正確に患者に
知らされるようになり、薬自体の改良も進んできましたが、
一時は本当に薬の出し方がひどく患者がモルモット状態でした。
強い薬とはほとんど毒と同じですから…」
K:「ヌーランドが書いていることが、時代や状況に限定された
人間の死に方だということに気が付かないと、とんでもない
死の哲学が誕生することになりかねませんね。」
塾長:「ヌーランドの『How we die』が出版されたのは、1993年
ですから、今から15年ほど前ですが、この患者にとって医療の
最悪の状況はかなり変わってきました。」
K:「この15年に、威厳のある人間の死に方は少しは取り戻された
のでしょうか。」
塾長:「はい。幸いなことに、高齢化の進んでいる日本では、
在宅医療が進み自宅で臨終を迎える人が増えてきたこともあり、
ヌーランドがいったような人間の死がただ苦痛に満ちた悲惨な
ものであるという時期は脱しました。」
K:「死はそんなに恐れるものではないという、本来の日本人の自然死に
戻ってきたといえるのですか。」
塾長:「いえると思います。私の妻は看護士でケアマネージャーの
資格ももち、ここ十年ほど、在宅の現場にいますが、最近では
延命治療をせずに、静かに威厳をもって死んでいく老人が増えて
いるといっています。
それにはまず、家族の理解と医者の了解が不可欠なのですが、
このふたつとも徐々に充たされつつあるといいます。」
K:「人間としての威厳をもった静かな死というのは、
塾長のいう“植物性身体”の死に方ということですよね。」
塾長:「そうです。本来の自然死というのもそういうものだったのです。
本人が死期を自覚し、周りもそれを認め、食を徐々に細くしていって、
枯れ木がくちていくように静かに死を迎え入れるという死に方です。」
K:「仏教者(行者)の死に方というのも、そうした死に方ですよね。」
塾長:「西行や法然の死に方なども実に見事なものでした。
いや、普通に人々も基本的にはそのように死んでいったのです。」
K:「でも、現代人は食を細くしていってというのが、
難しいかもしれませんね。」
塾長:「いや、実際に難しいのは、病院でも在宅の場合でも、
延命治療をせず、ある時点から点滴を断る決断を本人はもちろん
家族がしっかりとできるかどうかということです。死んでいく人も
最後までいやがるのはシモの世話を他人にしてもらうことです。
点滴をしなくなれば、内蔵も徐々にきれいになり、文字通り
清らかな身体で眠るように臨終を迎えることができるのです。」
K:「ガンなどの病人の場合はどうなんですか。」
塾長:「ガン患者でも、ある時点から抗ガン剤を止めガンと
闘わなければ同じように、ほとんど苦痛なく死んでいくことが
可能です。」
K:「敵と最後まで闘うという西洋的な“動物性身体”から、
日本人本来のすべてを受け入れる“植物性身体”を回復
すればいいということですね。
(『脳ひとり歩き時代』参照 http://you-ki-juku.co.jp/chosho_info.html)」
塾長:「そういうことです。それには、例えば“坐る”ことや
“呼吸法”を通じて自分の身体(植物性身体)に自覚的に
なるようにしておくことがベストでしょう。」
K:「普段の生き方を問われそうですね。」
塾長:「日々精一杯最善の生き方を積み重ねていれば、
自分の身体の寿命はおのずと分るようになるのです。」
K:「日々、行をしていれば一番いいということですね。」
塾長:「行といってもあまり難しく考えないでほしいですね。
昔の日本人はみんなそう生きていたのですから。
ともかく、簡単に自殺してはダメだということです。
後で後悔のしようがない。」
※ 「塾長にこんなことが聞きたい!」という方は、
こちらまで。→info@you-ki-juku.co.jp
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2.湧氣塾(呼吸身法)の稽古内容
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<氣力、生命力を高める呼吸法>
〈呼吸身法〉とはひとことでいうと、その時々の身体の動きや姿勢
とのつながりを常に考慮した重層的で複数のリズムをもつ
有機的な全身呼吸の方法です。
身体の内部(深層)の呼吸の働きや氣の流れと
身体の外部(表層)の筋肉運動の調和を計りながら
“呼吸力”すなわち氣力、生命力を高める呼吸法だといってもいいでしょう。
<骨に氣を通す呼吸法>
<呼吸身法>では背骨を中心とした骨を“呼吸”と“氣”に
深く関係する生命力の根源と捉えています。
呼吸を通し骨格のゆがみを内側から矯正して
骨の代謝(氣の通り)をよくしていくことで
身体全体を改善強化していきます。
<一人一人の個別性に対応した無理のない呼吸法>
人間の身体は一人一人微妙に違います。
年齢の違いや男女差、活動的なタイプや、物静かなタイプでも違います。
またそのときの体調や食事の種類、四季の変化でも異なります。
〈呼吸身法〉のもう一つの特長は、一人一人の個別性に
よく対応できる身体の自己調整法だということです。
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3. 稽古の日程 [各コースのご案内]
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〈会員制〉
◆基礎科コース/行法基礎
呼吸身法の基本的な身体の使い方を習得し、
本科コースへ進むための手足および五体の分解、
調整を習得します。
◆本科コース/行法
行法基礎コースで一度解体した各関節、208個の骨を有機的に再統合し、
坐法も用いて、理想的な行法的(超越的)身体を創り上げます。
◆本科コース/行法上級
呼吸身法の身体使いに習熟し、その身体を通して得た行法的(超越的)身体と
呼吸法により、純度の高い気の修養をめざします。
◆女性身法
女性身法は、特に女性の身体に有効な呼吸身法のエッセンスを集めて指導いたします。
身体の大元である骨のレヴェルから働きかけ、女性らしい健康と美しさ、明るさと若々しさ
あふれる魅力的な"骨美人"を創り上げます。
◆リハビリ身法
人間の身体は、いくつになっても、どんな状態になっても信じられないほど
治癒力や回復力を持っています。
リハビリ身法は、他者に依存する治療ではなく、あくまでも呼吸法をベース
として“自力回復”を目指すものです。
『他力ではなく自力』、自らの力で自身の機能を回復したいと望む人に対して、
限りないサポートを行います。
〈チケット制〉
◆坐禅身法
坐法を通じて『身体の垂直性』を修得し、頭に振り回されない、
高いレヴェルの心身の統一を目指す新しい座禅の方法です。
入会金なし、1回1時間のチケット制で呼吸身法を本格的に
はじめてみたい方向けのクラスです。
◆呼吸身法入門
呼吸身法に接して、初歩的な呼吸法と身体使いを習得します。
入会金なし、1回1時間のチケット制で気軽に呼吸身法を
はじめてみたい方向けのクラスです。
各コースの日程はこちらよりご覧ください。
→ http://www.you-ki-juku.co.jp/schedule.html
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4.塾長の著書の紹介
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(新刊)『脳ひとり歩き時代 ヴァーチャル脳を身体が救う』(河出書房新社)
『「阿修羅」の呼吸と身体 身体論の彼方へ』(現代書林)
詳しくはこちら→ http://you-ki-juku.co.jp/chosho_info.html
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<編集後記>
いろいろなことを「継続」することの大切さが、
最近身にしみます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次号をお楽しみに!
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●発行者:湧氣塾
●webサイト:http://www.you-ki-juku.co.jp/index.html
●お問合せ:info@you-ki-juku.co.jp
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