2009/12/17
ライター稼業撃退塾 第14号
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C言語撃退塾 K&Rは置いて、俺の話を聞け 改め、
プログラマ稼業撃退塾 実装者のプログラマ0F戒 改め、
ライター稼業撃退塾
第14号(2009/12/17)
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モノカキへの道・胎動編(その7)
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みなさんこんにちは。
いつまでも勿体つけても仕方がないし、勿体つけるほどのこともないから、
「絶対現場主義~」の入稿を終えて、次が何もないことに気づいた私が、強
迫観念に駆られて実行に移した「暴挙」をカミングアウトさせていただこう。
己のライター的日常について、ある程度のことはオープンにしてあちこちに
書きとばしているけれども、この「暴挙」に関しては本邦初公開なのである。
なぜかというと、チョー恥ずかしいことだからに決まっている。
してその暴挙とは?
「天下の技術評論社編集部御中に、適当に企画書をでっち上げて『実装亭炎
上の上方落し噺』を送りつけてしまった」
のだ。
うっひゃぁぁぁー。
ホンマにむちゃしよったもんやのう。我ながらそう思う。今思い起こしても、
顔から一兆度の灼熱光線が出そうである。
そのときは「もしかしたらイケルかも…」と、掛け値なしに思っていたから
世も末だ。
ところで、天下の技術評論社も、広く出版企画を募集しておられるので、
「よおし、ここらで一発」と、なにやら企んでおられる方は、是非企画を持
ち込まれてはいかがだろうか。メールでも受け付けてくれるぞ。
http://gihyo.jp/site/inquiry/manuscript
送った企画は真剣に検討してくれて、まことにご丁寧なお断りのご返事がい
ただけるぞ(あかんガナ)。私など逆に恐縮してしまったぐらいである。
どうせ勝負をかけるのなら、技術評論社のような大手が望ましい。
このメールマガジン、どこで誰が読んでいるか知れたものではないので、あ
んまりドロドロとしたことは申し上げられないが、まあその、初版部数がよ
そより多いとか、それから、えーっと配本力が段違いとかだな。
コホン。まあ私はそのような下世話なこと、イッセツ興味はないのだが。
私が技術評論社を選んだのは、IT系の出版社で企画を募集しているところは
ないかいなとインターネットで探しまわっていて、たまたまそこの企画募集
ページに辿りついたからである。
技術評論社というのは、お堅い書籍もたんと出版されているが、柔らかいも
のもオーケイかしらと思って、犠牲者に定めたのである。
なにせ、私ぐらいの年代になると、「技術評論社 = TheBASIC」だもんで。
後日技術評論社の編集者様より、TheBASICに関わった人々は既にほとんど社
内に残っていないという話を聞いた。まあそうだろうな。あのような雑誌を
作ろうかというニンゲンが、おとなしく勤め人でございと会社に収まってい
るはずがない。
残念ながら、この話題は、往年のTheBASICを読んだことがない方にはさっぱ
りわからないだろうが。どちらかといえば懐旧談である。
ここでちょっと裏技的なお話をしておきたいのだが、IT系の出版社は、先の
技術評論社のように自社のサイトに企画募集ページなどを設けておられるが、
他の出版社でも、サイトを隅から隅までよく読めば、ぽろっと「企画を募集
しています」とか「ライターを募集しています」とか書いてある。どことも、
売れる企画はほしいのだ。であるから、いくらでもチャンスはあるぞ。
大々的に募集しないのはあれだな。私が思うに、あまりおおっぴらにやると、
私のようにわっけのわからんものを送りつけてくる輩が後を絶たないので、
みつかりにくいところにこっそり書いているのだろう。
自分の得意分野にぴったりフィットしそうな出版社があったとする。しかし、
そこのサイトをくまなく探しても、「企画募集」という文言がみつからない
からといって、諦める必要はないのである。
たいがい、「お問い合わせ」などというページがあってメールが送信できる
ようになっているだろう。それへさして企画を送りつけてやればよいのであ
る。あまり長たらしい文章が書けないようなら、これこれこういった企画を
提案したいのだがという概略をざっと書いて、別途企画書を送りたいのです
けれどとお願いすればよい。
もしかして、皆様も、初心者向けのプログラミング解説書などでお世話にな
ったことがあるかもしれないが、オーム社という出版社がある。
ここのサイトのどこをみても「企画募集」はしていない。「お問い合わせ」
のページを見ても「出版企画を募集します」という文言はない。ところが、
なんと問い合わせメールフォームをみると、ファイルが添付できるようにな
っているのだ。
http://www.ohmsha.co.jp/ohmgrp/contact.htm
これは「企画書を添付して来い」という謎かけ以外の何物でもないではない
か。そうは思わないだろうか。私自身企画をオーム社には送ったことがない
ので、これは推量の世界ということになるのだが、熱意のこもった企画を送
ってこられて、あだやおろそかにするところは少ないと思うぞ。
さらに、私の本を何冊か出してくれた工学社。かの会社のサイトにも「企画
募集」という文言はないが、よくよく調べてみると、「お問い合わせ」のペ
ージに「お問い合わせ種別」というドロップダウンリストがあり、それに、
ひっそりと「【編集部】原稿持込に関するお問い合わせ」という項目がある
のだ。
専門書、実用書というのは、文章の上手い下手は二の次で、著者の持ってい
る知識と経験がまずは第一なのである。もし貴方が「このことに関する知識
なら誰にも負けん」というのをお持ちならば、書籍を出版できる可能性はい
くらでもあるし、案外簡単かもしれないよということを私は申し上げたいの
である。
ただ、「プログラミング入門書」だとそういうわけにはいかないかもしれな
い。
あるプログラミング言語を習得するにあたり、まずはこの著者が何を言って
いるのかを解読せねばならないというのはちょっと辛い。同じ事を解説する
にも、文章のできばえ如何で、大分読み手の苦労度合いが変わってくること
もあるからな。
さて、恥知らずにも技術評論社へ「実装亭炎上~」を送りつけたのだが、結
果は皆さんご存知のとおり相手にはしてもらえなかった。多分あれは、未来
永劫何処からも相手にしてもらえることはあるまい。
よっぽど私が著名な人間となれば話は別だろうが、今のところそれは全く杞
憂に過ぎないから、あれこれ気を揉む必要もないのである。
さて、「天下の技術評論社編集部御中に、適当に企画書をでっち上げて『実
装亭炎上の上方落し噺』を送りつけてしまった」時に、実にまあなんという
か、偶然のいたずらとも言うべきある事件が起こったのだ。
この話も本邦初公開である。現象自体はあちこちに書いているけれども、技
術評論社殿への投稿との因果関係については初公開なのである。
企画を送った翌日から、メールマガジン「実装亭炎上~」の読者数が一時間
に十名ずつの割合で増えだしたのである。
この怪奇現象に私は驚愕し、次のように分析した。
「技術評論社内で『実装亭炎上~』が話題になり、編集者という編集者が我
先に読者登録を始めた」
よくよく考えると、まずありえないことだが、それ以外に読者数が爆発的に
増加する理由が考えられない。創刊してから一年以上かけて、やっと読者数
が五十名を超えたか超えやんかというところだったのだから。
はっきり言って私は完全に舞い上がり、興奮しまくって、とてもではないが
椅子に腰掛けていられなくなり、家の中を二百三十周した後、着の身着のま
ま表に駆け出して、近くのコンビニで百四十八円也を支払って発泡酒を購い、
店の前でプシューッと缶をあけ、大きく胸を張り腰に手を当て一気飲みした
後、「がぁおおおうぅー」と咆哮したほどである。
挙句の果てに、コンビニの店員さんに、「もうし。そこの怪しいお方。すみ
ません。店先でそのように『がぁおおおうぅー』と咆哮されますと、他のお
客様が気味悪がられますので…」と注意される体たらくだ。
後日、この読者数の爆発的増加は、まぐまぐ殿が「実装亭炎上~」を「週間
お勧めメルマガ」として取り上げてくれたことが原因であると判明した。
「週間お勧めメルマガ」というのは、普通、いくばくかの料金を払わないと
取り上げてくれない。すべからくゼニの世界だ。私はそのような料金を払っ
た覚えがないので、まぐまぐ担当者のどなたかが、何かの気まぐれで自発的
に取り上げてくださったのである。
そのこと自体は感謝感激で、いつしか取り上げてくださった方とお会いする
ことがあれば、地べたに頭を擦り付けてお礼したいと思っているほどだが、
ちょっとその、タイミングがナァということなのであった。
ところがバチあたりな私は、瞬間最大読者数百八十名超となったにもかかわ
らず、「小噺マラソン」などというつまらないことを始めて、あれよあれよ
という間に読者を失ってしまった。現在では百三十名ちょいである。
「恩をあだで返す」というのはこのことだ。
「実装亭炎上~」のことを書き出すときりがないが、そういった経緯でもっ
て、技術評論社から出版されることはなかった(当たり前だ)。
ところが、この暴挙がきっかけとなって、技術評論社の編集者様に「実装者
(本名丸岡孝司)」という人間、というか私が書くものに興味を持っていた
だき、「 C言語撃退講座」の出版につながることになるのであるから、本当
に世の中わからないものなのである。
-- 次号に続く --
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編集後記
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