ばなな先生の お気楽作文教室  RSSを登録する

表現したものを通して、自分の視点や自分とは何者かに気づく『自分科』という科目を提唱する著者が、「書く」ことによって、人生が変わることを訴えます。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/27
  • 部数 133部
  • メルマガID 0000237027
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2009/10/03

第135回 雑感

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 ばなな先生の

    おとなとこどものための
 
       おきらく 作文教室

                     No.135
                     2009.10.3


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 こんにちは、



「自分科塾ばなな」
 の講師
「ばなな」ともうします。
 
 
 
 いよいよ10月、
 年度の折り返し点です。



 ここのところ、わたしは、
 諸事情があって、
 日雇い派遣でいくつかの工場に行き
 仕事をさせてもらいました。



 人生初めての大変よい経験をしています。



 そして、その翌日、
 小学校で授業をすると、
 じつに多くの気づきを得ることができます。

 
 
 最近思ったことを書きたいと思います。




 今回もどうぞよろしくお願いいたします。




 目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■    
□                                 □  
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□    ♪ 雑感   ♪                      □ 
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□                                                                 □
■    ♪ 編集後記 ♪                     ■ 
□                                 □  
■                                 ■
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    ♪  雑感   ♪  


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 工場という場所で
 仕事をしたことのなかったわたしは、
 あらためてその管理性、合理性のすばらしさと
 驚きを感じました。



 とにかく人をダブつかせないように
 また、ラインやシステムにあわせて仕事をします。



 このラインやシステムを決定する
 頭脳明晰な方がいて、おおよそを決めるのですが、
 その概要は、
 日雇いのわたしには伝わってきません。


 作業は、商品が次のラインに円滑にすすむよう、
 手を加えます。
 部品を足したり、中をチェックしたり、
 荷物を降ろしたり
 たいてい一つの作業です。


 全容が見えません。
 とにかく言われたことをしています。

 
 複数でやるときには、
 多少のコミュニケーションが生じますが、


 もくもくと一人で
 仕事をすることもありました。

 

 そしてあるノルマを達成するがためでしょう。
 忙しい時間帯は怒鳴り声がとびかいます。


 上司が部下を、
 そしてラインを統括する人が
 それぞれのラインの人を
 熟練の人がバイトのリーダーを
 
 それぞれがそれぞれの立場で、
 どんどん下へ怒鳴っていきます。


 残念ながら、
 最下層にいるわたしには、
 仕事を円滑に達成させたい、
 という意図は残念ながら伝わりません。
 伝わるのは「怒りの感情」のみです。

 おそらくその会社の社長は、
「様々な人に雇用を」
「社員を養うために」
「社員や社会の幸せのために」
 と思っているのでしょうが、
 下におりてくるうちに
「ただ怒っている」
「ただ怖い」
「時間やラインにとらわれている」
 という印象しか持ちません。

 
 それは所属意識の希薄さだったり、
 その仕事の社会的価値をわたしが
 知らなかったり、
 
 あるいは「人間」として
 接してもらえてない、
 とわたしが感じてしまった
 ことに端を発するのかもしれません。

 実際、
「ただ立っていると叱られるから何かしておけ」
 わたしにそういって叱る人もいました。
 
「言われたことだけをやればいいんだから」
 という人もいます。


 そのうち、何回か仕事をしていると、
 言われたことだけを
 叱られないように、
 時間やラインに囚われている
 自分がいました。


 気持ちが殺伐として、
 人を見る目が、
 ラインを流れる商品を見る目と
 同化していることに驚きました。
 

 しかし、それが大変残念なことながら、
 同じ光景を
 翌日の学校に見ることもありました。




 ラインを流れている商品や
 大きなトラックにつまれた、
 外国からの段ボール箱を見ていると、
 これが戦後日本を支えてきたんだな、
 と思います。


 その恩恵や影響には
 心から感服しています。


 ですが、
 時間の終わりを告げるチャイムが、
 自分の行っている小学校と
 まったく同じ音だったとき、


 今まではともかく、
 これからもこのやり方で行くのか、
 これで本当にいいのか、
 と疑問を感じました。


 
 実際、自分がいるのが、
 学校なのか工場なのか
 分からなくなることがあります。


  



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  ♪ 編集後記 ♪

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 派遣で働いている人をよく見ていると、
 その仕事を効率よく進める
 素晴らしい技術をもっている人や


 自分を犠牲にして、
 周囲に尽くす誠実な気持ちをもっている人が
 たくさんいます。



 ところが、システムの中では、
 なかなか評価されません。



 それは、学級の中にいる
 目立たないながらも役割のある
 子ども達にも似ています。



 これら共感力のある人材を
 どのようにして生かすのか、
 本気で思案をしていく必要があります。





 最後までありがとうございました。
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