ばなな先生の お気楽作文教室  RSSを登録する

表現したものを通して、自分の視点や自分とは何者かに気づく『自分科』という科目を提唱する著者が、「書く」ことによって、人生が変わることを訴えます。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/27
  • 部数 133部
  • メルマガID 0000237027
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2009/07/26

第125回 ばなな流 読書感想文の書きかた(1)

☆―――――――――――――――――――――――――――――――――☆
 

 ばなな先生の

    おとなとこどものための
 
       おきらく 作文教室

                     No.125
                     2009.7.26


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 こんにちは、



「自分科塾ばなな」
 の講師
「ばなな」ともうします。
 

 本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 


 今年もまた、
 読書感想文の季節がやってきました。



 毎年、夏になると書き、
 すでに3回目となりますが、

 この夏も
「ばなな流読書感想文の書き方」
 を紹介したいと思います。




 どうぞよろしくお願いします。



■□■  目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■    
□                                 □  
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□    ♪ ばなな流 読書感想文の書きかた(1) ♪         □ 
■                                 ■
□                                                                 □
■    ♪ 編集後記 ♪                     ■ 
□                                 □  
■                                 ■
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    ♪   ばなな流 読書感想文の書き方(1)   ♪  


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 わたしは、児童文芸家協会という
 児童文学作家や絵本作家の
 コミュニティーに参加しています。



 何人かの作家の先生に
「子どもの頃、読書感想文は好きでしたか?」
 と尋ねてみました。



 面白いことに、
 尋ねた全員が「大嫌いだった」
 と答えています。



「本を読むことと感想を書くことは
 違うんだよね」
 先生方はそうおっしゃいます。
 中には、ご自身の作品が
 課題図書になっている方もいらしゃいますが(笑)
 本好きな人たちでも、
 感想文はやや不自然な行為のようです。




 わたしにとって、本の感動は、
「じんわり」とした感覚です。
 


 読み終えた後、
 本閉じて歩き出した一歩が
 以前とは違う、
 見える世界がちょっとだけ違う、
 というくらいの小さな変化です。



 あるいは、翌日、
 ふとしたことでその情景が、
 ばぁーっと浮かぶような感覚です。


 小さい頃、
 かこさとしさんの絵本が好きでした。
『海』
 という海の断面を浅瀬から
 切り取って描いた絵本がありました。


 海に対する視点を変え、
 想像力をかきたててくれました。



 いつもあの本を読んでいるね、
 とよく言われましたが、
 その理由は伝えられませんでした。



 読書の感想は言葉にできないものだと
 わたしは思います。


 もし言葉にして突き詰めていくとしたならば、
「面白い」「つまらない」
 というものにしかならないような気がします。



 読書感想文は、
 その本に対する「意見文」だと思います。


 その子が本と対話して、
 そこから感じたイメージを
 言葉にしていくのならば、
 読書感想文は
 その子の内側に気づく素晴らしい機会に思えます。



 本を仲良しになりたい友達だと思って
 会話をしてみましょう。



 本から聞かれた質問に答えてみましょう。


「タイトルは気に入ってますか?」
「表紙のデザインはどうですか?」
 本が、あなたに聞いています。
 友達と話すように答えてみましょう。


「登場人物は誰に似ていますか?」
「最後のシーンは気に入っていますか?」
 少し内容に関する対話もしてみましょう。 
 もし読んでいないのなら、どうなっていたら
 読みたくなるのか、自分の希望を伝えましょう。


「この物語にはどんなテーマ曲をかけたいですか」
「この本を読み終えたらしたいことはなんですか」
「ドラマ化するなら誰を主人公にしたいですか」
「この本はどこで読みたい?誰にプレゼントしたい?」
「どんな色のイメージですか? においや音はしますか?」

 ちょっと遊んでみましょう。
 イメージを膨らませてみましょう。 


 こうして、本と対話をして、
 新しい友達を親しい仲間に紹介するように
 感想文を書いてはどうでしょう。



 その出会いが人生や運命を変える、
 という意味では、
 本は人と同じだとわたしは思います。

 



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  ♪ 編集後記 ♪

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 本をすべて読まないと
 読書感想文を書いてはいけない。




 わたしたちは
 そんな強迫観念に支配されています。



 途中まで読み、やめてしまうことを
 わたしたち大人も罪深いことだと感じています。



 しかし、わたしにも経験がありますが、
 何らかの理由で読むのを止め、
 そこから先を後日読んだとき、
「ああ、今、この部分が必要だったんだな」
 と思うことがあります。



 パラパラとめくっても意味が分からず、
 数年後にあらためて読んだとき、
 その意味が分かる、ということもあります。


「読み時」というのがあります。



 村上春樹さんの新刊を
 多くの人が手にしていますが、


 今『ノルウェーの森』じゃなきゃならない
 という人もいるはずです。



 どの時期なのか、人によっても違います。



 たとえ一ページも読まないで
 感想文を書いても、
 その本が自分の意志によって
 選ばれたものなら、
 後で必ず、
 本とのかかわりが生まれるはずです。





 最後までありがとうございました。

 

      
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