ばなな先生の お気楽作文教室  RSSを登録する

表現したものを通して、自分の視点や自分とは何者かに気づく『自分科』という科目を提唱する著者が、「書く」ことによって、人生が変わることを訴えます。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/11/08
  • 部数 132部
  • メルマガID 0000237027
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2009/06/15

第117回  一人ではできないこと 

☆―――――――――――――――――――――――――――――――――☆
 


 ばなな先生の

    おとなとこどものための
 
       おきらく 作文教室

                     No.117
                     2009.6.15


☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆





 こんにちは、



「自分科塾ばなな」
 の講師
「ばなな」ともうします。
 

 本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 


 うっかり忘れていたのですが、
 この6月で、メルマガが
 丸2年になりました。



 読み続けてくださった皆様に、
 時折、応援メッセージをくださる方々に、
 心から御礼もうしあげます。



 本当にありがとうございました。

 

 一人では、
 決して書けなかったことでしょう。
 皆様の拍手に背中を押されたのだと
 痛感しています。

 
 これからも楽しんでまいりたいと思います。
 引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 
■□■  目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■    
□                                 □  
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□    ♪ 一人ではできないこと ♪                □ 
■                                 ■
□                                                                 □
■    ♪ 編集後記 ♪                     ■ 
□                                 □  
■                                 ■
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      ♪   一人ではできないこと   ♪  


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 この前、
 小学校2年生と図工をしていたら、
 こんな声が聞こえてきました。



「まねしちゃいけないんだよ!」



 一人の女の子が、
 ある女の子を名指しで注意していました。

 

 また、はじまったか……、
 とわたしは耳をそちらにむけました。


 
 
 真似した、真似していない、
 というやりとりは図工をしていると
 よくあります。



「でも、先生はマネオッケー、って言ってるよ」
 遠く離れた場所から、
 男の子が助け舟をだしていました。


 (こういうとき、
 聞こえにくい場所から声があがるのが
 本当に不思議です。)




 ちなみにわたしの授業では、



 自分の作品は世界一、
 仲間の作品は世界一、
 まねオッケー


 というお題目を唱えています。
 (その理由は後ほど)




「でもさぁ」
 最初に切り出した子がこう言いました。



「真似をした子の作品の方が
 選ばれて賞をとったらズルいじゃない」





 この女の子の言い分は、
「全員が、同じ賞の獲得をめざして作品をつくっている」
 という限られた場所においては
 もっともなことだと思います。


 
 でも、あまりにも狭い所に囚われた発言です。



 図工をすることが賞に選ばれることと
 同義になっているのです。



 わたしたちのアイデアは、
 自然物や他人のアイデア、
 あるいは、
 既存のものの組み合わせや
 自分の体験
 などをもとに生まれてきます。



 色々味わう。
 寝かせる。

 すると、
 あるときひらめく。


 アイデアはみんなの叡智です。


 同時に、そこには
『その人らしい解釈』
『その人ならではの表現スタイル』
 がスパイスのように加わっています。



 そのスパイスをわたしはオリジナル
 (オリジンという言葉は源という意も
 あるそうです)
 と呼ぶような気がします。




 自分も他人もない。
 みんなとわたしの知の和合。



 決して自分一人では生まれないもの、
 とわたしは考えます。



 マネをしている、と非難する
 子どもの言い分を聞いていると、
 ときおり、
 一人で何でもやってきてた、
 という傲慢さにも似た意識を感じます。



 その子は、確かに
 常に一人で頭を悩ませ、
 努力して編み出しています。



 でも、もっとみんなの力を借りることで
 あるいは、みんなに分け与えることで
 自分の世界に広がりが生まれるような気がするのです。






 既存の学校教育で今、
 何をすればいいのでしょう。



 わたしはときおり考えます。



 いくつか浮かぶ中に、
「一人では決してできないことを
 たくさん体験させる」
 ことがあります。



 農業を体験していると、
 自分一人では何もできないことが
 よくわかりました。




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  ♪ 編集後記 ♪


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 今の学校教育や学習内容は
 一人でできることばかりです。




 しかし、たくさんの人がいるので、
 一人でできないことをするチャンスは
 無数にあるような気がします。



 今日から、明日からでも、
 何かでるような気がします。




 先日、
 学校の畑に
 作物を植える活動がありました。



 わたしが彼岸でぼんやりと見ていると、
 先生が畝を線で区切り、
 ここに植えなさい、
 と指示していました。



 その線は、
 植物の為の線でしょうか?
 それとも、
 植物以外のものを
 管理するための線でしょうか?



 その線の意図を考え
 その線を越えようと思ったとき、
 わたしたちは、
 より深い体験ができるような気がしました。




 最後までお読みいただきありがとうございました。




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