2009/04/13
第106回 教えない教育 (2)
☆―――――――――――――――――――――――――――――――――☆ ばなな先生の おとなとこどものための おきらく 作文教室 No.106 2009.4.13 ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆ こんにちは、 「自分科塾ばなな」 の講師 「ばなな」ともうします。 本日もどうぞよろしくお願いいたします。 前回、 まほろば自給自足塾に参加し、 田んぼの作り方を学ばせていただく、 という話をしました。 一年前の今頃では考えられない話でした。 農業経験はもとより、 栽培経験も乏しい上、 植物にもあまり関心がなく……、 そもそも 小さい頃は大の野菜嫌いでした。 そんな自分が、どうして田んぼ、といいますと、 友達のつきあいで 「メダカのがっこう」という 環境系NPOの生き物調査ツアーに 連れて行ってもらったことが始まりでした。 ご参考までに…… http://www.npomedaka.net/ 水口博さんという、 栃木県大田原市の農家さんの 素晴らしい無農薬、無化学肥料の田んぼを 見たときのことです。 ■□■ 目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■ □ □ ■ ■ □ ♪ 教えない教育(2) ♪ □ ■ ■ □ □ ■ ♪ 編集後記 ♪ ■ □ □ ■ ■ ■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■□■□■□■ =================================== ♪ 教えない教育 (2) ♪ =================================== 田んぼをはさんで、 道一本向こうにビオトープがありました。 わざわざ人工的に水をためてつくった、 というそこには、自然化され、 たくさの生き物の姿がありました。 わたしの大好きなカエルもいました。 その前に向こうの田んぼの生き物調査をしていたのですが、 千を越える数のアカガエルの子どもを見ました。 「大人になると、このカエルはここに帰って来るんだよ」 メダカのがっこうの方が教えてくれました。 カエルはビオトープをすみかにしているのですが、 そこでは、水深が深く、 産卵には適さないらしく、 道一本隔てた田んぼに産卵に行くそうです。 わたしは道の真ん中にたち、 ビオトープと田んぼを交互に見つめました。 親のカエルがやってきて、子どものカエルが もどっていって、と考えながら……。 そのうち、なぜだか「はっ」としました。 なんだかものすごく楽しくなり、 すごいなぁ、を連発する自分がいました。 ここにある「循環」を見せてもらったのです。 すべての生命の基本である「循環」を カエルに気づかせてもらいました。 小学校の教師をしていたとき、 教えれば教えるほど、 ことの本質が分からなくなったり 子どもとの距離が離れていったりしました。 わかるように、と思って説明すると、 どんどん事実を輪切りにしていきます。 なんとなくわかった気にはなるのですが、 全体や本質がわからなくなることが多かったのです。 例えば環境教育など、 教えだすと、説教くさくなります。 あるいは、犯人探しになってしまうのです。 水口さんの田んぼは、 その答えに気づかせてくれました。 本当にカエルの環境を守ろうと思ったら、 そこにある循環に気づき、 何もしないことが一番である、ということを。 一見無駄だとされるものが、 ただそれがあるだけで循環を生み出している。 うまく言えているかどうか自信がないのですが、 人は循環に気づいたとき、 「じゃあどうしようか」 と細部を検証していく方がよいと思うのです。 それは教えるとか、教えない、という レベルを超えているもののような気がします。 その中にどっぷりつかって はじめて気づくような気がします。 ================================== ♪ 編集後記 ♪ =================================== 五年生になる娘が時間割を持ってきました。 「英語」という教科が明記され 教科書が配布されました。、 また、六時間の日が一日増えました。 一週間の授業がクラブをあわせると 29時間授業になります。 子どもも大変だなぁ、 というのが率直な感想です。 しかし、そのおかげて、 この春から午前中の数時間、 わたしは教壇に立つことになりました。 増えた事業時数を補う、 非常勤講師の仕事をえたのです。 午前をこの仕事に、 そして、午後を ばなな塾の準備や執筆にあてます。 週末は田んぼに行きます。 教えない教育は理想ですが、 これだけ教え教わっている中で いきなり教えないことは難しいと思います。 では、何ができるのか、 と今回の仕事に 自分なりの課題を見つけていきたいと思っています。 また、田んぼ塾と合わせて報告したいと思います。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★



