2009/04/08
第105回 教えない教育 (1)
☆―――――――――――――――――――――――――――――――――☆ ばなな先生の おとなとこどものための おきらく 作文教室 No.105 2009.4.9 ☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆ こんにちは、 「自分科塾ばなな」 の講師 「ばなな」ともうします。 本日もどうぞよろしくお願いいたします。 今日は、わたしの友人で、 栃木県茂木町で就農した。 井村篤司(いむらあつし)さんをご紹介します。 先日の自分畑でも講演をしてくれたのですが、 謙虚で、穏やかで そして静かに熱い方です。 東京人、おまけに公務員をされていたのですが、 自分の若い頃の夢を思い出し、 単身で茂木町にのりこみ、 有機農業・自然農業を実践している方です。 以下の動画では、 井村さんの田んぼと、草取りの様子が見られます。 http://www.youtube.com/watch?v=oyNURrbjbTw 蛍や水生昆虫、かえるのいっぱいいる 見ただけで元気になる田んぼです。 「生き物に借りて田んぼをやっている」 井村さんの言葉の中で、 わたしがもっとも印象深く感じた言葉でした。 自然にふれている人だからこそ、 言えるフレーズのような気がします。 彼の夢の一つに、 「農業を志している人と農業を伝えたい人との橋渡し」 があるそうです。 彼の夢を応援したいと思っています。 ■□■ 目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■ □ □ ■ ■ □ ♪ 教えない教育(1) ♪ □ ■ ■ □ □ ■ ♪ 編集後記 ♪ ■ □ □ ■ ■ ■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■□■□■□■ =================================== ♪ 教えない教育 (1) ♪ =================================== 小学校を卒業して、 もう三十年近く経ちますが、 今でもよく覚えていることがあります。 当時、自分のおじいちゃんが住んでいた 埼玉県杉戸町に遊びに行ったときのことでした。 電車に乗っていると窓から、 『元荒川』という看板と大きな河川が見えたのです。 さらに、杉戸に着き、駅前を歩くと、 『古利根川』という これまた大きなゆったりとした流れがありました。 荒川や、利根川に「元」「古」がついている。 わたしはものすごく不思議に思いました。 ですが、その一文字から、もしかすると、 何らかの理由で、川の流れが変わったのではないか、 と子どもながらに想像しました。 学校に行くと、早速先生に尋ねました。 「そうだよ、しかも人が流れを変えたんだよ」 わたしはびっくりしました。 もっと話が聞きたい、と思いました。 しかし、話しベタだったことや、 先生の周りがごちゃっいていたこともあり、 それ以上詳しいことが聞けなかったのです。 わたしも勇気がなく、 それ以上、突き詰めることはありませんでした。 ところが、そこで終わりませんでした。 日に日に気になるのです。 それ当時のわたしが、つりが好きだったこと、 あの川が大きく雄大に見えたことのせいかもしれません。 そんなある日、偶然見かけた本に、 利根川と荒川の流れを変えた、 という記載を見つけたのです。 わたしはくいいるように読みました。 洪水、水運、防御という配慮から、 利根川の流れを東へと変えたのでした。 人間の素晴らしさ、英知。 昔の人の情熱、土木技術の高さ。 子ども心に感動しました。 本を見つけた偶然は、決して偶然ではありません。 無意識は、ずっとずっと、 その疑問の答えを探しもとめていたものでした。 人から教わったもの、 聞きかじりのものを、 わたしたちの無意識は決してリサーチしません。 感動があるもの 好奇心をくすぐるもの、 体験や体感をともなうもの。 自分の内側から湧き出たものにだけ反応するのです。 偶然という名を借りて、学ぶ機会を与えてくれるのです。 わたしたちは子どもたちに教えすぎています。 あきらかに多くの情報と知恵と 最短距離を通るノウハウを与えすぎています。 教えすぎると、わたしたちは、 考えることをやめてしまいます。 同時に、感動と体験、行動力 自分固有の「視点」「感動のツボ」を 育てる機会を逸してしまいます。 前述の「メダカのがっこう」の理事長、 中村陽子さんは、 高校の頃の『光合成』の話に感動し、 現在の道を進んだそうです。 そこからイメージがぐんぐん広がり、 植物に対する畏敬の念が生まれたといいます。 そこにいる誰もがこの話に 感動したわけではないでしょう。 その差はなぜ生じたのでしょう。 自分の視点が育っていたからです。 教わりすぎていない人だけが、 自分の視点にハマったテーマに出会ったとき、 その話を起点に イメージを膨らませることができるのです。 =================================== ♪ 編集後記 ♪ =================================== メダカのがっこうの行う、 まほろばの里仲澤自給自足塾に参加します。 今年から始まる塾です。 まず、田んぼの作り方から学びますが、 将来的には、自給自足のできる技術、 そして人間性を伝えていくそうです。 詳細は、こちらです。 http://medaka-news.seesaa.net/ 前述の井村さんもスタッフとして参加しています。 何よりも塾の主宰者、仲澤英喜先生の人間性、 情熱、指導力の素晴らしさに感銘を受けています。 まほろばとは、山間の平らなる土地という意味ですが、 「よき場所」 という意味もあります。 先生の夢は、日本中にまほろ場の里をつくり、 塾生がその担い手となるよう育成に関わりたい、 とのことです。 しかし、先生だけが立派でも、 わたしたちの視点が麻痺していれば 何の意味もありません。 わたしなりに「なぜそこに行くのか」 という視点を明確にし、 田んぼに行きたいと思っています。 もちろん、田んぼをでもちたいと考えています。 ばなな塾に子どもと農作業のできる場が 必要だと感じているからです。 そのために学びであることはたしかです。 仲澤塾のことは、ブログに書きたいな、 と思っています。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★


